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年齢を重ねるにしたがって、肌悩みも少しずつ変化していきます。
若い頃と同じスキンケアが今の肌状態に合わなくなっている可能性もあります。
年齢に合わせた正しいケア=エイジングケアを行うことで、いつまでも若々しくモチモチの美肌を手に入れることができます!
今回は、白クマ博士とネコ助手が、40代・50代に着目したエイジングスキンケアについて解説します。
記事を参考にして、日々のお手入れや生活習慣を見直し、正しいスキンケアを積み重ねていきましょう♪
40代・50代のモチモチとした美肌の秘訣は何なのでしょうか?いつまでも若々しい肌には特徴があります。
まずは目指すべきところを知るために、若々しいモチモチ美肌の条件を解説します。
若々しい肌は、ハリ・弾力があります。
その秘密は、真皮の状態。
真皮とは、肌の奥にある組織で、ハリと弾力を保つのに中心的な役割を果たしています。
コラーゲン線維と呼ばれる組織が作る網目状のネットワークがメインの構造で、そのつなぎ目を束ねるようにエラスチン線維という組織が存在します。
さらにコラーゲン線維とエラスチン線維が作るネットワークの周りは、基質と呼ばれるヒアルロン酸を含むゼリー状の物質で満たされています。
若々しい肌は、コラーゲン線維やエラスチン線維に適度な柔軟性としなやかさがあります。基質には十分な量のヒアルロン酸が存在し、たっぷりと水分を抱えています。
このように真皮の状態が良い肌はモチモチとしたハリ・弾力が感じられるのです。
肌色が均一で、本来のツヤがある肌は実年齢よりも若々しい印象を与えます。
肌色に大きな影響を与えるのが肌の一番外側の組織である表皮です。表皮に存在するメラニンの量によって肌の明るさや肌色の均一さが左右されます。
表皮にメラニンによる色素沈着がない場合、肌は全体的に明るく、均一な色に見えます。
さらに、メラニンによって光の反射や透過が遮られることがないので、内側から輝くような肌本来のツヤも感じられます。
若々しい肌の条件として水分量は欠かせません。肌の水分量を考える上で重要なのが角層です。
角層は表皮の最表面、つまり肌を触ったときに直接あたる部分です。角層はうるおいを保ち、乾燥から肌を守る重要な役割を果たしています。
一般的な角層水分量は20~30%とされ、40%以上だと理想的と言われています。
角層の水分量は、天然保湿因子と呼ばれる「水を抱え込む成分」が中心的な役割を果たすことで保たれています。
天然保湿因子の量が多いほど角層は多くの水分をキープできます。それに加えて、肌表面にある皮脂も水分の蒸発を防いで乾燥から守ってくれています。
若々しい肌は天然保湿因子や皮脂の働きが十分で、水分量が多く、みずみずしいうるおいが感じられます。
角層水分量の多い肌は、バリア機能も良好に働き、刺激や異物などの外的ストレスにも強いという特徴があります。
上で挙げたような状態が理想的ですが、それを阻んでエイジングを進行させる要因が大きく分けて3つあります。
ひとつずつ見ていきましょう。
1つ目が乾燥です。
年齢とともに角層の水分量は減少し慢性的に乾燥していきます。10代を100とすると、40代は約70、50代は約45にまで減少します。
水分量の減少には次の3つが関わっています。
天然保湿因子はアミノ酸が主な成分で、わずかな量で多くの水分を抱え込めるという特徴があります。
年齢に伴って天然保湿因子が減少すると、水分を抱え込む力が弱くなり、水分量の減少を招きます。
皮脂は、肌表面をヴェールのように包み水分が逃げないようフタをする役割を果たしてくれています。
しかし、皮脂も年齢とともに著しく減少します。
30代にピークを迎え、40代になると急激に減少し、その後も減少の一途をたどります。
細胞間脂質セラミドとは角質層内部で、角層細胞と角層細胞の隙間を満たし、外部からの刺激の侵入や、肌の水分の蒸発を防ぐ、バリア機能を果たしています。
このセラミドも加齢や肌荒れによって失われやすく、うるおい不足から肌が硬くなり、柔軟性や弾力性が失われます。
このように、年齢に伴い天然保湿因子や皮脂が減少すると、結果として肌の乾燥につながってしまいます。
肌の乾燥は、くすんで見える、手触りがごわつく、化粧ノリが悪くなるなどの悪影響をもたらします。
