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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
87
  • #敏感肌
  • #お肌の知識

皮膚のバリア機能低下の原因とは?セラミドバリアで回復できる!

「最近、肌荒れが気になる…」「なんだか肌が敏感になっている…」
その肌悩み、もしかすると皮膚のバリア機能低下が原因かもしれません。

この記事では、皮膚のバリア機能が低下する原因と、回復する方法であるセラミドバリアについて詳しく解説します。

あなたは「皮膚のバリア機能」という言葉を聞いたことがありますか?
そもそもバリア機能とはどういったものなのか、まずはそこから見てみましょう。

肌のバリア機能と働きについて

肌のバリア機能の詳しい解説図

バリア機能とは、皮膚を外部刺激から守ったり、皮膚内の水分を適切に保ったりする機能のこと。
皮膚にもともと備わっている機能で、健やかで美しい肌を保つための働きをします。

皮膚のバリア機能の働き

皮膚の断面図

バリア機能は、皮膚の一番外側にある「角質層」が大切な役割を担っています。

健康な状態の皮膚は、皮膚表面の細胞である角質層がレンガのように積み重なっています。

この角質層に天然の保湿クリームである皮脂膜が加わり、皮膚を外部刺激から守ったり、皮膚内の水分が蒸発するのを防いだりしているのです。

これが皮膚のバリア機能の働きです。バリア機能とは、体を守るための皮膚の働きの一つなのです。

皮膚を守る!バリア機能の3つの要素

角質層のバリア機能を司る3つの成分

皮膚のバリア機能は「皮脂膜」、「天然保湿因子」、「細胞間脂質」といった3つの要素で構成されています。
この3つの要素にはそれぞれに役割があります。

  • 皮脂:体内の水分が蒸発するのを防ぎ、角質層が剥がれ過ぎないようにする役割
  • 天然保湿因子:皮膚表面の水分を保持する役割
  • 細胞間脂質:角質細胞同士を接着させ、水分や物質の浸透を防ぐ役割

この3つの要素がそれぞれ正しく働くことで、私たちの肌は健やかで美しい状態を保つことができるのです。

バリア機能が低下すると、皮膚はどうなるの?

角質層のバリア機能が乱れた状態の肌断面図

何らかの理由でバリア機能が低下すると、レンガ状の角質層が乱れて隙間ができてしまいます。

乱れて乾燥した角質層では、細胞間脂質や水分が不足して、一つ一つの細胞が剥がれやすくなります。

この状態の皮膚は、とても無防備な状態。

内部から水分がどんどん失われていき、さらに皮膚の乾燥が進んでしまうことも。
またちょっとした刺激でかゆみを引き起こしたりもします。

皮膚のバリア機能が低下すると、下記のような肌トラブルが起こりやすくなります。

  • 皮膚が乾燥しやすくなる
  • 赤みやかゆみが生じたり、皮膚がヒリヒリしたりする
  • ニキビや吹き出物ができやすくなる
  • 季節などの環境の変化や、軽い刺激の影響を受けやすくなる

皮膚のバリア機能が低下する原因とは、一体何なのでしょうか?

なぜ?皮膚のバリア機能が低下する原因とは

なぜ?バリア機能が低下する原因とは

健やかで美しい肌を保つために、欠かすことのできない皮膚のバリア機能。
ここでは、そんな皮膚のバリア機能が低下する原因を解説します。

皮膚のバリア機能が低下する原因

皮膚のバリア機能が低下する理由は様々ですが、主な原因には下記のようなものがあります。

  • 皮膚の乾燥

    皮膚が乾燥すると、バリア機能の要素の一つである皮脂膜が作られにくくなったり、角質層の隙間ができやすくなったりします。

  • 摩擦による刺激

    摩擦は角質層を傷つけてダメージを与えるだけでなく、本来皮膚に必要な皮脂膜を奪ってしまうことにも繋がります。

  • 紫外線によるダメージ

    紫外線による日焼けなどのダメージは、皮膚の生まれ変わりのサイクルである「ターンオーバー」の乱れを引き起こします。

  • 加齢

    加齢により、皮膚の水分や皮脂量の分泌が低下するとバリア機能低下に繋がります。
    また、皮膚のバリア機能の要である皮脂膜、天然保湿因子、細胞間脂質は加齢により減少することもわかっています。
    出典:製薬会社のマルホ|加齢に伴う症状が気になる方

