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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
49
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頬が乾燥する原因は?皮むけ・赤み・カサカサを改善するスキンケア方法

顔の中でも乾燥しやすい頬。
頬が乾燥するとカサカサになるだけでなく、皮むけや粉ふき、赤みが出ることも。

きちんとスキンケアをしているつもりなのに改善しない方もいるのではないでしょうか?

今回は、頬が乾燥する原因から改善方法までを解説します。
まずは原因を知ることが解決への近道ですよ。

頬が乾燥するしくみ

鏡で自分の頬の肌状態を困り顔で見る女性

頬が乾燥しやすいのには理由があります。肌が乾燥するメカニズムを理解することで、正しいスキンケアへとつながります。

肌のバリア機能の低下

肌のバリア機能のイラスト

肌には外部刺激やアレルギー物質などの侵入を防ぎ、水分を保つ機能があり、これをバリア機能といいます。

肌の一番表面にある角質層内のバリア機能は、以下の3つから成り立っています。

  • 天然保湿因子(NMF)
  • 細胞間脂質(主にセラミド)
  • 皮脂膜

天然保湿因子と細胞間脂質が肌の水分を保持し、角質層表面の皮脂膜によって水分の蒸発を防ぎ、外部刺激からも肌を守ります。

しかし、乾燥している環境や摩擦・紫外線などからダメージを受けると、肌のバリア機能が低下し、肌は潤いを保てない状態に。
すると角質がめくれ上がってカサつきや皮むけとなり、肌が炎症して赤みが出る可能性があります。

バリア機能は、健康的な肌を維持するために重要な機能です。

頬は皮脂腺が少ない

おでこや鼻(Tゾーン)はテカるのに、頬は乾燥するという人も多いはず。これは、皮脂腺の量が関係しています。

角質層表面の皮脂は皮脂腺から分泌されるのですが、この皮脂腺の数が頬には少ないため、乾燥しやすいといえます。
一方で、おでこや鼻は皮脂腺が多いため乾燥しにくいのです。

ターンオーバーの乱れ

肌のターンオーバーのイラスト

肌が生まれて、新しい肌と古い肌が入れ替わるターンオーバーのサイクルは、健康的な肌であれば4週間の周期になります。

しかし、加齢や生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどによって周期が遅れていきます。
すると、古い角質がうまく剥がれ落ちずに残ってしまい、バリア機能を破壊し乾燥へとつながってしまうでしょう。

ターンオーバーのサイクルは、20代だと約28日の周期ですが、40代になると約45日に伸びてしまいます。

頬が乾燥する原因とは

保湿された肌と乾燥した肌のイラスト

頬が乾燥する原因は、外的要因が大きく影響します。

肌を取り巻く環境が悪いと、肌のバリア機能の低下やターンオーバーの乱れを招き、頬の皮むけや赤みを引き起こします。

肌が乾燥する方の場合、日常の生活の中で無意識に間違ったスキンケアを行ったり、肌に悪影響な生活習慣を送ったりしているかもしれません。

過剰な洗顔やクレンジング

洗顔の回数が多すぎたり、熱いお湯で洗顔したりすると、肌に負担がかかります。
洗浄力の強い洗顔やクレンジング、ピーリングやスクラブなども乾燥している肌にはダメージが大きいです。

摩擦は肌の大敵なので、強くこするのもNGですよ。

乾燥した環境

肌に最適な湿度は60%以上です。冬の乾燥する季節は要注意!
また、夏場のエアコンを使用している際も、部屋の湿度は冬と同レベルにまで下がります。

紫外線対策をおろそかにする

真夏の外出で日焼け止めを塗らない方はいないかもしれません。

しかし、冬でも紫外線量は多いため、紫外線対策をおろそかにすると肌のバリア機能が壊れて乾燥しやすくなります。

また、日焼け止め効果の持続時間は2時間ほどと短いのですが、2時間毎に塗り直していない方は多いのではないでしょうか。

特に頬は突出している部位のため、紫外線が当たりやすく影響は大きいです。

生活習慣の乱れ

偏った食生活や睡眠不足など不規則な生活を送ると、ホルモンバランスが乱れます。
すると、肌のターンオーバーが低下し、肌荒れや乾燥の原因になります。

また最近では「糖化」という老化現象まで引き起こすといわれています。

マスクによる刺激

長引くマスク生活によって、頬の肌環境は悪化しています。

原因は、繊維による摩擦と、マスク内に生じるムレです。
マスク内の湿度が上がると良さそうな気がしますが、実は反対で、マスク内の水分が蒸発する際に肌の水分まで奪って蒸発してしまいます。