さらに注意すべきなのが、乾燥によって一時的に発生する小ジワを放置すると、修復が難しい「深いシワ」へと発展してしまうことです。
はじめは表面だけにあった小さなシワでも、しだいに大きく深くなって、真皮にまで到達する深いシワになってしまうのです。
紫外線は肌の大敵です。
老化原因の80%は紫外線による光老化だと言われるほどです。紫外線によるエイジングへの影響には次のようなものが挙げられます。
紫外線を浴びると、肌は細胞を守るためにメラニンを作り出します。
メラニンは、通常はターンオーバーの働きで一定期間が経てば肌の外に排出されるため、肌色はもとの状態に戻ります。
しかし、年齢を重ねるとメラニンの排出が遅れたり、そもそも排出されなかったりして色素沈着が起こり、シミやそばかすとなって残りやすくなってしまいます。
さらに紫外線は肌の乾燥も招きます。
急激に水分を奪われることでカサつき、くすみ、乾燥による小ジワなどが発生します。
肌の土台である真皮にも紫外線は侵入します。
真皮にあるコラーゲン線維とエラスチン線維にダメージを与え、硬く、もろい組織に変性させてしまいます。
その結果、肌のハリや弾力の低下が起こります。
さらに、真皮の構造そのものにも影響を与え、深いシワやたるみも引き起こします。
肌をエイジングさせる要因として忘れてはいけないのが酸化です。
酸化とは、簡単に言うと物が「さびる」現象のこと。鉄が赤く変色したり、りんごの切り口が茶色になったりするのも酸化によって引き起こされます。
エイジングにおける酸化は、活性酸素などの攻撃性の高い物質が体内で発生し、肌の組織を傷つける現象です。
活性酸素がコラーゲン線維を酸化すると、本来のしなやかさが失われ、ハリ・弾力の低下を招きます。
また、肌表面を覆っている皮脂が酸化されるとニキビの原因にもなります。
酸化を促進してしまう要因には次のようなものがあります。
これらの要因によって体内で活性物質が発生し、さまざまな組織を攻撃して酸化していきます。
酸化は一度起こると連鎖的に反応が進行してしまうため注意が必要です。
40代・50代は特にエイジングを意識したケアを取り入れるのがおすすめです。
まずは念頭においておくべき重要ポイントを整理しましょう。
エイジング3大要因のひとつ「乾燥」対策として保湿をしましょう。
ありきたりに聞こえるかも知れませんが、保湿はスキンケアの基礎です。決して手を抜くことなく取り組みましょう。
40代・50代の保湿ケアとして特に意識すべきポイントは次の3つです。
水分だけを補っていても、皮脂量が少なければ時間とともに蒸発し、もとの乾燥した状態に戻ってしまいます。
40代・50代の減少した皮脂量を補い、長時間うるおいをキープするには、水分と同時に適度な油分を補うことが重要です。
そうすることで、肌のモイスチャーバランスが整い、乾燥に負けない肌を作ることができます。
一時的ではなく本質的な保湿ケアを行うために必ず油分も補いましょう。
天然保湿因子を含むアイテムも有効です。
天然保湿因子は少量でたくさんの水分を抱え込める成分です。化粧水や乳液などいつものスキンケアアイテムとして取り入れることで、角層に天然保湿因子を補うことができます。
天然保湿因子は具体的には次のような成分です。
さらに細胞間脂質のセラミドも補えば、さらに保湿力が上がり、柔らかく弾力のある肌をキープできます。
成分表では「セラミドNG」「セラミドNP」「セラミドAP」などと表示され、これらは「ヒト型セラミド」と呼ばれています。
これ以外にも疑似セラミド(ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)など)や植物性セラミド(米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなど)、天然セラミド(ビオセラミド、セレブロシドなど)などがあり、その中で高価ではありますが、ヒト型セラミドや天然セラミドがおすすめです。
化粧品のパッケージにこれらの成分が含まれるスキンケアアイテムを取り入れましょう。
エイジングの3大要因の一つ「紫外線」への対策を行いましょう。
紫外線対策はエイジングケアにおいて特に重要度が高いです。
肌のターンオーバー機能が低下しがちな40代・50代は、紫外線によって発生するメラニン排出機能が弱まっていることも。若年層よりも徹底した紫外線対策を行いましょう。
