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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
22
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敏感肌とは?敏感肌のスキンケア法を徹底解説

ちょっとしたことも刺激になってしまう敏感肌のお手入れは難しいものです。

化粧水をつけただけでもヒリヒリしたりかゆくなったり、どんな化粧品を使えば良いのか、迷っていませんか?

今回は、敏感肌のスキンケアについて徹底解説します。刺激が少なく、お肌に優しいお手入れの方法を知り、潤いのあるお肌を取り戻しましょう!

敏感肌とは?デリケートな肌の特徴

敏感肌とはどういう状態?

そもそも敏感肌とはどのような肌のことをいうのでしょうか?乾燥肌との違いなど、基本的な知識について説明しましょう。

敏感肌とはバリア機能が低下した肌のこと

皮膚のバリア機能の詳しい解説図

敏感肌は、ちょっとした刺激でヒリヒリしたり、赤み・かゆみが出てしまったりします。それは、バリア機能が低下してしまっているからです。

  • セラミドなどの細胞間脂質
  • NMF(天然保湿因子)
  • 皮脂膜

この3つが揃って初めて、お肌の水分を保つことができるようになります。これらの保湿要素が少なくなってしまうと肌は乾燥し、刺激に弱い肌になってしまうのです。

肌が乾燥し、角層のキメが乱れ、刺激を受けやすくなっているため、いつものスキンケアでも刺激を感じてしまいます。

乾燥肌との違い

乾燥肌はお肌の水分が足りておらず、かさかさしたり、つっぱったりする肌の状態です。

それに対して敏感肌は、外部刺激に反応しやすくなっている肌のことをいいます。

常にかゆみや赤みといった症状が出るわけではなく、季節の変わり目や睡眠不足、ストレスなどによってお肌の調子が悪くなってしまいます。

ちなみに、医学的に敏感肌という定義はありません。アトピー性皮膚炎や皮膚炎などの皮膚疾患とは違いますので、見た目ではわからないことも多いです。

敏感肌になってしまう原因

敏感肌になってしまう原因

なぜ敏感肌になってしまうのでしょうか?バリア機能が低下して肌の水分が失われてしまうのにはこのような理由があります。

紫外線やほこりなどの外的要因

花粉症の女性

ひとつは、外的な要因です。

  • 紫外線
  • 気温の寒暖差
  • 花粉
  • ほこり
  • 化粧品
  • 間違ったスキンケア
  • ダニ
  • ハウスダスト
  • 金属

これらが、敏感肌を引き起こす大きな要因です。

この中で特に注意したいのは、紫外線です。しみができるだけでなく、肌の乾燥も引き起こすからです。

真夏だけでなく、1年中降り注いでいますから、寒い時期でもしっかりと日焼け止めを塗っておかないと、肌のバリア機能が低下してしまいます。

また、花粉症ではなくても、お肌が花粉の影響を受けることがあります。一般的には3~4月の春先が多いですが、種類によっては夏でも花粉が飛んでいます。花粉によってバリア機能が低下し、敏感肌になりやすいので、注意が必要です。

ストレス、栄養の偏りなど内的要因

ストレスで頭を抱える男性

もうひとつは、体の内側からの影響です。

  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 疲労
  • 栄養バランスの悪い食事
  • 生理
  • 妊娠
  • 更年期障害

なども肌のバリア機能を低下させる要因となります。

特に食事や睡眠は非常に大切です。肌は食べたもので作られていますから、タンパク質をしっかり摂り、タンパク質の代謝を促進するビタミン類も同時に摂らなくてはなりません。

また、寝ている間に成長ホルモンが分泌されて新しい肌が作られます。睡眠不足や質の悪い睡眠ばかりですと、新陳代謝がうまくいかず、バリア機能が低下してしまいます。

女性は、ホルモンやストレスの影響も受けやすいです。生理の前に肌が荒れたり、ストレスでニキビが増えたり、特定の時期だけ敏感肌になるという人も多いです。

敏感肌のスキンケアの基本を知ろう!

敏感肌のスキンケア・基本編

いつものスキンケアでもヒリヒリしたり、かゆくなったり。そんな敏感肌のスキンケアは、とにかく肌への刺激を減らすことが基本です。

①肌を清潔に保つこと

洗顔する女性

敏感肌は、外部の刺激にとても弱くなっていますので、汗、皮脂、ほこりなどがつかないよう、清潔に保つことがとても大切です。

洗顔は朝晩して、肌に汚れを残さないようにします。メイクをしたまま寝てしまうことのないよう、気をつけましょう。

②保湿で乾燥から守ること

スキンケアする女性

敏感肌は水分が足りていない状態ですので、常に保湿を心がけます。水分というと、化粧水をとにかくたくさんつけておけば良いと思われがちですが、大事なのは水分と油分のバランスです。