マスクで隠れるからと、紫外線対策も油断しがちになります。

頬の乾燥を改善するスキンケア方法

鏡を見ながら笑顔でスキンケアする女性

頬の乾燥を改善するためのスキンケア方法を紹介します。
乾燥を防ぐことにもなりますので、乾燥する前に対策するのがベストです。

十分な保湿

保湿には化粧水や乳液に加えて、美容液やクリームを使用すると効果的です。

美容液は肌の角質層までしっかり浸透し、肌に潤いを与え、クリームは水分を逃さない役割があります。
おすすめの保湿成分は以下の3つです。

  • セラミド

    バリア機能に必要な細胞間脂質の主成分がセラミドです。セラミドを外から補うことで、バリア機能をサポートできます。

  • ヒアルロン酸

    肌の真皮に備わっている成分で、高い保水力を持っています。保湿だけでなく、肌にハリや弾力を与えてくれる成分なのでしっかり補給しましょう。

  • スクワラン

    天然の保湿成分で、肌の水分蒸発を抑え、潤いを閉じ込めてくれます。

それぞれ役割が異なるので、複数の成分が配合されているものを選ぶと良いでしょう。

保湿する際は、肌に浸透させるようにやさしく押さえ、擦らないようにしてください。

洗顔方法を変える

洗顔する際にはぬるま湯で、ネットなどを使ってしっかり洗顔料を泡立ててから、濃密な泡で洗うことで摩擦を避けてください。

保湿成分配合で、敏感肌用の低刺激な洗顔料を選びます。クレンジングは力を入れなくてもメイクが落とせるものを使うと良いです。
タオルでゴシゴシ拭かず、肌にやさしく当てて水分を取るようにしましょう。

洗顔後は皮脂膜が洗い流されて乾燥しやすい無防備な状態のため、時間を空けずに保湿をしっかり行う必要があります。

化粧品を見直す

乾燥肌・敏感肌用の高保湿な化粧下地やファンデーションを使用すると、メイク中も保湿ができるのでおすすめです。

また、乾燥してデリケートな状態の肌には、界面活性剤・パラベン・防腐剤・エタノールなどは刺激になりやすい成分のため、できるだけ使用していない製品を選ぶと良いでしょう。

アレルギーテストやパッチテスト実施済みの製品も刺激が弱いです。一方で、人によっては合わない場合があるので、使用前には自分の肌でパッチテストを行うと安心です。

生活習慣・生活環境を改善して頬の乾燥を防ぐ

ストレッチをする女性二人

頬の乾燥には、生活習慣や生活環境が関わっていることがわかりました。

肌に乾燥やダメージを与えてしまうとバリア機能が弱まります。
そのため、肌内部の水分の蒸散が止まらず乾燥し続け、ダメージが増えて悪循環に陥ってしまいます。そうなる前に対策し、乾燥を防ぐことが大切です。

加湿器を使用する

湿度を確認するくせをつけましょう。肌に最適な湿度は60%以上です。湿度が下がらないように、加湿器を使用すると良いですよ。

冬は加湿器を使用している方が多いかもしれませんが、夏のエアコン使用時にも加湿器を活躍させましょう。

紫外線対策の徹底

季節問わず紫外線対策をしっかり行ってください。
日焼け止めは2時間毎にこまめに塗り直す必要があります。使用する日焼け止めは敏感肌用の低刺激で、保湿成分が配合されているものがおすすめです。

バランスの取れた食生活と十分な睡眠

肌を健やかに保つには、バランスの良い食事が欠かせません。
乾燥した肌に必要な栄養素は、ビタミンやタンパク質、亜鉛などです。

また、睡眠不足は肌のターンオーバーを乱し、乾燥をはじめ肌トラブルの原因となります。
しっかりと睡眠を取るよう心がけましょう。

適度な運動

運動すると血行を促進し、ターンオーバーのサイクルを正常にする効果が期待できます。

汗をかくことも肌の乾燥に良く、自然の保湿機能の1つです。まずは短時間のウォーキングから始めてみてはいかがでしょうか。

肌質改善に効果的な有酸素運動がおすすめです。

スキンケアと生活習慣を見直して頬をしっかり保湿しよう

頬は顔の中でも特に乾燥しやすい部位です。まずは保湿に力を入れて、スキンケア方法を改善していきましょう。
生活を改善して、体の内側から肌のバリア機能を高めることも大切です。

ここまで、頬の乾燥について解説しました。簡単に実践できるものもあるので、ぜひ今日から始めてください♪
ただ、頬の皮むけや赤みがひどい場合は、皮膚科や美容医療の力を借りるのも手ですよ。

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