行うべき紫外線対策は次のとおりです。
徹底的に紫外線対策を行うという意味では、防御効果の高い日焼け止めをおすすめします。
最も効果の高い日焼け止めはSPF50+、PA++++という表示があるものです。理論上は、朝から日暮れまで活動するとしても十分な効果があります。
ただし、外出中、気づかないうちに日焼け止めが落ちてしまっていた、ということもあるため、万全を期すなら衣類や日傘も活用して肌を守りましょう。
注意すべきなのが、一見、紫外線が弱そうな冬場や曇り・雨の日です。
季節に関しては、例えばシワやたるみの原因になるUV-Aは4月~9月がピークですが、一番弱い12月でもピーク時の半量程度は降り注いでいます。
天気に関しては、薄曇りの日は快晴の日の80%以上、雨の日でも30%程度が降り注いでいます。
紫外線対策は、夏の晴れた日だけでなく、年間を通して、天気に関係なく行うことが重要です。
なお、実は室内でも紫外線の一部が届きます。特に、シワやたるみの原因となるUV-Aは窓ガラスを通過する性質があるため油断できません。
窓際で過ごす際にはカーテンを活用するなどして対策を行いましょう。
エイジングの3大要因の一つ「酸化」対策はビタミン類の摂取がおすすめです。
栄養素 | 効果 | 含まれる主な食品 |
---|---|---|
ビタミンA | 抗酸化作用 皮膚や粘膜を正常に保つ |
緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草など)、レバー |
ビタミンC | 抗酸化作用 コラーゲン生成のサポート |
レモン、じゃがいも、ブロッコリー、いちご、キウイ |
タンパク質 | 肌を作る材料 |
肉、魚、卵、乳製品、大豆類 |
ビタミンAは抗酸化作用があり、さらに皮膚を正常に保つ効果もあります。エイジングケアにぴったりの栄養素です。
火に弱いため、できれば生の緑黄色野菜から摂取するのがおすすめです。また、油に溶けやすい性質があるため、良質な油を含むドレッシングなどと一緒に摂取するとより効果的です。
ビタミンCも抗酸化作用がある栄養素です。
さらに、コラーゲンの生成をサポートする働きもあり、ターンオーバーが滞りがちな40代・50代はぜひ取り入れたい成分です。
体の中に蓄積ができない栄養素のため、一度にたくさん摂取しても一定量を超えた分は尿として排出されてしまうため、毎日少しずつ継続的に摂取するのがおすすめです。
いちごやキウイなどの果物にも多く含まれますが、糖質のとりすぎになりがちなので、じゃがいもやブロッコリーなどの野菜から摂取するのが特におすすめです。
タンパク質は肌をはじめとした体を形作る材料となるとても重要な栄養素です。
体の組織は常に生まれ変わっているので、40代・50代にも必要な成分です。
肉、魚、卵などを中心に毎食取り入れるようにしましょう。
調理法によっては脂質のとりすぎに注意が必要ですが、焼く、蒸す、脂身は避けるなどして工夫すれば安心です。
エイジングの気になる肌はどういった化粧品を選べばよいのか、分からない方もいると思います。
ここでは気になるシミやシワ、肌のくすみなど、エイジングとともに気になってくる肌の症状をケアできる美白剤や抗シワ剤、その他美肌成分をご紹介します。
次に、40代・50代のスキンケアステップについて、順番に解説していきます。 洗顔からお出かけ前の日焼け止めまで詳しく解説します。
まずはクレンジング・洗顔で1日つけていたメイクや、蓄積した老廃物を洗い流しましょう。
40代・50代のクレンジング選びのポイントはマイルドな洗浄力のアイテムを選ぶこと。若年層に比べて皮脂量が少ないため、洗浄力の強いアイテムでは皮脂を過剰に洗い流してしまう可能性があります。 肌のうるおいを保ちつつ、最低限の汚れを除去できるマイルドなアイテムを選びましょう。
長時間に渡って肌に洗浄料を乗せることは避けるべきです。クレンジングはメイクとなじませたら落とす、洗顔は顔全体を手でやさしくこすったら洗い流すようにしましょう。
化粧水はスキンケアにおいて中心的な役割を果たします。まずは化粧水で肌に水分を与えましょう。化粧水には大きく分けて次の3種類があります。
40代・50代は柔軟化粧水を選びましょう(商品名は単に「化粧水」と表示されていることが多いです)。
