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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
32
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美肌サプリには何がある?体の中から美しく

毎日きちんとスキンケアをしているのに、乾燥がおさまらなかったり、シミやたるみが気になったり、お肌の悩みはつきないものです。

理想の美肌を手に入れるには、スキンケアだけでは足りません。外側からのケアにプラスして、内側からのケアも必要です。

栄養バランスの良い食事を心がけ、睡眠をしっかり取るのが基本ですが、忙しい毎日、なかなかできませんよね。

そこで、美肌サプリを試してみませんか?今回は美肌サプリにはどのような成分が含まれているのか、肌のお悩みに合わせて選べるようにわかりやすくまとめました。

美肌サプリの種類だけでなく、あわせて正しいサプリメントの利用法についてもお話しします。上手に取り入れて理想の美肌を作りましょう!

美肌サプリがおすすめの理由

美肌サプリがおすすめの理由とは

私たちのお肌は食べたものでできています。もちろん、美容液やクリームもお肌に栄養を与えてくれるのですが、土台となる肌が健康でなければ、どんなに高級な化粧品を使っても、効果は実感できません。

しかし、栄養バランスの取れた食事を続けるのは難しいですよね。タンパク質を中心に、ビタミン、ミネラル、その他お肌の悩みにアプローチする成分をすべて食事から摂るのは相当大変です。

だから美肌サプリを使うのです。サプリなら、手間なくいつでもお肌に必要な栄養を取ることができます。
カプセルやタブレット、ドリンクタイプなど形状もさまざまなので、好みに合わせて選べるのも大きなメリットです。

化粧品の効果を最大限に引き出すためにも、まずは健康な肌作りから。そのために美肌サプリが役に立つのです。

さっそく次章からはお肌の悩みに合わせたおすすめ美肌成分をご紹介していきます。

カサカサ乾燥肌が気になるときの潤い成分

乾燥肌が気になる時の潤い成分

肌の乾燥が気になる時は、潤いが足りていません。外側からケアするのも大事ですが、肌の潤い成分となるものをサプリメントで摂るのも有効です。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、お肌の水分を保つ成分です。細胞と細胞の間で水分をたくわえ、潤いを保つ働きをしています。ヒアルロン酸は年齢とともに減少していくため、歳をとるとお肌の乾燥を感じやすくなるのです。

関節や目などにも含まれる成分なので、年齢を重ねると関節の動きが悪くなるのは、ヒアルロン酸の減少が原因のひとつです。

美肌サプリの中には、ヒアルロン酸を含み、機能性表示食品として届けられている製品もあります。肌の水分が足りないと感じている人におすすめです。

セラミド

角質層の解説図

セラミドは角層の中にあり、肌の水分をキープしたり、外部刺激から肌を守ったりする働きを持つ成分です。

角層では、角質細胞がブロックのように積み重なっていますが、その間を細胞間脂質が埋めています。セラミドはその細胞間脂質を構成する成分のひとつで、肌の潤いを保つためには欠かせない成分です。

セラミドが減少すると肌の水分量が減り、しぼんだようになってしまうほか、バリア機能も低下して外部の刺激を受けやすくなります。

肌の乾燥と肌荒れが気になる人は、セラミド補給が必須です。

シワやたるみが気になるときの弾力成分

シワやたるみが気になるときの弾力成分

年齢とともに気になるシワやたるみも、体の内側からしっかりケアしていきましょう。

コラーゲン

コラーゲンのパウダーと錠剤

コラーゲンといえば、お肌のハリには欠かせない成分です。真皮の中にあり、膠原(こうげん)繊維とも呼ばれます。

コラーゲンはタンパク質の一種ですから、食事から摂ることもできます。豚肉やゼラチン、鶏の手羽に多く含まれていますが、分子が大きく、吸収率があまりよくありません
また、動物性食品の摂りすぎはカロリーオーバーにもつながりますので、気をつけたいところです。

そこでサプリメントを利用します。分子が小さく、吸収しやすいサプリメントなら、コラーゲンも手軽に摂取できるでしょう。

コラーゲンは人の体のタンパク質の30%を占める成分であり、血管や軟骨などにも使われています。サプリメントでとったコラーゲンがすべてお肌で使われるわけではないのですが、毎日続けることでお肌を支える力として働いてくれるようになります。

