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肌の乾燥がひどくなると粉吹き状態になり、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。
深い悩みに突入する前に、スキンケアや生活習慣などの対策方法を知り解決することが大切です。
対策法の前に、全身粉吹き乾燥肌は、どのようなことが原因で起こるのかを見ていきましょう。
肌が乾燥して粉吹きになる原因は、肌表面の角質層が剥がれて水分量が低下することで起こります。
肌を触るとざらざらしてかゆみを伴うこともあります。
黒いタイツや黒い肌着を脱いだときに、肌の角質が剥がれて白い粉が付着した経験はありませんか?
これは、肌が乾燥して粉吹き状態になった角質の粉が付着したものなのです。
全身粉吹き状態になる原因は主に5つの原因が考えられます。
日本の年間を通じての2022年気温のデータでは、東京で一番低いのときが-3.5℃、一番高いときが37℃となんと40℃以上の差があります。
冬はスウェーデン並み、夏はフィリピン並みと寒暖差が非常に激しいのが特徴です。
また、湿度も52~81%と大きな開きがあり、気温も湿度も低い冬場は、肌の水分量が減少し、全身の粉吹きに悩む人が多くなります。
5~6月の寒暖差が激しい時期にも、肌が環境の変化についていけず乾燥を引き起こすことがあります。
参考資料:気象庁
そんなに気温差があるんですね。私ネコ助手も、冬は毛並みがパサつくときがあります。
肌が乾燥する原因は、持って生まれた肌質も関係してきます。
持って生まれた体質は、自分ではどうにもなりませんが、気を付けることで肌の粉吹きや乾燥を防ぐことができます。
年齢とともに肌の水分量は低下し、皮脂量は30代をピークに減少してきます。
40代以降は、水分量と皮脂量ともに低下するため、年齢が上がるごとに肌が乾燥しやすくなります。
女性は更年期に差しかかると、女性ホルモンが急激に減少するため、肌のうるおいも比例し低下してきます。
全身がうるおい不足になるため、急激な肌の乾燥に悩む方が多くなる傾向が見られます。
肌の乾燥や粉吹きは、衣服の繊維や洗剤が肌に合わず、一時的に粉吹き状態になる場合があります。
今まで乾燥知らずだった人が、急に体の乾燥を感じたら、肌に触れるものをチェックしてみましょう。
柔軟剤が肌に合わず、粉吹きになる人もいます。
体は衣服に包まれているため、外的刺激からある程度、肌を守ることができます。
しかし、顔は常に外気にさらされあらゆる外的刺激を受けている部分です。
しかも、体よりも皮膚の厚みが薄いこともあり、大人の肌は自力でうるおいを保つのは困難になります。
顔が粉吹きになるのは、以下の4つの原因が考えられます。
顔が粉吹きになる原因のひとつに、洗いすぎや洗浄力が強すぎる洗顔料の使用が挙げられます。
洗顔は、肌を清浄に保つために必要ですが、洗いすぎると必要なうるおい成分まで落としてしまいます。
ニキビ予防の薬用洗顔料に配合されている殺菌成分は、乾燥肌のバリア機能を低下させる場合があるため、乾燥肌でお悩みの方は避けましょう。
殺菌成分には
・イソプロピルメチルフェノール
・サリチル酸
などがあり、皮脂分泌が多い思春期ニキビにはおすすめの成分です。
肌に合わないスキンケアやコスメの使用により、肌が皮むけしてしまうことがあります。
新しいスキンケアやコスメに変えて、全体が皮むけした場合は「かぶれ」の可能性があるため、使用を中止し皮膚科の受診をおすすめします。
人気の高いレチノールのスキンケアを初めて使った方は「A反応」というレチノール特有の皮むけが起こる場合があります。
初めての方は、少量を2~3日に1回のペースから始めて、徐々に慣らしていきましょう。
大人の肌は何もつけていないと、あっという間に乾燥していまいます。
化粧水だけやジェルだけなどの単品ケアだと、うるおい不足により皮むけを起こすことも。
顔のスキンケアには、水溶性成分と油溶性成分をバランス良く取り入れることが大切です。
肌の粉吹きを放置してしまうと、どうなるのでしょうか?