高い保湿効果のある成分が含まれているものや、美容成分が配合されているアイテムがおすすめです。たっぷりとうるおすことで、なめらかできめ細やかな肌が目指せます。
皮脂量が多い脂性肌の人は、肌を引き締めることに特化した収れん化粧水や、肌を清浄にできるふきとり化粧水も選択肢に入りますが、肌状態に注意し、摩擦を起こしすぎないように注意しながら使いましょう。
化粧水のあとは美容液を使います。
美容液は肌を柔らかくし、あとから使う乳液やクリームをなじみやすくする効果があります。
美容液にはさまざまなタイプがあるため、目的別に選びましょう。
40代・50代のエイジングケアには次の効果があるアイテムがおすすめです。
これらが複合的に含まれる美容液アイテムもあります。
敏感肌であまりたくさんのアイテムを使用するのは不安という人や、複数のアイテムを使うのは手間だから1本で済ませたいという人は、1本で複数の効果があるオールインワン化粧品の利用を考えても良いでしょう。
水分を補っただけでは時間が経つと乾燥してしまうので、乳液で適度な油分を補いましょう。油分でフタをすることで、うるおいを長時間保てます。
油分を補うアイテムである乳液はテクスチャーのバリエーションが豊富で、さっぱりしたものからこっくりクリーミーなものまで幅広く存在します。
脂性肌の人やさっぱりした使用感が好きな人は油分が少なめのさらっとした乳液を、乾燥肌の人は油分が多くしっとりした乳液を選びましょう。
乾燥が気になる冬場や、乾燥肌の人は、乳液に加えてクリームを使うことをおすすめします。
クリームは油分を中心とした組成で、化粧水・乳液の保湿効果をより長時間保てます。
クリームには高機能な成分を配合しやすく、目的別にさまざまなアイテムが存在します。
40代・50代のスキンケアとしては、保湿機能を中心に選ぶのが良いでしょう。乾燥しやすい目尻、口元は重ね付けするのがおすすめです。
クリームを塗ったあとにメイクすると、化粧崩れしやすくなります。そのため、クリームの使用は基本的に夜だけでOKです。
ここまで紹介してきたスキンケアの基本ステップに加えて、スペシャルケアを取り入れるのも40代・50代のエイジングケアに有効です。
自宅でできるスペシャルケアには主に次の3種類があります。
フェイシャルパックは、美容液が染み込んだパックを顔に貼り付け、一定時間後に剥がすスキンケアです。
たっぷりの美容液を長時間肌に乗せていられるという特徴があります。
フェイシャルパックにもさまざまな付加価値のあるアイテムがあるので、肌悩みに合わせて選びましょう。
ちなみに、純粋な保湿目的のフェイシャルパックは毎日行っても問題ありません。
マッサージ用化粧品は、マッサージを行う際の摩擦を低減させ、なめらかに肌の上を刺激するための化粧品です。
クリームタイプ、オイルタイプ、乳液タイプなどがあり使用感の好みに合わせて選びます。
なんだか顔色が悪い、というときに取り入れたいアイテムです。
ゴマージュ・スクラブは、肌表面に蓄積した角質などの老廃物や汚れを積極的に除去するアイテムです。
洗顔だけでは難しい角質の除去ができる反面、刺激もあるため1ヶ月に1回程度の使用にとどめましょう。
近所への外出や短時間の買い物であっても、できるだけ日焼け止めを塗りましょう。
紫外線による肌への影響は様々な部分に表れますが、中でも影響が出やすいのが「Cゾーン」と呼ばれる目尻のパーツ。
顔の中でも紫外線を浴びやすく、シミやシワができやすい特徴があります。
また、Cゾーンはマスクで隠せないため、「今日はマスクをつけっぱなしにする」という日でも紫外線の影響をダイレクトに受けます。
日焼け止めは顔全体に塗りつつ、Cゾーンは重ね塗りするくらいで丁度良いでしょう。
40代・50代のエイジングケアは外側からだけでなく、生活習慣からもアプローチすることでより効果が発揮されます。
エイジングケアで取り入れるべき生活習慣について解説します。
肌は食べたものを材料として作られます。
細胞は日々生まれ変わっているため常に良質な食事を心がけることが重要です。
40代・50代のエイジングケアとして気をつけるポイントは次のとおりです。
先程も解説したとおり、エイジングにぴったりの栄養素はビタミンA、ビタミンC、タンパク質です。いずれも、継続的に摂取することが大切です。
これらの栄養素は、単体で摂取するのではなく、炭水化物、脂質など他の栄養素と一緒に摂ることで効果が発揮されます。