体内で新しいコラーゲンを作るにはビタミンCが欠かせません。ビタミンCのサプリも併用すると効果的です。

エラスチン

エラスチンは弾性(だんせい)繊維とも呼ばれ、コラーゲンとともにお肌のハリを支える成分です。

ネットのように広がっているコラーゲンをエラスチンが束ねているような関係であり、どちらが欠けてもお肌の弾力をキープできません

エラスチンも加齢によって減少していくうえに、体内で新たに作ることができないとされています。

ですから、肌の弾力をキープするためには、足りなくなるエラスチンをサプリメントで補うことが大切です。

プロテオグリカン

プロテオグリカンは肌の弾力を支えるとともに、高い保水力で潤いもキープする成分です。

タンパク質と糖が結合した成分で、人や動物の皮膚、軟骨に存在しています。ヒアルロン酸以上といわれる保水力があり、みずみずしい肌を保つには欠かせない成分です。

以前は鶏のトサカなどからしか取れなかったため、サプリメントに利用するには非常に高価な成分でしたが、その後の研究によって鮭の鼻軟骨(氷頭=ひず)から多くとれることがわかりました。

最近では、サプリメントや化粧品に広く利用されています。

ビタミンE

ビタミンEのサプリメント

ビタミン Eは、ビタミン類の中でも特に抗酸化作用の高い栄養素です。活性酸素を除去し、酸化のダメージから細胞を守ります。

体内で活性酸素が増えすぎると、細胞が酸化し、それがシワやシミの原因となります。その酸化を食い止めるために、抗酸化作用のあるビタミンEが役に立つのです。

ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類、すじこ、ツナ缶、うなぎなどに多く含まれています。ただ、食べ物としてはカロリーが高いのが気になるところです。

手軽に、カロリーを気にせずビタミン Eをとるなら、サプリメントの方が続けやすいです。

シミやくすみが気になるときの美白&クリア成分

シミやくすみが気になるときの美白&クリア成分

年齢とともにシミができやすくなります。全体的なくすみも気になります。代謝をアップし、メラニン色素にアプローチする成分で、シミやくすみを防ぎましょう。

ビタミンC

ビタミンCのイメージイラスト

ビタミンEとともに、強力な抗酸化作用を持つビタミンC。活性酸素を取り除く力でシミを予防するだけでなく、メラニン色素の働きを抑えることでシミにアプローチします。

そして、これからできるシミを予防するだけでなく、すでにできてしまったシミにもアプローチするといわれています。

コラーゲンの生成にも関わり、美肌作りには欠かせないビタミンCですが、毎日フルーツを食べるのはなかなか難しいものです。

サプリメントを上手に取り入れ、たっぷりビタミンCを補給していきましょう。

プラセンタ

プラセンタのサプリメント

プラセンタとは、哺乳類の胎盤のことで、化粧品やサプリメントにはこの胎盤から取られたエキスが利用されています。
胎盤は命を育てるもとになるものですから、アミノ酸、糖質、脂質をはじめとして、生きていくために必要な栄養素を豊富に含んでいます。しかし、食事からとることはできない成分ですので、薬やサプリメントとして利用します。

プラセンタは化粧品としてはメラニン色素を作り出すチロシナーゼの働きを阻害することから、医薬部外品の美白有効成分として認められています。
また、代謝を活発にすることから、ターンオーバーを促進して、今あるシミをスムーズに排出するサポートもしてくれます。

医薬品としても利用されており、美容皮膚科などでプラセンタの飲み薬を処方してもらったり、注射をしてもらうことができます。
美容目的での利用は自由診療となりますが、更年期障害、肝機能障害、乳汁分泌不全に関しては保険が適用されます。
ただし、プラセンタ注射を受けると輸血ができなくなるので注意が必要です。

医療機関で利用できるプラセンタはヒト由来のプラセンタを使用していますが、市販のプラセンタサプリはブタなどの動物由来です。医薬品と違って手に入りやすいというメリットはありますが、安全性などをよく確認してから購入することが大切です。

