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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
58
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首がカサカサ乾燥してかゆい!首の肌荒れ原因と治し方

「首がカサカサする…」「首が乾燥してかゆい…」 つらい首の肌荒れにお悩みではありませんか?

この記事では首の肌荒れと、その治し方について解説します。

首の乾燥やかゆみに対する知識を知り、正しく対策しましょう!

実は乾燥しやすい!首の皮膚の特徴

女性が自分の首を触る

意外かもしれませんが、実は首の皮膚は体の中でも乾燥しやすい部位の一つ。
乾燥をそのままにしておくと、かゆみや肌荒れを引き起こします。

適切に対処するために、まずは首の皮膚の特徴について見てみましょう。

皮膚が薄い

首の皮膚は、他の部位に比べても薄いのが特徴で、顔の3分の2ほどの厚みしかありません。

そのため乾燥やちょっとした刺激によるダメージを受けやすく、肌荒れにつながりやすい部位なのです。

皮脂が少ない

首の皮膚は、皮脂を分泌する「皮脂腺」が少ないことも特徴の一つです。
皮脂には、次に示す2つの大切な役目があります。

  • 皮膚の中の水分が蒸発するのを防ぐ「保湿作用」
  • 外部の刺激から皮膚を守る「保護作用」

このため、皮脂が少ない首の皮膚は、保湿作用が弱いため乾燥しやすく、保護作用が弱いため刺激を受けやすい部位といえます。

汗をかきやすい

首の皮膚は「汗腺」が多いことも特徴の一つです。
汗腺とは汗を分泌する器官のことです。汗腺が多い首の皮膚は汗をかきやすい状態にあります。

汗は蒸発する時に、一緒に皮膚の水分を奪って乾燥を引き起こします。
また皮膚に残った汗そのものが刺激になり、肌荒れの原因になることもあります。

摩擦による刺激を受けやすい

首の皮膚はワイシャツの襟元やスカーフなど、衣類による摩擦を受けやすい部位です。

摩擦は皮膚の「バリア機能」を低下させる原因の一つです。
バリア機能とは、皮膚の水分が蒸発するのを防いだり、外部の刺激から皮膚を保護したりする機能のこと。

摩擦による刺激を受けやすい首の皮膚は、肌荒れしやすい状態にあります。

紫外線を浴びやすい

意外かもしれませんが、首は顔と比べ、2倍以上も紫外線を浴びやすいことがわかっています。

紫外線を浴びて日焼けをした皮膚は、水分を保ちにくくなり、カサカサとした乾燥を引き起こします。

また日焼けは軽いやけどの状態であるため、炎症を起こしています。
乾燥や炎症は、皮膚のバリア機能を低下させる原因の一つ。

紫外線を浴びやすい首の皮膚は、肌荒れが起こりやすい部位といえます。

では実際にはどういった行動が、乾燥やかゆみにつながるのでしょうか? 次は首が肌荒れする原因について解説します。

思い当たったらNG!首が肌荒れする4つの原因行動

首がかゆくて掻いている女性

首の皮膚は「薄い」「皮脂が少ない」「汗をかきやすい」「摩擦による刺激を受けやすい」という特徴から、肌荒れが起こりやすい部位であることを解説しました。

ここからは、そんなデリケートな首の乾燥や肌荒れにつながってしまうNG行動について見てみましょう。

スキンケアを首までしていない

顔はしっかりとスキンケアをしていても、首のケアはつい忘れがち…という人が多いのではないでしょうか。

朝晩のスキンケア時に、顔にしか化粧水・乳液を付けていない、という人はこれに当てはまります。

先ほども解説した通り、首の皮膚はとても薄くデリケート。
保湿をサボって乾燥を放置していると、皮膚のバリア機能が低下して、かゆみや肌荒れにつながってしまいます。

入浴時、ボディタオルなどでゴシゴシこすっている

入浴時に首元を洗う時、ボディタオルなどでゴシゴシこすって洗っていませんか?