水分を足しただけでは保湿とはいえず、乳液やクリームで油分を補うことによって潤いのあるお肌を取り戻せます。

洗顔や入浴の後はすぐにお肌の水分が蒸発していきます。できるだけ早く、遅くとも10分以内にスキンケアをしましょう。
参考:Oggi.jp

③UVケアで紫外線から守ること

部屋の中で陽を浴びる女性

紫外線は、肌を乾燥させ、しみやしわの元になります。徹底的にカットしたいところです。
紫外線A波はガラスも通しますから、出かける時はもちろん、家の中でも塗っておきたいものです。

日焼け止めの効果を発揮するためには、使用量を守ることがとても大切です。表示を見て、規定の使用量をしっかり塗るようにしてください。

もし「適量」としか書いていない場合、肌面積1平方センチメートルあたり2mgという目安があります。顔に塗るなら、クリーム・乳液タイプはパール粒2個分、ローションタイプなら1円玉大2枚分を目安にしてください。
参考:前田メディカルクリニック

鼻や顎、額など顔の高い部分は日焼けしやすいところですから、重ね塗りをしておくと安心です。

敏感肌の正しいスキンケア方法を極める

敏感肌のスキンケア・上級編

敏感肌のスキンケアの基本がわかったところで、さらに肌に優しいスキンケアの方法を身につけていきましょう。

クレンジングは使用量を守る

クレンジングする女性

クレンジングにも、適量があります。正しい使用量を守って使わないと、肌をこすることになってしまいますし、メイクもしっかり落ちない可能性があるので、肌に負担がかかります。

表示されている量より少し多めなくらいでちょうど良いです。

肌に乗せたらこするのではなく、指の腹を使って優しく、くるくるとメイクと馴染ませていきましょう。

最後はすすぎ残しのないようにきれいに洗い流しますが、お湯の温度が高いと必要な皮脂まで落としてしまいます。体温よりもやや低めの32~34度くらいがちょうど良いです。

刺激を与えない優しい洗顔

洗顔のために泡立てる

洗顔もクレンジングと同様に、肌にできるだけ刺激を与えないようにして行います。

たっぷりの泡を立て、肌の上に泡を乗せたら、泡を転がすようにして汚れを落とします。泡の量は、手が肌に触れないくらいの厚みを目安にしてください。泡立てネットを使うと簡単に泡ができますよ。

クレンジングの時に汚れは大方落ちているので、洗顔には時間をかけなくても大丈夫です。泡を顔全体に乗せたらすぐに洗い流しましょう。

すすぐときにも注意が必要です。せっかく丁寧に泡で洗ったので、洗い流す時もゴシゴシこすらないように気をつけます。

髪の生え際、フェイスラインまで丁寧にすすいでください。お湯が熱いと必要な皮脂まで洗い流してしまうので、ここでもお湯はぬるめに。体温よりも少し低めの温度が適当です。

刺激を与えない化粧水の付け方

化粧水をハンドプレスで浸透させる女性

洗顔をしたらすぐに保湿をします。まずは化粧水で水分をたっぷり与えます。手のひらに化粧水を出したら丁寧に馴染ませていきましょう。

最後は顔を手で包み込むようにしてハンドプレスを。角層にしっかり入り込ませます。

乳液・クリームがしっかり肌に馴染む塗り方

乳液を手に取る女性

ゆるめの乳液は手のひらにとってから、両手で広げて顔全体になじませます。頬など乾燥しやすい部分から塗っていくと良いでしょう。

硬さのあるクリームは、手のひらで伸ばしてから塗ると、手の方にたくさんついてしまうため、頬や額、顎などにクリームをチョンチョンと乗せてから伸ばす方が良いです。

顔の内側から外側に向かって丁寧に塗り広げ、最後はハンドプレスでしっかりと馴染ませていきましょう。

使用量を守って使うことも大切です。せっかくクリームで保湿しようと思っても、量が足りないと化粧水で与えた水分が蒸発してしまいます。規定量かやや多めがおすすめです♪

乾燥が気になるときは保湿の回数を増やす

朝と夜の保湿が基本ですが、乾燥が気になる時期は日中でも保湿をしましょう。

メイクの上からでも使えるミスト化粧水や、ゆるめの乳液などを使って、水分と油分を補います。

日焼け止めは塗り直しが必須

日焼け止めを塗っているのに日焼けしてしまった、肌が乾燥するという人は塗り直しをしていないのではないでしょうか? 日焼け止めは、朝1回塗って終わりという人が多いと思いますが、それでは足りません。

汗や衣服の摩擦で日焼け止めが落ちて効果が薄れますので、最低でも1回、紫外線が強い時期なら数時間おきに塗り直します。

敏感肌に使いたい、スキンケアアイテムの選び方の基本

敏感肌のスキンケアアイテムの選び方

敏感肌のスキンケアには、「何を使うか」も非常に重要です。

肌にあわない化粧品は、敏感肌以外のトラブルを引き起こしてしまうこともありますし、保湿効果が不十分でさらに肌が乾燥してしまう可能性もあります。

敏感肌は外部の刺激を受けやすい状態になっていますので、できるだけ肌に刺激を与えない、肌に優しいアイテムを選びます。

「敏感肌用」となっている化粧品

敏感肌用の化粧品なら刺激も少なく、安心して使えます。

アミノ酸、セラミドなど肌の潤いをキープする成分が入っているものを選びましょう。

余計なものが入っていない化粧品

次のような成分が入っていると、肌トラブルが起きやすくなります。

  • 合成香料
  • 合成着色料
  • アルコール(エタノール)