L-システイン

笑顔の女性

L-システインはメラニンの生成を抑える働きがあり、抗酸化作用もあることから、シミを予防する効果が期待できる成分です。

レバーや魚、卵、大豆などに含まれている栄養素ですが、食事だけで美白効果が期待できるほどの量をとるのは難しいので、サプリメントを利用した方が効率的です。

L-システインはシミの予防とともに代謝をアップして、ターンオーバーを正常化する働きもあります。メラニンの排出を促し、できてしまったシミの改善効果も期待できます。

また、コラーゲンの生成をサポートする働きもありますので、シミの悩みを解消し、ハリのある肌を目指すなら、ビタミンCと一緒に摂ると効果的です。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は肝斑(かんぱん)の治療に使われる美白成分です。人工的に合成されたアミノ酸の一種で、もともとは止血剤などに使われていました。

スキンケアとしては、メラニンを作り出すメラノサイトの活性化を抑え、シミができるのを防ぐ働きがあることがわかり、2002年に厚生労働省から美白成分として認可されています。

肝斑の改善効果が認められ、2007年から一般医薬品としても利用されていますので、処方箋がなくてもドラッグストアや薬局で購入することができます。

肌荒れが気になるときのなめらか成分

肌荒れが気になるときのなめらか成分

化粧水や美容液を塗ってもなかなか浸透しない、メイクのノリが悪いと感じたら、お肌を健やかに保つサプリメントをとってみましょう。

ビタミンB群

ビタミンB群のサプリメント

ビタミンB群とはビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンのことを指します。

肌の新陳代謝を促し、健やかに保つサポートをしてくれるので、乾燥だけでなくニキビや肌荒れが気になる人にも積極的にとってほしい栄養素です。

肌だけでなく、髪や爪、粘膜も保護してくれます。

豚肉、レバー、バナナ、マグロ、ピーナッツ、卵などさまざまな食品に含まれていますが、食べ物だけでお肌の健康を維持できていない場合は、サプリメントで上手に補っていきたいものです。

ハトムギ

ハトムギ

ハトムギは麦ではなくイネ科の植物で、ご飯と一緒に炊いたり、茹でてそのまま食べるなど、普段の食事にも取り入れやすい食品です。ハトムギ茶としても親しまれていますね。

ハトムギはイボやニキビに良いとされていて、「ヨクイニン」という名前で漢方にも利用される生薬でもあります。

ハトムギ茶としても取り入れやすいのですが、より効率的にとるならヨクイニンエキス配合のサプリメントの方がおすすめです。

亜鉛

亜鉛は健康的な肌や髪を作るために欠かせないミネラルです。牡蠣や豚のレバー、牛肉の赤身などに多く含まれています。

バランスの取れた食事をしていればそれほど欠乏する栄養素ではないのですが、食生活の乱れが気になる人は、サプリメントで補うと良いでしょう。

大豆イソフラボン(エクオール)

大豆

大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすることで知られています
生理前や生理中に肌荒れしやすくなる人は、大豆イソフラボンを摂ることでお肌の健康を保てるでしょう。

大豆類に含まれる栄養素ですので、食べ物から摂ることができるのですが、女性ホルモンと似た働きをしているのは、大豆イソフラボンそのものではなく、摂取した後に体内で作られている「エクオール」であることがわかっています。

この「エクオール」は、大豆イソフラボンを摂取したとしても、女性の2人に1人は体内で作ることができないため、大豆イソフラボンではなく「エクオール」として摂取した方が効果的です。

ですから、ホルモンバランスの乱れによる肌荒れが気になる時は、まず大豆イソフラボンのサプリをとってみて、それでも改善が見られない時にはエクオールを試してみると良いでしょう。

乳酸菌・ビフィズス菌

ヨーグルト

便秘がちな人は、腸内環境の悪化によって肌荒れが起こることがあります。原因が腸にあるなら、いくら高価な化粧品を使ったとしても、お肌の状態は改善されないでしょう。

その場合は、まず腸の中をきれいにして便秘を改善することが重要です。

便秘になると腸の中に老廃物や有害物質がたまり、有害なガスが発生します。そのガスが血管から全身を巡り、肌から排出されるため、便秘になるとニキビが増えたり、肌が荒れたりするのです。