  • ストレスや生活習慣の乱れ

    ストレスのある生活、食生活の偏り、睡眠不足、運動不足などが続くと、皮膚のターンオーバーが乱れる原因となります。

皮膚のバリア機能が低下する習慣

普段、何気なく繰り返している行動が、皮膚のバリア機能低下を引き起こしていることも。

特に下記のような習慣がある人は要注意!
あなたの日々の行動がバリア機能低下の原因になっていないか、チェックしてみましょう。

  • 十分な保湿ケアをしていない
  • 洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料を使っている
  • スキンケアやメイクをする時の力加減が強い
  • 日焼け止めを毎日使っていない
  • 偏った食生活、睡眠不足、運動不足など、不規則な生活習慣を送っている
  • 喫煙している

このような習慣によって、皮膚のバリア機能は影響を受けます。
皮膚のバリア機能を正常に保つためには、これらの習慣に注意し、適切なケアを行うことが大切です。

低下してしまったバリア機能は、一体どうすれば回復するのでしょうか?

低下したバリア機能は、セラミドバリアで回復できる!

低下したバリア機能は、セラミドバリアで回復できる!

「セラミド」という成分を耳にしたことがある人は、多いのではないでしょうか?
実はこのセラミド、皮膚のバリア機能回復にとって、とても大切な成分なのです。

セラミドって何?

セラミドの働きを表す解説図

セラミドは、皮膚のバリア機能の要素である、細胞間脂質を構成する成分のうちの一つ

細胞間脂質の約40%を占めており、皮膚のバリア機能が正常に働くために欠かせません

セラミドはもともと皮膚に存在する成分ですが、加齢や乾燥、洗い過ぎなどの影響を受けて少なくなります。

セラミドが不足するとどうなる?

バリア機能が低下した肌の解説図

細胞間脂質の大部分を占めるセラミドが不足すると、皮膚のバリア機能は低下します。

バリア機能が低下すると、皮膚は外部からの刺激を受けやすい、敏感な状態になってしまうのです。

セラミドが不足した皮膚とは反対に、セラミド量が十分な皮膚は、バリア機能が高く肌荒れしにくい状態になります。

セラミドを効果的に補うことができるかどうかが、皮膚のバリア機能回復の大きなポイントなのです。

セラミドを補うにはどうすればいいの?

不足したセラミドを補うには、二つの方法があります。一つ目は、食べ物から摂る方法。セラミドを多く含む食品には、下記のようなものがあります。

  • こんにゃく
  • 小麦
  • そば
  • 大豆
  • わかめ
  • ひじき
  • 黒ごま
  • 黒豆
  • ごぼう

二つ目は、スキンケアで補う方法

化粧水やクリームなど、セラミドが配合された化粧品は数多くあります。
普段のスキンケアアイテムをセラミド配合のものに変えるだけで、毎日手軽にセラミドを補うことができるのです。

セラミドバリアの効果を高めるためには、一体どんなセラミドを選べばいいのでしょうか?

皮膚のバリア機能改善に役立つ!おすすめセラミド

バリア機能を改善するおすすめセラミド

実はセラミドは一つではなく、たくさんの種類があります。
ここでは、皮膚のバリア機能改善におすすめのセラミドについて見てみましょう。

ヒト型セラミド

ヒト型セラミドとは、人間が持つセラミドとほぼ同じ構造をしたセラミドのこと。
肌なじみがよくて刺激になりにくく、保湿力が高いことが特徴です。

デメリットとしては、高価であることが挙げられます。ヒト型セラミドには、下記のような種類があります。

  • セラミド1
  • セラミド2
  • セラミド3
  • セラミドEOP
  • セラミドNS
  • セラミドNP

擬似セラミド

ヒト型セラミドと比べると効果は劣りますが、比較的低価格なのが擬似セラミド

スキンケアでのセラミド補給は続けることが大切なので、手に取りやすい価格は魅力と言えるでしょう。
擬似セラミドには、下記のような種類があります。

  • ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
  • セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド
  • ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

まとめ

この記事では、皮膚のバリア機能低下の原因や、セラミドバリアで回復する方法について解説しました。

バリア機能が低下する原因は様々ですが、皮膚のセラミド不足がその一つ。

食べ物やスキンケアからセラミドを補うことで、皮膚のバリア機能改善に効果が期待できます。

健やかで美しい肌には、正常なバリア機能は欠かせません。 皮膚のバリア機能が低下してしまった時には、セラミドバリアで回復しましょう!

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