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どんなにスキンケアを頑張っても、常にお肌がカサカサして皮むけや粉ふきが起こったり、メイクのりが悪く、乾燥肌が改善しない…とお悩みではありませんか?
乾燥肌のスキンケアは「潤いアイテム」の投入が注目されますが、根本から乾燥肌を解決するには生活習慣を整えて、正しいスキンケアを見直すことが重要です。
今回は、乾燥肌から潤ったモチモチ美肌になれるスキンケア方法の手順をみていきましょう。
「乾燥肌」とは、季節に関わらず、お顔全体や目の周り、頬、口周りなどに皮むけ・粉ふきが出たり、つっぱり感があるタイプのお肌のことをいいます。
乾燥肌になってしまう原因には「外的要因」と「内的要因」があります。それぞれの原因を解消してスキンケアを見直すことで、潤いのある健康的な素肌に整えることが可能です。
お肌の表面には、様々な外的要因(紫外線、汗、ほこり、花粉、金属など)から刺激を守る「皮膚のバリア機能」が働いていますが、乾燥肌は「皮膚のバリア機能」が低下しています。
角質のバリア機能は3つの「保湿因子」からなる
1、「細胞間脂質」・・・角層細胞間でセラミドが水分を保持して挟み込む
2、「天然保湿因子(NMF)」・・・角層細胞の中で主にアミノ酸が水分を抱えて保持する
3、「皮脂膜」・・・角層の表面にあり、肌全体を保護する
乾燥肌は皮膚のバリア機能が弱まっているため、保湿因子が上手く機能しなくなり、外的要因に敏感に反応してカサカサしたり、かゆみや赤み、かぶれなどが起きてしまうのです。
生活習慣の乱れによって、肌のバリア機能を低下させて、カサつきの原因になります。例えば、睡眠不足や食生活の乱れによる栄養不足、ストレス、生理不順などが挙げられます。
乾燥肌を改善するには、皮膚のバリア機能を正常化するために、生活のリズムを整えて、睡眠・運動・食事にも気を配り、適度にストレスを発散することを心がけましょう。
現代の女性たちは仕事に子育てに忙しく、気づかぬうちに間違ったスキンケアをしてしまい、余計に乾燥を加速させることがあるので注意が必要です。
乾燥肌の方は、洗浄力が強いクレンジング剤を使ってしまい、余計に乾燥肌が深刻になるケースがあるので要注意です。
例えば、オイルタイプは肌に必要な皮脂まで取り除いてしまう場合があり、また手早くメイクを落とせるクレンジングシートは肌を擦って肌内部の水分と油分を失い、バリア機能が弱くなるのでNGです。
乾燥肌の方は洗浄力の強い合成界面活性剤の表示がある商品は避け、またミネラルオイルはメイクはよく落ちるものの乾燥しやすい性質があります。お肌に優しいミルクタイプや泡タイプを選ぶと、肌のバリア機能が正常化されます。
敏感肌の方は、洗顔やメイクをする際にお肌を擦ったり、スポンジで刺激を与えるような行為は角層を傷つけて、肌の水分を保つセラミドや天然保湿因子が失われるので注意が必要です。
洗顔料はぬるま湯でよく泡立てて、手のひらで大きな円を描くように優しく洗い、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。ゴシゴシ洗うと強い摩擦になるのでNGです。
洗顔時、お湯の温度が熱すぎると肌の保湿を保っているセラミド、天然保湿因子(NMF)、必要な皮脂が失われますので、ぬるめのお湯約32~34度を目安に意識するとよいでしょう。
乾燥肌の方は洗顔後、保湿をせずにそのまま放置すると、肌内部の水分も蒸発して乾燥が進むのでNGです。洗顔後は約10分以内にスキンケアでしっかりと保湿しましょう。
スキンケアアイテムは水分と油分のバランスを整える化粧水、美容液、乳液の3点の他、最後に保湿クリームで油分を補い、お肌に水分を閉じ込めると効果的です。
乾燥肌の方は化粧水をコットンに浸して強くパッティングすると肌に負担をかけるのでNGです。優しく手のひらでお肌に浸透させましょう。
先程も述べたように、乾燥肌は「皮膚のバリア機能」が低下していますので、肌内部で潤いを保っているセラミドや天然保湿因子(NMF)などの保湿成分が減少しやすい状態です。
根本から乾燥肌を改善するために、ここからは正しいスキンケアのやり方を覚えましょう。
クレンジング剤は摩擦の刺激が少ないミルクタイプ、クリームタイプを選びます。乾燥肌用や敏感肌用の表示のあるものが良いでしょう。
清潔な手にクレンジング剤を適量手に取ります。
面積が広い両頬にクレンジング剤を置いて、4本指を使い、頬を起点に中心から外側に向かって丸い円を描くようにクルクルとメイクとなじませます。小鼻や唇は指先を使いましょう。