乾燥や粉吹きを放置してはいけない理由を解説します。
全身粉吹き状態を放置すれば、かゆみや赤みがでやすくなります。
肌には本来「バリア機能」というものがあり、外的環境から肌を守る役目を果たしています。
粉吹きを放置したり、かゆみで肌をかいたりすると、さらに角質が荒れバリア機能が低下した状態になります。
乾燥や粉吹きを放置すると、バリア機能が低下するため、いつもは感じないささいな刺激を常に感じやすくなってしまいます。
など、普通は感じないことでも刺激を感じてしまうことも。
バリア機能は、紫外線から肌を守る役割も果たしていますが、バリア機能が低下すると紫外線の影響を直に受けやすくなります。
紫外線を浴びると、シミができるのことは広く知られていますが、シワの原因にもなってしまいます。
特に、顔の粉吹きを放置すると「老け顔」になりやすいといえます。
全身の粉吹き乾燥肌の対処法で、日常生活で気を付けると効果的な方法は、食事と睡眠です。
肌はたんぱく質から作られるため、まず意識して摂りたいのがたんぱく質です。
たんぱく質が豊富に含まれている食品は
などが挙げられます。
うどん+おにぎりやパスタ+パンなどの炭水化物の重ね食いは、たんぱく質が不足しがちです。
たんぱく質+炭水化物+野菜を心がけてみてください。
特に、青魚や亜麻仁油などに含まれている「オメガ3系脂肪酸」は、肌のセラミドの材料になり、保湿効果が期待できます。青魚を毎日食べるのは大変なので、亜麻仁油を適量毎日摂り入れるのがおすすめです。
ちなみに私は青魚を毎日食べたいです。
睡眠と肌の乾燥は、一見無関係に感じますが大きな関わりがあります。
寝不足が続いた日に、肌荒れやかさかさした経験はありませんか?
質の良い睡眠を取ると「メラトニン」というホルモンが分泌され、肌の糖化を防ぐ働きがあります。
メラトニンは、肌のターンオーバーを整える「美肌ホルモン」とも呼ばれています。
寝不足が続くと、ターンオーバーが乱れ、肌がかさつきやすくなります。
自分がベストの睡眠時間を確保するために、就寝時間が遅くならないよう逆算して行動してみましょう。
全身の粉吹き肌の対処法には、スキンケアで対処すると効果的です。
ここでのスキンケアは、与えるケアだけでなく落とすケアも含めて解説していきます。
バリア機能が低下し、粉吹き状態になると保湿しても「ヒリヒリ」したり「しみたり」することがあります。
この状態のときはまずは、洗うケアに使われるボディソープの洗浄成分をチェックしましょう。
体が粉吹き状態になっているときは、洗浄力がマイルドな成分のボディソープがおすすめです。
【おすすめ洗浄成分】
などがアミノ酸系洗浄成分です。
などがベタイン系洗浄成分です。
などがグルコシド洗浄成分です。
アミノ酸系洗浄成分は、人の体にもあるアミノ酸で作られているマイルドな洗浄成分で、シャンプーなどにも配合されるやさしい洗浄成分です。
ベタイン系洗浄成分は、両性イオンの界面活性剤で、おだやかな洗浄力で肌刺激を暖和します。
グルコシド洗浄成分は、肌のうるおいを保ちながら汚れを落とす、刺激性が非常に低い洗浄成分です。
全身が粉吹き状態のときは、タオルでこすることも刺激になるため、手洗いを推薦します。 ボディソープを手に取り、両手でなじませながら肌をなでるように洗いましょう。
洗浄成分と手洗いで、悪化を防げることが多いのでぜひ実践してみてください。
顔が粉吹き状態のときは、洗顔料を使用せずにぬるま湯洗いを推奨します。
夜はW洗顔不要のクレンジングを使用し、なるべく摩擦を避けやさしくメイクや皮脂汚れを落とします。
朝は、体温よりやや低めのお湯でぬるま湯洗顔をし、Tゾーンなど、どうしても皮脂が気になる場合は、部分的に洗顔料を使ってください。
数日続けて、粉吹きが治まれば徐々に洗顔料を入れていきましょう。
日本人はお風呂が大好き!だからお風呂に浸かるのが楽しみという方は、肌の保湿効果のある入浴剤を入れてみてください。
熱いお湯に長時間浸かると、全身の油分や水分が奪われてしまいますが、入浴剤を入れることでうるおいを与えることができますよ。
入浴剤のおすすめ成分
など。
洗うケアで肌のうるおいをキープしながら、保湿ケアをおこなうと非常に効果的です。
ボディの保湿剤はさまざまな種類があり、
ローション<ジェル<ミルク<クリーム の順で保湿効果が高くなります。
水分量が多く油分が少ないのがローションで、油分の配合量が多いのがクリームになります。
ここで大切なのは、水分だけや油分だけ肌に取りいれるのではなく、両方をバランスよく肌に入れることが重要です。