摩擦は皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥やかゆみを引き起こします。

また、本来皮膚に必要な皮脂を落とし過ぎてしまうことも、バリア機能の低下につながります。

入浴時のお湯の温度が高いことも、皮脂を落とし過ぎる原因になります。

紫外線対策をしていない

スキンケアと同じように、顔には日焼け止めを塗っても首はうっかり…という人も多いのではないでしょうか?
首は顔と比べ、2倍以上も紫外線を浴びやすいと言われています。

紫外線を浴びた皮膚はバリア機能が低下しがちです。
首元の日焼けは乾燥だけでなく、バリア機能の低下から、カサカサかゆみや肌荒れにもつながってしまいます。

汗をそのままにしている

汗をかいた後そのままにしていると、汗の蒸発と一緒に皮膚内の水分も奪われ、乾燥を引き起こします。
「汗をかいて濡れた状態なんだから、乾燥なんてしないでしょ」と思いがちですが、実は乾燥につながってしまうのです。

また、残った汗そのものが原因でかゆみや肌荒れを引き起こすことも。
残った汗に反応した皮膚の表面で炎症が起こると「汗かぶれ」が発生し、さらに進行すると汗の通り道がふさがれて、汗が皮膚の内側で溜まり炎症が起き「あせも」になります。

首の肌荒れが起こる原因に対して、どんな対策をすれば効果的なのでしょうか? 次は具体的な治し方について見てみましょう。

首の肌荒れ対策に!4つの治し方

鏡を見ながら首のスキンケアをする女性

これから解説する首の肌荒れの治し方は、特に難しいことはありません。

しかし、たまにやる程度では十分な効果が得られにくいもの。
毎日の習慣にして、継続して取り組むことが望ましいでしょう。

保湿ケアをする

首は顔と同じように皮膚が薄い部位のため、毎日のスキンケアが必要です。

朝晩、顔のスキンケアをする際、顔につけた化粧水・乳液をそのまま首にまで塗り拡げるのが簡単でおすすめの方法です。

いつもより少しだけ多めに手に取り、顔に触るのと同じように優しくケアしましょう。首のラインに沿ってリンパを流すようにするとマッサージ効果も得られ一石二鳥です。

成分としては、「セラミド」が入ったアイテムを使うと、皮膚のバリア機能を高める効果が期待できます。

摩擦ストレスを与えない

皮膚に対して摩擦ストレスを与えないよう、首を洗う時は優しく行いましょう。

次で示すように首にも日焼け止めを塗るのはおすすめの対策ですが、もし首にウォータープルーフの日焼け止めを使用した時は、メイク落としのクレンジング料を使うことをおすすめします。

ある程度の洗浄力があるクレンジング料を使うことで、ゴシゴシこすって落とす必要がなくなるので、摩擦ストレスを避けられます。
お風呂前、顔のメイクを落とす時と同じタイミングで首もクレンジングしましょう。

紫外線対策をする

顔よりも2倍以上日焼けしやすい首の皮膚。日焼けをしないように紫外線対策することが重要です。

皮膚が敏感な方は「酸化チタン」や「酸化亜鉛」といった、「紫外線散乱剤」が主成分の日焼け止めが刺激になりにくくおすすめです。

一方、きしみが気になる方は「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」「パラアミノ安息香酸」といった、「紫外線吸収剤」が主成分の日焼け止めをおすすめします。

皮膚を清潔に保つ

汗をかいた時は放置せずに、こまめに拭くなどして皮膚を清潔に保ちましょう

その時はこすらずに優しく拭うことが大切です。市販の汗拭きシートを活用するのも手です。

また、汗を拭いた後は日焼け止めの効果が落ちてしまいますので、塗り直しも忘れずに行いましょう。

まとめ

今回は、首の肌荒れの原因と治し方について解説しました。

首の皮膚は薄くデリケートなため、顔と同じように優しくスキンケアをする必要があります。

もし、保湿をしても首の乾燥が良くならなかったり、かゆみが続いたりするような時は、早めに専門家に相談することが望ましいでしょう。

夏は汗をかきやすく、日差しも強いと、首のカサカサ乾燥、かゆみ、肌荒れが起こりやすい時期です。汗をふく、スキンケアをする、など丁寧なケアを心がけましょう!

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