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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
86
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スキンケア化粧品をライン使いしないとどうなる?特にこだわる必要はない理由

スキンケア化粧品を買うときに「同じブランドでライン使いしたほうがいいのか」「バラバラで使ってもいいのか」悩むことはありませんか?
スキンケア化粧品をライン使いする場合には、メリットとデメリットがあります。

結論をいえば、特にライン使いにこだわる必要はなく、肌に合うものをそれぞれチョイスすればOKです。

スキンケア化粧品をライン使いしないとどうなるか、メリットとデメリットを比較しながら、ライン使いしない場合はどのように選べばいいのか、についてもくわしく解説します。

スキンケア化粧品をライン使いするメリットとは

スキンケア化粧品をライン使いするメリットとは

スキンケア化粧品は、肌に合う商品をラインで使うと「相乗効果が出やすい」「肌に合いやすい」「自分で商品を探す必要がない」などのメリットがあります。
スキンケア化粧品をライン使いするメリットは、具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう。

浸透や相乗効果が期待できる

スキンケア化粧品の多くは、化粧水や乳液、クリームなどラインで製造されていますよね。これは、ラインで使うとより効果が出やすいように作られているのです。

例えば、肌の乾燥に悩む人が「保湿に特化したライン」を選んだ場合は、化粧水でうるおいの基盤を整え、乳液やクリームの浸透をうながし保湿効果を高める働きがあります。

化粧水+乳液+クリームの相乗効果で、肌のうるおいをキープしたり艶のある仕上がりにしたりと、ライン使いならではの効果が期待できます。

肌に合いやすい

「化粧水が肌に合ったからラインで揃えてみた」という、最初の1点が気に入りライン使いを始める方は多いでしょう。

基本的に1品が肌に合うと、同ラインのスキンケア化粧品は肌に合うことが多いです。

スキンケアのラインというのは、コンセプトや使用される方のターゲットが決まっていることが多く「ニキビ肌向け」「エイジングケア向け」「敏感肌向け」などのシリーズで自分の肌に合うものを選ぶというスタイルが基本です。

自分でスキンケア探しをしなくてもいい

同メーカー同ラインのスキンケアなら、同じシリーズを使えばいいので、自分でスキンケア探しをしなくてもいいというメリットがあります。

「どれを使えばいいのかわからない」という人には、ライン使いは非常にありがたいものですよね。シリーズの中から使いたいものを揃えるだけなので、あれこれ悩む必要がありません。

スキンケア化粧品をライン使いするとデメリットはある?

スキンケア化粧品をライン使いするとデメリットはある?

ライン使いのメリットをお伝えしましが、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

有効成分や有用成分が重なってしまう

化粧品のイメージ画

美白ケアをコンセプトとしたラインを使用すると、同ラインだとほぼ同じ美白有効成分を配合されることが多くなります。

例えば、トラネキサム酸を美白有効成分に配合した化粧水は、乳液やクリームも、トラネキサム酸が有効成分であることが多いです。
この場合は、トラネキサム酸が持つ美白効果でシミを予防するようになります。

どの美白有効成分でも広告の説明は定型分になっており、美白効果は「日焼けによるメラニンの生成を抑え、シミそばかすを予防すること」と書く決まりになっています。

ところがそれぞれの美白有効成分のシミ抑制効果は、異なるロジックになります。

  • トラネキサム酸:メラニンをブロックする働き
  • アルブチン、コウジ酸:チロシナーゼという酵素を抑え、メラニンを抑える働き
  • ビタミンC誘導体:メラニン色素を還元する働き

と、同じ美白有効成分でもアプローチの仕方が違うわけです。

美白ケアでシミを本気で予防したいなら、いくつかの有効成分で取り入れるのがおすすめです。

例えば、化粧水はトラネキサム酸、美容液はコウジ酸、クリームはビタミンC誘導体を選ぶと、3種類の美白有効成分がさまざまな角度からアプローチするため、非常に効率よく美白ケアができるということになります。