粉吹き肌は、バリア機能が低下した肌状態です。
そのため、たくさんのアイテムを入れると刺激になる可能性があるため、なるべく少ないアイテムでの保湿がベターです。
顔なら、オールインワンや化粧水+クリームなどを使用し、体なら油分が多めのボディクリームやボディミルクを使いましょう。
プラスワンアイテムとして取り入れるならオイルがおすすめ。
肌の水分蒸発を防ぐエモリエント効果があるオイルでしっとりさせましょう。
・スクワランオイル
・ホホバ種子油
・オリーブ油
・馬油
などがいいですよ。
保湿成分にはさまざまな種類がありますが、肌の水分量を改善したり、維持したりするおすすめ成分を紹介します。
セラミドは、人の肌にある天然の脂質成分で、肌の水分保持やバリア機能をサポートする働きがあります。
セラミドは、年齢とともに減少してくるため、乾燥が気になる場合は積極的に取り入れたい成分です。
サプリメントで体の内側から補うのもおすすめです。
肌の水分量を持続する効果のある成分。
分子を小さくして浸透力を高めた「加水分解ヒアルロン酸」や、肌なじみを良くした「アセチルヒアルロン酸Na」などがあります。
肌は水分を保持する働きを持つ「天然保湿因子」により、うるおいが保たれています。
この「天然保湿因子」の40%はアミノ酸が占めると言われ、乾燥対策には重要なうるおい成分になります。
アミノ酸は種類が多く、スキンケアに配合される主な成分は
・アラニン
・セリン
・グリシン
・アルギニン
などがあります。
スキンケアの水性成分のベースとなる保湿成分で、うるおいを長時間キープする働きがあります。
安定性が高く、低刺激な成分のため、粉吹き状態の肌に使いやすい成分です。
医薬部外品の有効成分で、皮膚の水分保持能の改善が認められた成分です。 主に顔用のスキンケア化粧品に配合されています。
ヘパリン類似物質もライスパワー®No.11と同様に、皮膚の水分保持能の改善効果のある医薬部外品の有効成分です。
ヘパリン類似物質は、フェイス用はもちろん、ボディケア製品も多く販売されているためチェックしてみてください。
粉吹き状態でかゆみがひどい、肌がヒリヒリするなどの症状がある方は、皮膚科の受診をおすすめします。
まずは、かゆみやヒリヒリを抑えることが必要です。
ワセリンやヘパリン類似物質などは薬局で買えますが、医師の処方でないと手に入らない塗り薬もあります。
皮膚科なら症状に合わせた薬を出してくれるので、塗り方や使用量をきちんと確認しましょう。
生活習慣や食生活に心当たりのある方は、体の内側から整えるビタミン剤も視野に入れてみましょう。
ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCは、乾燥や肌荒れへの効果に期待ができます。
ただし、塗り薬や市販のビタミン剤には、副作用や注意事項があるので、必ず医師または薬剤師に相談してみましょう。
最近は、ドラッグストアでも調剤薬局が併設されているところも増え、手軽に医薬品を入手しやすくなりました。
使用期間や副作用などを確認し、正しく服用しましょう。
バリア機能が低下した粉吹き肌は、ささいな刺激でも大きなトラブルを生み出す可能性があります。
肌が粉吹き状態のときに気を付けたい注意点を以下にまとめました。
粉吹き肌は、角質層が剥がれ表面がカサカサになっているため、紫外線の影響を直に受けやすいです。
保湿剤を肌に塗布したあと、日焼け止めを塗り紫外線から肌を守りましょう。
紫外線を浴びるとさらに肌が乾燥するため、羽織り物や日傘、帽子などのアイテムも取り入れてみてくださいね。
乾燥した粉吹き肌に摩擦は厳禁です。
お風呂上がりにバスタオルで肌を拭くのではなく、包み込むようにして水分を吸収させると刺激が軽減されます。
同じく、顔を洗うときにも泡で包み込むようにして洗い、タオルは押えて水気を吸収させましょう。
肌着の素材は、吸水性のよい綿素材だと肌にやさしく刺激になりにくいです。
近年は、肌を保温する機能性の高い肌着や速乾性の高い肌着など便利なものがたくさんあります。
全身が粉吹き状態の肌に着用すると、悪化する場合もあるためデリケート肌の方は注意が必要です。
粉吹きが改善されたら、機能性の高い肌着も着用できることが多いので、まずは、粉吹き肌を治すことに集中しましょう。
粉吹き肌は、あらゆる原因を考えながら、原因に合った対処法をおこなうのが改善への近道です。
カサカサ肌からすべすべ肌になれたら、自分の肌に自信が持てるはず。 うるおいのあるすべすべ肌で、ストレスフリーの毎日を目指しましょう♪