- #肌トラブル
- #乾燥肌
口周りの肌がカサカサと乾燥する…白っぽく粉を吹く...口周りの乾燥や粉吹きに、お悩みではありませんか?
口周りの乾燥や粉吹きの原因と、その対策方法について解説します。
そもそも、粉吹きとはどんな状態なのでしょうか?
粉吹き肌とは皮膚の一番外側にある角質層が、めくれたり剥がれたりしている状態。白っぽく粉を吹いたように見えるのが特徴です。
粉吹き肌になると、以下のような症状がみられることもあります。
粉吹き肌は、皮膚のバリア機能低下による、乾燥が原因で引き起こされます。
バリア機能とは皮膚を外部刺激から守ったり、皮膚内の水分を適切に保ったりする機能のこと。
皮膚のバリア機能は「皮脂膜」、「天然保湿因子」、「細胞間脂質」といった3つの要素で構成されています。
この3つの要素にはそれぞれに役割があります。
乾燥した角質層では、細胞間脂質や水分が不足して、一つ一つの細胞が剥がれやすい状態になっています。
衣服と肌がこすれて摩擦になったり、肌を掻いたりすることで、皮膚表面の角質層が剥がれてしまうのです。
これが粉吹き肌の正体です。
粉吹き肌の原因は、皮膚の乾燥です。
では次は、なぜ口周りは乾燥しやすいのかを見てみましょう。
口周りの皮膚は体の中でも乾燥しやすい部位の一つ。乾燥の原因には、口周りの皮膚の特徴が大きく関係しています。
適切に対処するために、まずは口周りの皮膚の特徴について見てみましょう。
口周りの皮膚は、顔の他の部位に比べても薄いのが特徴です。
皮膚が薄いと水分を保つ力が低くなる傾向があります。
そのため乾燥や刺激によるダメージを受けやすく、粉吹きに繋がりやすい部位なのです。
口周りの皮膚は、顔の他の部位に比べて皮脂が少ないのが特徴です。
皮脂には皮膚の水分を蒸発しにくくする働きがあります。そのため、口周りの皮膚は乾燥しやすいのです。
口周りの皮膚は、何かと摩擦を受けることが多い部位です。
摩擦は皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥を引き起こします。
食事の時に口元をティッシュでふき取るなど、日常何気なくしている行為が、口周りの皮膚にとっては刺激になってしまうのです。
そもそも口周りの皮膚は、乾燥しやすい特徴があることを解説しました。
次は、皮膚の乾燥や粉吹きの原因となる行動を見てみましょう。
もともと乾燥しやすい特徴のある口周りの皮膚ですが、原因は他にもあります。
ここでは口周りの乾燥や粉吹きに繋がる原因について解説します。
口周りの乾燥の主な原因の一つに、不十分な保湿ケアが挙げられます。
皮膚が薄く皮脂が少ない口周りは、顔全体と同じケアをしていては保湿不足になりがちです。
乾燥してバリア機能が低下した皮膚は、一つ一つの細胞が剥がれやすい状態になり、口周りの粉吹きに繋がってしまいます。
洗浄力の強いアイテムを使った洗顔は、洗い過ぎによる皮膚の乾燥を招きます。
リップメイクをする人もいると思いますが、最近では落ちにくさが特徴のアイテムも増えています。
このメイクを落とすためには、汚れがしっかりと落ちるクレンジング料が必要になりますが、強力なクレンジング料は汚れだけでなく、皮膚に必要な皮脂や水分まで洗い流してしまいます。
口の周りをティッシュなどでふき取ったり、落ちにくいメイクを落とすためにゴシゴシ擦ったり…
口周りの皮膚は意外と摩擦によるダメージを受けています。
摩擦は、皮膚のバリア機能を低下させる原因の一つ。バリア機能が低下すると、皮膚の乾燥や粉吹きを引き起こします。
紫外線によるダメージも、口周りの皮膚が乾燥する原因の一つです。
紫外線を受けた皮膚は、バリア機能が低下し水分を保ちにくい状態になります。
空気が乾燥する冬だけでなく、夏にも口周りの粉吹きが気になるという人は、紫外線が大きな原因になっているかもしれません。
マスクの擦れによる摩擦も、口周りの皮膚が乾燥する原因の一つです。
摩擦は皮膚のバリア機能を低下させ、乾燥や粉吹きを引き起こします。
特にマスクの中は、自分の息で蒸れて皮膚がふやけ、柔らかくなりがち。柔らかくなった皮膚へ摩擦が加わることで、より強い刺激を受けてしまうのです。
唇をなめる癖がある人は注意が必要です。
一時的には潤いを感じるかもしれませんが、実際には唇の乾燥を悪化させてしまいます。
唾液が蒸発するときに唇や口周りの水分も一緒に奪ってしまうため、かえって口周りの乾燥を招くことに繋がります。
除毛はムダ毛だけでなく、必要な角質層も一緒に剥がしてしまうため、皮膚にとって大きな負担になりかねません。
角質層の役割は、皮膚の水分を保ち、外部の刺激から皮膚を守る事。
髭剃りによって角質層が剥がれて薄くなった口周りの皮膚は、水分を十分に保つことができず、乾燥や粉吹きを引き起こしてしまいます。
口周りの皮膚は、乾燥や粉吹きの原因にさらされやすい環境にあります。では、どういった対策が効果的なのでしょうか?