敏感肌スキンケアはライン使いをおすすめしない

敏感肌の方は、敏感肌スキンケアをラインで使用したことがある人もいるでしょう。

敏感肌向けスキンケアは、すべてのアイテムに肌荒れ予防有効成分を配合されていることが多いです。

洗顔、化粧水、乳液、美容液、クリーム、ファンデーションまで、すべて肌荒れ予防有効成分が配合されているとします。

肌荒れ予防有効成分は、肌荒れや赤み、敏感肌をケアしてくれますが、過度に肌荒れ予防有効成分を肌に入れることで、肌が慣れてしまい通常のスキンケアに戻したときに、一気に肌荒れしやすくなる可能性があります。

敏感肌向けスキンケアを使う場合は、1~2品でも肌荒れ予防ができるため、多用は避けるほうが無難です。

季節により使用感に違いが出る

同ラインのスキンケア化粧品を使い続けていると、「冬場はしっとりしてよかったのに、夏場はべたついて肌に合わない」ということがあります。

ラインの中で「しっとりタイプ」や「さっぱりタイプ」に分かれていたら、シフトすればいいのですが、タイプが1種類のみだと季節によって違う商品に変えないといけない場合があります。

スキンケア化粧品をライン使いしている?

ライン使いしている人としていない人の割合は?

スキンケア化粧品は、実際にライン使いしている人としていない人は、どれくらいの比率なのか気になるところです。

株式会社Sheerが運営する美容メディア「美容マニア」は、日本全国20歳以上の美容に興味のある130人に「スキンケアアイテムはライン使い、同じメーカーで揃えていますか?」についてのアンケート調査を実施しました。

【結果】

  1. ライン使いしている 50.8%
  2. ライン使いしていない 47.7%
  3. その他 1.5%

という結果で、ライン使いしている人がやや多いものの、全般的に半々くらいの割合であるという結果が出ています。
参考資料:PR TIMES

スキンケア化粧品をライン使いしないときの選び方

ライン使いしない時の選び方

スキンケア化粧品をライン使いしない場合は、どうやって選べばいいのか選び方のコツをお伝えしますね。

複数の肌悩みをサポートする商品をそれぞれ選ぶ

肌悩みは、シミやシワ、毛穴やニキビなど複数の悩みがある人がほとんどだと思います。
例えばシミとニキビをケアしたいけど、ラインで使っているのはニキビケア化粧品になると、シミケアができない、ということになりますよね。
ライン使いしない場合は、複数の肌悩みをサポートする商品をそれぞれ選ぶ方法がおすすめです。

例① シミとニキビが気になる方

  1. ニキビ予防化粧水:有効成分にグリチルリチン酸ジカリウム配合→ニキビ
  2. 美白美容液:有効成分にビタミンC誘導体配合→シミ
  3. 乳液:ヒアルロン酸、セラミド配合のさらっとタイプ→保湿

例② シワと毛穴が気になる方

  1. ビタミンC化粧水:ビタミンC誘導体配合→毛穴
  2. シワ改善効果のあるクリーム:有効成分にナイアシンアミド配合→シワ改善

このようにライン使いではなく、バラバラで選ぶと複数の肌悩みをサポートすることができます。

1か月の予算で選ぶ

ライン使いすると、選ぶスキンケアによっては高額になる場合があります。

「最初、あるスキンケアブランドの化粧水5,000円を買って使ったところ非常に気に入ったため、美容液15,000円とクリーム10,000円をライン使いしたら、全部で30,000円かかってしまい予算オーバーになった。」

気に入った商品でも続けられなければ、そのときだけのケアになるので続けられる価格であることも重要です。

予算が月10,000円なら化粧水だけ選び、美容液とクリームは予算内で肌悩みに合うものを選ぶ方法があります。
クリームや乳液などは2~3か月使えるものも多いため、1か月あたりの価格に換算して選んでみましょう。

ライン使いもいいけど、自分に合ったものカスタマイズして選ぶとより効果的

自分に合った化粧品を選ぶことが大事

スキンケア化粧品はライン使いもいいけど、複数の肌悩みに寄り添ったケアをしたいなら、自分に合ったものをカスタマイズして選ぶとより効果的です。

大手のメーカーならプチプララインからデパコスラインまで展開しているところもあるので、気に入ったメーカーのプチプララインから1品、デパコスラインから1品という選び方でもOKですよ。

特にドラッグストアやバラエティショップは品揃えが多く、プチプラスキンケアから中間価格のスキンケア、デパコスクラスのスキンケアまで幅広く取り扱いがあります。
自分に合ったスキンケアを見つけて、肌悩みの解決を目指してくださいね。

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