メイク落としは力を入れずに肌を擦らないように注意してください。メイクとクレンジング剤がなじんだら40秒くらいで、ぬるま湯(約32~34度)ですぐに洗い流してください。
洗顔料は乾燥肌用や低刺激タイプ、マイルド系の商品を選びます。 ※洗顔は朝・晩の一日2回です
クレンジング剤がお肌に残っていたり、お顔に余分な油分が付いている場合、洗顔料の泡がへたってしまうので、一度ぬるま湯で余分な油分を取っておくのがコツです。
洗顔ネットなどを使ってよく泡を泡立てることが大切です。手のひらで泡立てる時はぬるま湯をつけ足しながら空気と一緒に泡立てると弾力が出てきます。
泡立てたたっぷりの泡を両頬に置いて、額、頬、顎、鼻、目の周り、口周りなどパーツごとに撫でるように丁寧に洗います。力を入れずにお肌を擦らないようにご注意ください。
すすぎはぬるま湯で髪の生え際やあごの下、フェイスラインなどにすすぎ残しがないように洗い流し、吸水性の高い柔らかいタオルで水分を取ります。
洗顔料やシャンプーには、ほぼ必ず洗浄成分である、合成界面活性剤が入っています。合成界面活性剤自体を悪く言う人も多いですが決してそんなことはなく、種類をちゃんと選べば肌の潤いを保ちながらよごれを落とす、良質な洗浄成分があります。
洗浄力の強い界面活性剤の代表は、石油系や硫酸系と呼ばれる成分です。具体的にはラウレス硫酸Naやオレフィンスルホン酸Naという名称です。
逆に質の良い、肌の潤いを保ち、よごれを落としてくれる良質な洗浄成分には、アミノ酸系やベタイン系といった洗浄成分があります。ヘアケアの知識で洗浄成分の解説をしています。ぜひ参考にしてみて下さい。
スキンケア化粧品は低刺激で保湿力が高いものを選びます。有効成分はセラミド、スクワラン、ヒアルロン酸といった保湿成分が配合されている商品がおすすめです。
基本アイテム
「化粧水」→「美容液」→「乳液」→「クリーム」※朝は最後に日焼け止めクリームをプラスします。
洗顔後は、化粧水(ローション)と美容液(エッセンス)で肌に必要な水分と美容成分を取り入れて、乳液とクリームで油分を重ね塗りし、徹底的に水分の蒸発を防ぎます。
洗顔後は5分でお肌の水分が蒸発しますので、10分以内にすばやくスキンケアで保湿することが大切です。
まずは化粧水を手のひらに適量とり、お顔を包み込むようにプレスします。乾燥肌の方はコットンで拭き取るタイプは繊維が肌への刺激になるので、手で優しく付けるようにしましょう。
次に美容液を適量手に取り、お顔全体にムラなく均一になじませます。潤いを閉じ込める乳液とクリームはお顔全体に付けた後、乾燥が気になる部位には重ね付けをしてください。
特に乾燥しやすい目元と口元には、専用のスキンケアアイテムを使うと、小じわやくすみの予防になるのでおすすめです。
乾燥肌の方は皮膚のバリア機能を高めるために、日中は日焼け止めクリームを忘れずに付けて紫外線からお肌を守ることも大切です。
敏感肌の方は紫外線吸収剤が入っていない「紫外線吸収剤不使用」の記載があると安心です。 紫外線は一年中降り注いでいますので、季節に関わらず紫外線対策をしましょう。
ここ最近のスキンケア情報として、乾燥肌や敏感肌の方には「セラミド」が少ない人が多いことが分かってきています。
参考:花王-乾燥性敏感肌は「セラミド」不足に要注意
セラミドは化粧水やクリームなどで補ったり、サプリメントで体の内側から補充することもできます。乾燥や敏感な肌にお悩みの方は一度セラミド補給に挑戦されると良いかもしれません。
人間の体は年齢を重ねるほどに体内の潤い成分が減っていき、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成量が激減します。40代になると、20代の3分の1までに減ってしまうのです。
そのため、若い頃のような肌の潤い・ハリ・弾力が失われて、目元や口元には小じわが増えたり、ほうれい線が目立ったり、くすみやたるみなどのエイジングサインが現れていきます。
年齢に負けない美肌のために、生活習慣は十分な睡眠、適度な運動、栄養バランスが良い食事を心がけて、ストレスをためないように発散し、正しいスキンケアを行うことが大切です。
今回は乾燥肌を改善するスキンケア方法についてご紹介しました。ちょっとした工夫・心がけで健やかな肌になるのを実感できるでしょう。
冬は湿度の低下に気をつけて、60%くらいの湿度を保ちましょう。そしてセラミドを中心とした丁寧なスキンケアで、しっとり艶やかな肌へと導いて下さい♪