乾燥しやすい口周りの皮膚も、適切に対策することで健康に保つことが可能です。
ここでは実際の、乾燥粉吹き対策について見てみましょう。
保湿ケアを十分に行うことで、皮膚の乾燥対策をしましょう。
口周りは凹凸も多いため、一度でしっかりなじませるのは難しいもの。
保湿アイテムを全体につけた後に、口周りにはもう一度、重ね付けするのがおすすめです。
乾燥や粉吹きが進んでいる場合は、最後に油分の多いアイテムで皮膚を保護すると良いでしょう。
デリケートな口周りの皮膚は、負担にならないよう優しく洗いましょう。
落ちにくいリップメイクを落とす時は、洗浄力の弱いクレンジング料を使うと、落ちにくさから擦って摩擦になってしまうことも。
メイクの濃さに合ったクレンジング料で、さっと落とした方が皮膚への負担が少なく済みます。
また、熱すぎるお湯でのすすぎは、皮膚に必要な皮脂も流してしまうため避けましょう。
乾燥や粉吹きの気になる皮膚は、バリア機能がとても低下している状態です。
皮膚の摩擦になるような行為は避けましょう。
口元をふき取る時は、ゴシゴシせずに優しく抑えるようにするといいでしょう。
小さ過ぎたり、大き過ぎたりするマスクは、必要以上に肌が擦れてしまうことも。
自分の顔のサイズに合ったマスクを使用することで、口周りの皮膚の負担を減らしましょう。
紫外線による皮膚へのダメージを防ぐために、日焼け止めを使用しましょう。
紫外線は365日降り注いでいるため、季節に関わらず毎日の使用が基本です。
粉吹きをして皮膚が敏感な状態の人は「酸化チタン」や「酸化亜鉛」といった、「紫外線散乱剤」が主成分の日焼け止めが刺激になりにくくおすすめです。
毎日の行動を見直すことで、口周りの乾燥や粉吹きを防ぐことに繋がります!
適切な保湿ケアは、皮膚のバリア機能を整えるのに重要です。
ここでは口周りの乾燥や粉吹き対策に、おすすめの化粧品成分を解説します。
水分不足から起こる口周りの乾燥や粉吹きには、「保湿成分」がおすすめです。
保湿成分として特におすすめなのが「セラミド」です。 日焼けによって低下したバリア機能を改善し、乾燥や肌荒れを予防する効果が期待できます。
皮膚の乾燥や粉吹きが進んで敏感な状態の口周りには、皮膚を保護する効果の高い「油性成分」がおすすめです。 水分となじみにくい特徴があるため、スキンケアの最後に重ねましょう。
など。
洗い過ぎによる口周りの乾燥には、洗い上がりの優しい「洗浄成分」がおすすめです。
など。
石けんは基本的に洗浄力が強くさっぱり洗い上がるのが特徴ですが、石けんの作り方や配合成分によって、しっとり洗い上がる石けんもあります。
コールドプロセス石けんなどその代表格、しっとりやさしく洗い上がります。
石けんの詳しい解説は以下よりお進み下さい。
今回は口周りの乾燥粉吹きの原因と、対策方法について解説しました。
口周りの皮膚は薄く、乾燥しやすいもの。
また日常の中で、乾燥に繋がる刺激を受けやすい部位でもあります。
刺激になることを避け、適切に保湿ケアを行うことで、乾燥粉吹き知らずの口周りを手に入れましょう!
今回解説した方法で、ぜひ今日から口周りの乾燥粉吹き対策に取り組んでみてくださいね!