3つの栄養素を中心に考えつつ、全体ではバランスの取れたメニューにしましょう。
カフェインには集中力を高める効果もありますが、エイジングケアと言う観点では注意が必要な成分です。
必要以上に覚醒してしまった結果、睡眠の質に影響が出ることもあります。
40代・50代はカフェインを含む飲料のとりすぎを避けましょう。
カフェインを含む飲料の目安は1日2杯まで。よく知られているコーヒーの他に、緑茶や紅茶にもカフェインが含まれるので覚えておきましょう。
暑い夏には冷たい飲み物を飲みたくなりますが、体を中から冷やす原因になります。体が中から冷えると、代謝が悪くなり、肌に悪影響をもたらします。
よく冷えた飲み物や食べ物はできるだけ避けて、常温の飲食物をとるように心がけることがエイジングケアにとってプラスになります。
季節を問わず、温かい飲み物をとることで体を中から温め、代謝低下を防ぐことができます。就寝前の温かいミルクなどは睡眠にも良い影響を与えるため特におすすめです。
湯船に浸かると体が芯から温まり、血行が良くなって新陳代謝も活発になります。むくみや筋肉のコリ解消も期待できます。
夏は38〜39℃、冬は38〜40℃を目安に湯温を調整することで、副交感神経が優位になりやすくリラックス効果が期待できます。
特に運動後は20分以上湯船に浸かると効果的ですが、のぼせやすく長時間浸かっていられない場合は、湯量を半分以下にして半身浴にするのがおすすめです。
熱い湯船でシャキっとした気分になりたい場合は41℃程度の湯温に調整しましょう。それ以上に高くすると肌の乾燥を招いてしまいます。
体温が高いままだと眠りづらくなるため、熱いお風呂に入る場合は就寝の2時間前までに済ませましょう。
睡眠は40代・50代のエイジングケアにとって欠かせない要素です。
睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、子供の成長に関わるだけではありません
大人も日中活動すると、気づかないうちに体のあちこちにダメージが蓄積します。成長ホルモンはダメージを受けた部分を修復し、翌日も元気に活動するための働きをしてくれます。
成長ホルモンが分泌されることによって肌のターンオーバーも正常に働くため、エイジングケアという観点で見逃せないホルモンです。
眠り始めから約3時間は「肌のゴールデンタイム」と呼ばれ、成長ホルモンがさかんに分泌される時間です。
この3時間を含め、いかに睡眠の質を高めて熟睡するかが鍵になります。
熟睡するための工夫は次のとおりです。
睡眠の質を高めるために取り組みやすいのが光をコントロールすること。
強い光が目に入ると、睡眠を促すホルモンであるメラトニンが分泌されづらくなってしまいます。
できれば夜間照明は消して真っ暗な環境で眠りましょう。
また、遮光カーテンで朝方の光を遮ることで早く目覚めてしまうのを防ぐ効果が期待できます。
また、入眠する環境と同様、日中の過ごし方も非常に重要です。
休日に昼まで寝ていたり、それによって食事時間がずれたりすると体内時計が狂い、眠りたい時間に眠れなくなってしまいます。
さらにぐっすり眠るためには、日中に軽い運動をすることもおすすめです。
運動は散歩・ウォーキングなど無理のない範囲で問題ありません。「心地よい」と感じられる程度に体を動かすと、適度に疲労がたまりぐっすり眠ることができます。
適度な運動はエイジングケアに良い影響を与えます。
運動には大きく分けて次の3種類があります。
体脂肪の減少や持久力UPを目指す場合は有酸素運動を、筋力アップや基礎代謝の向上を目指す場合は無酸素運動を、筋肉をほぐしてリラックスした場合にはストレッチを取り入れましょう。
いずれも、やりすぎると体内で活性物質が発生する原因にもなり、エイジングにとっては逆効果となってしまうため、あくまで適度な範囲に留めることを意識して取り組みましょう。
今回は40代・50代に着目したエイジングケアについて解説しました。
若々しいモチモチ美肌は肌内部の構造や水分量が鍵を握っています。
エイジングの3大要因「乾燥」「紫外線」「酸化」に注意し、適切に対策することが重要です。
時間の流れを止めることはできませんが、日頃のケア次第でモチモチとした若々しい美肌をキープすることはできます。ぜひ今回の記事を参考にしてエイジングケアに取り組んで下さい。