なるべく余計なものが入っていない化粧品を選びます。

肌トラブルが少ない化粧品

  • アレルギーテスト済み
  • パッチテスト済み
  • スティンギングテスト済み
  • ノンコメドジェニックテスト済み

など、肌への刺激が少ないことをテストしている化粧品なら、トラブルが起きにくいです。

全ての人にトラブルが起きないわけではないものの、テストされていることによって敏感肌にも刺激が少ないことがわかっていますから、安心して使えます。

なめらかな使い心地のものを選ぶ

肌への刺激を少なくするには、テクスチャーも大切です。なめらかで伸びの良いものを使うと、肌への摩擦を減らすことができます。

こればかりは使ってみないとわからない部分もあります。サンプルもしくはお試しサイズを使用してみることをおすすめします。

アイテム別・敏感肌に適した化粧品の選び方

アイテム別・敏感肌化粧品の選び方

ここからは、アイテム別の選び方についてお話しします。

クレンジング

オイルクレンジングのボトル

クレンジングには、

  • 拭き取りタイプ
  • オイルタイプ
  • ミルクタイプ
  • クリームタイプ
  • ジェルタイプ

など、さまざまなテクスチャーがあります。

ミルクタイプやクリームタイプが肌に優しいですが、洗い上がりが突っ張らなければジェルタイプもおすすめです。

メイク落としと洗顔が同時にできるダブル洗顔タイプのクレンジングもありますが、敏感肌にはあまり向いていません。メイクも汚れも落とすため、界面活性剤が多く含まれているものがあり、肌に負担がかかります。

洗顔料

洗顔料は洗浄力があまり強くない、弱酸性の低刺激な洗顔料がおすすめです。すぐに洗い流してしまうものですが、保湿成分にこだわり、必要な潤いを保ってくれる洗顔料を選びます。

洗う時にはたっぷりの泡を作りたいので、最初から泡で出てくるタイプの洗顔料も使いやすくて良いでしょう。

化粧水

化粧水を手に取る

化粧水は、刺激の少ない敏感肌用のものや、有効成分が配合された医薬部外品がおすすめです。

  • グリチルリチン酸2K
  • アラントイン
  • トラネキサム酸

などが配合されていると肌荒れに有効です。

美容液

美容液のボトル

美容液は、実は敏感肌のスキンケアには必須のアイテムではありません。敏感肌になっているときはできるだけ肌への負担を少なくしたいので、必要がなければ使わなくても良いものです。

ただし、紫外線によるダメージや乾燥が気になる時には、美容液で必要な美容成分を補うことによって、お肌を保湿することが可能です。

美容液で得たい効果を絞り、シンプルな成分の美容液を選べば、お肌への負担は減らせます。

  • 保湿をしたいならセラミドやヒアルロン酸
  • 肌を穏やかに保ちたいならグリチルリチン酸2k
  • 美白にはトラネキサム酸

などです。

ただし、美容液は必須ではないので、化粧水と乳液、クリームで保湿できるなら、肌の調子が整ってから使うようにした方が良いでしょう。

乳液・クリーム

クリームを手に取る

乳液とクリームの違いは、油分と水分の量の違いです。乳液は水分が多くサラッとしていますが、クリームは油分が多く、テクスチャーも重めです。

選び方ですが、油分の他に

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • スクワラン

など、保湿成分が配合されているものがおすすめです。

日焼け止め

日焼け止め

日焼け止めの紫外線をブロックする成分は、紫外線吸収剤紫外線散乱剤の2つがあります。肌への刺激が少ないのは紫外線散乱剤です。

敏感肌に使うには、日焼け止めの数値もチェックしてください。数値が高い方が良いと思っている方も多いのですが、そうではありません。

SPFは紫外線B波を防ぐ効果、PAは紫外線A波を防ぐ効果があり、日常生活で使うにはSPF20~30、PA+~++で十分です。

まとめ:敏感肌のスキンケアは刺激を与えないことが大事!

季節の変わり目や紫外線のダメージによって、一時的に肌トラブルが起きやすくなるのが敏感肌です。

肌のバリア機能が低下していますので、できるだけ刺激を与えないスキンケアを心がけてください。

敏感肌用のスキンケアアイテムの選び方もご紹介しましたので、お肌に優しい化粧品を選び、摩擦を与えないよう、丁寧に洗い、保湿をしていきましょう。そうすれば、少しずつ健やかなお肌に近づきます。

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