乳酸菌を飲む以外にも、食物繊維の多い野菜を取る、適度な運動で腸に刺激を与える、など便秘解消をめざしましょう。

腸内環境を改善するにはヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品が有効です。しかし、毎日発酵食品を取り続けることは意外と難しいので、サプリメントをとりいれていきましょう。

美肌サプリの上手な利用法

サプリメントの錠剤

ここまで、サプリメントとしてとりいれたい美肌成分をご紹介してきました。サプリメントは健康食品ですので、飲む時間などは決められていませんが、いくらお肌に良いからといって、たくさんとればよいというものではありません。

健康的な美肌づくりを目指して、効果をより実感するために注意してほしいポイントなどについてまとめました。

お肌の悩みに合わせて選ぶこと

お肌の悩みは人それぞれです。シミが気になる人もいれば、シワが気になる人もいますし、乾燥とシミが気になるなど悩みがいくつもある人もいるでしょう。

まず、自分の肌にはどんな栄養素や成分が必要なのか、お肌の状態を把握することから始めます。

たとえばニキビや肌荒れが気になる時、食事の栄養バランスが悪い人はビタミンB群が適していますし、生理前だけ気になるなら大豆イソフラボンが良いかもしれません。便秘がちな人は、腸内環境から整えていくことが必要でしょう。

このように、お肌の悩みとその原因を考え、自分に必要な成分を選ぶことが大切です。

続けやすい価格のものを選ぶこと

サプリメントの値段はピンキリです。配合されている成分によって、1ヶ月あたり1,000円~2,000円程度のものもあれば、1万円を超えるものまであります。

サプリメントは1回飲んで終わりではないので、どんなに効果が高くても、続けられなければ意味がありません。

ですから、配合されている成分も大事ですが、それと同じくらい価格も大切です。お財布と相談し、無理なく続けられる価格のものを選びましょう。

飲みやすさで選ぶ

色々なサプリメント

続けていくためには、自分が飲みやすいと感じる形状のサプリメントを選ぶことも大切です。
サプリメントには、主にこのようなタイプがあります。

  • タブレット(錠剤)
  • カプセル
  • ソフトカプセル
  • ドリンク
  • ゼリー
  • 粉末

基本的に毎日飲むものなので、ストレスを感じずに飲める形状のものを選びましょう。

2~3ヶ月は続けてみること

サプリメントは食品ですから、飲んですぐに効果が現れるものではありません。お肌のターンオーバーによって新しい肌ができてきた時に、シミが薄くなったとか、乾燥がおさまってきたなどの効果を感じることができます。

肌のターンオーバーは28日周期といわれますが、それは10代後半から20代前半の健康なお肌のことです。年齢とともに周期が長くなっていきますし、健康状態によっては若くてもターンオーバーに乱れが生じます。

サプリメントの効果を実感するためには、少なくとも2~3ヶ月は続けてみることをおすすめします。

摂取目安量を守ること

サプリメントにも一応、摂取目安量があります。どのような食べ物でも、短期間に大量に食べれば健康を害することがあるように、サプリメントもたくさんとれば肌がすぐきれいになる、というものではありません。

副作用がないといわれている成分であっても、まとめてたくさんとることは健康に良くないため、表示されている飲み方や飲む量を守りましょう。

まとめ

お肌の悩み別に、有効な美肌サプリの成分をご紹介してきました。シミやくすみにはビタミンC、肌荒れにはビタミンB群など、それぞれの悩みに適した成分、栄養素があります。

食事でとれるものもありますが、食事だけで必要な量をまかなうのはなかなか難しいので、美肌サプリを上手に利用して、理想の肌に近づきたいものです。ご自分のお肌の悩みに合わせて、必要な成分が配合されている美肌サプリを選びましょう。

サプリの上手な取り入れ方についてもお話ししました。サプリメントは継続していくことが大切なので、配合されている成分に着目するだけでなく、価格や形状なども総合的に考えて、自分が続けやすいものを選ぶようにしてください。

悩みに合わせたサプリメントを選んで、効果が出るとうれしいですね!

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