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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
76
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乾燥肌のクレンジング方法とクレンジング剤の選び方【成分が大事】

クレンジングは、メイクや皮脂汚れをいかにきれいに落とせるかが重要ですが、現在は落とすと与えるの両方の機能を備えたクレンジングが多く販売されています。

夏場は皮脂や汗が出るのに、肌が乾燥しているとお悩みの方はクレンジングや洗うケアでうるおいが奪われていることが原因かもしれません。

肌の乾燥を改善したいときには、与えるケアよりも落とすケアの見直しをしたほうが早い場合が多いです。

今回は、乾燥肌のクレンジング方法とクレンジング剤の選び方をお伝えしていきます。
この記事では、クレンジングの成分についても掘り下げて解説しますので、最後まで読むとクレンジング選びがしやすくなりますよ。
最初に、乾燥肌のクレンジングの選び方から見ていきましょう。

乾燥肌のクレンジングの選び方

乾燥肌のクレンジング剤の選び方

クレンジングは、選ぶタイプによって洗い上がりの状態が大きく変わります。
乾燥肌の方は、以下の4つの選び方をチェックしてくださいね。

クレンジングの種類で選ぶ

乾燥肌のクレンジング選びは、必要な皮脂やうるおいを落とし過ぎないマイルドな洗浄力のクレンジングがおすすめです。

油分と水分が入ったミルククレンジングや、オイル成分配合のクリームタイプは、しっとりした洗い上がりで洗浄力もマイルドです。

皮脂崩れ防止機能がある下地やファンデーションは、マイルドなタイプだと残留しやすいため、クレンジングは自分が使っているアイテムを見て選ぶ必要があります。

肌に負担のかかる成分を避けて選ぶ

乾燥肌は、バリア機能が低下していることが多いため、なるべく肌負担のかかる成分を避けて選びましょう。

  • エタノール
  • アルコール
  • メントール
  • 高級アルコール系界面活性剤(ラウリル硫酸、ラウレス硫酸、オレフィンスルホン酸)

エタノールやアルコールは、拭き取り系のクレンジングに配合されていることが多いです。 エタノールやメントールは、清涼感のあるさわやかな使用感が人気ですが、肌の水分が奪われやすいのでご注意ください。

配合される保湿成分で選ぶ

クレンジングは落とすケアですが、保湿成分やうるおい成分が配合されているとしっとりした洗い上がりを目指せます。

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • グリセリン
  • スクワランオイル
  • 植物油脂系オイル

など。

W洗顔不要タイプを選ぶ

クレンジングの機能として、W洗顔不要タイプは非常におすすめです。乾燥肌はW洗顔をすることで、よりうるおい成分を洗い流すため、1回で落とせるものを選びましょう。

W洗顔不要のクレンジングは、年々増えてきているので非常に選びやすくなりましたね。

乾燥肌が使いやすいクレンジングの種類とは?

乾燥肌でも使いやすい!クレンジングの種類

ここからは、乾燥肌が使いやすいクレンジングの種類についてくわしく解説します。

オイルタイプ

クレンジングオイル

一般的に洗浄力が強く乾燥肌に不向きといわれるオイルクレンジングですが、実は乾燥肌におすすめのタイプがあります
クレンジングオイルに配合されるオイル成分には大きく分けて3つの種類があります。

  • ミネラルオイル

    ミネラルオイルは、ベビーオイルなどに配合される肌刺激の少ないオイルです。
    しかし脱脂力が高く、うるおいを取りすぎやすくなるため乾燥肌には不向きといえます。プチプラ価格が多くコスパは非常によいです。

ミネラルオイルは、乾燥肌には不向きですが、オイリー肌(脂性肌)やニキビ肌にはおすすめです。

  • エステル系オイル

    エステル系オイルは、パルミチン酸エチルヘキシルやトリエチルヘキサノインという成分で作られたクレンジングオイルです。ミネラルオイルほどは乾燥しませんが、やや脱脂力が強めになります。
    売れ筋のクレンジングオイルに配合されていることが多いです。

  • 油脂系オイル

    油脂系オイルは、上記の2つのオイルと比べると洗浄力は落ちますが、しっとりとした洗い上がりのため乾燥肌におすすめです。
    オリーブ果実油やマカデミア種子油、ヤシ油、コメヌカ油などで作られたオイルです。
    乾燥肌には非常に効果的ですが、純粋な油脂系オイルのみで作られたクレンジングオイルは非常に数が少ないのが難点です。

油脂系オイルをベースにエステル系オイルを加えた混合オイルも、うるおいが残りやすく非常に人気が高いです。

日本最大の口コミサイト@コスメでは、2023年上半期のクレンジング部門の1位に「THREE バランシングオイル」3位に「ラフラ オイルセラムクレンジング」がベスコスに選ばれました。

こちらは2商品とも油脂系オイルをベースにエステル系オイルを加えた混合オイルです。落ちのよさと、うるおいを保つ洗い上がりに人気を博しました。
参考サイト:@コスメベストコスメアワード

オイル成分はバームタイプやクリームタイプにも配合されるため、どのオイル成分が配合されているかチェックしてみるといいでしょう。

バームタイプ

クレンジングバーム

クレンジングバームは、固形タイプですが肌につけると、肌の温度でオイル状に変化する非常に落ちのよいクレンジングです。

主成分の多くは、エステル系オイルが多く、油脂系オイルとの混合タイプも販売されています。

クレンジングオイルと同様、エステル系がメインであればやや乾燥しやすく、油脂系が多ければしっとりした洗い上がりになります。

パッケージはジャータイプが多く、蓋を開けてスパチュラで取り出す仕様のため、手軽に使いにくいのが難点ですが、落ちのよさから年々人気が高まっています。

ほとんどの商品がW洗顔不要タイプのため、うるおいを保ちやすくなります。

クリームタイプ

クレンジングクリーム

クリームタイプは、油分と水分が混ざり合ったクリーム状になっており、ジャータイプやチューブタイプなどの形状で販売されています。

スキンケアクリームのようになめらかにのび、塗布時の摩擦を軽減させながらメイクオフできます。

配合されるベースの油性成分は、ミネラルオイルやエステル系オイルが多いです。

クリームタイプは、ミツロウやスクワラン、植物油脂などの油性成分以外に、グリセリンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されている商品もあります。

洗浄力も強すぎず弱すぎないため、乾燥肌には使いやすいでしょう。クリームタイプは洗い上がりに、しっとりとしたうるおいを感じやすいのが特徴です。

クリームタイプは、洗った後にぬるつきや油膜感が残るタイプもあるので、自分に合う使用感のものを見つけてください。

ミルクタイプ

クレンジングミルク

ミルクタイプは、クリームタイプよりも水分量が多い乳液状のクレンジングです。

やさしく肌になじみマイルドな洗浄力で、ほどよくしっとりと洗い上げてくれるため、乾燥肌にはおすすめのタイプです。

オイル成分が少ないため、ウォータープルーフの下地やファンデーション、マスカラなどは落ちにくい傾向があります。
下地やファンデーションにウォータープルーフタイプを使っていない方にはおすすめですが、使っている方は、オイルタイプやバームタイプ、クリームタイプを使用しましょう。

ジェルタイプ

クレンジングジェル

ジェルタイプは、水溶性ジェルと油系ジェルの2種類があります。

水溶性ジェルは、さっぱりとした使用感で洗浄力は弱めです。油性成分の配合が少ないため、界面活性剤が多く配合される傾向にあります。
どちらかといえば、オイリー肌やニキビ肌におすすめのクレンジングで、乾燥肌にはやや不向きです。

油系ジェルは、油性成分と水溶性成分を乳化させジェル状にしたタイプで洗浄力は高めです。水溶性ジェルタイプよりもしっとりとした洗い上がりになります。

ローションタイプ

クレンジングローションでメイクを拭き取る女性

ローションタイプは、化粧水のようなさらさらとした液状のクレンジングです。
コットンに含ませて、メイクを拭き取り落とします

エタノールやアルコールの配合が多く、拭き取りによる摩擦が懸念されるため乾燥肌にはおすすめしません。

洗い流し不要、スキンケアとしても使えるものもありますが、界面活性剤やエタノールを肌に残すことになるため、乾燥肌や敏感肌には刺激になる場合があります。

シートタイプ

シートタイプは、シートにクレンジングローションが浸された状態のクレンジングです。

メイク落ちはよく、拭き取って捨てるだけなので非常に手軽に使用できます。

ローションタイプと同様、エタノールや界面活性剤の残留、摩擦による刺激が懸念されるため乾燥肌にはおすすめしません。

シートタイプは、旅行時や急にクレンジングが必要になったときの緊急用にしておくといいでしょう。

乾燥肌におすすめのクレンジング方法

乾燥肌でも使いやすい!クレンジングの種類

乾燥肌のクレンジングは、うるおいを落としすぎないことが大切です。 なぜなら、洗いすぎによって皮脂や水分が奪われると、さらなる乾燥を引き起こしてしまうからです。

ここからは、乾燥肌におすすめのクレンジング方法を順番に説明します。

濃いポイントメイクは落としておく

濃いポイントメイクは事前に落としておくことをおすすめします。
目元や唇は皮ふが非常に薄く、クレンジング時に摩擦をすると肌を傷めてしまうことも。

また、ベースメイクはミルククレンジングで落とせるのに、ポイントメイクを落とすためにミネラルオイルのクレンジングを使っていたら、肌は乾燥しやすくなります。

濃いポイントメイクの人は、ポイントメイク用とメインクレンジングは分けておくことをおすすめします。

クレンジングはケチらずたっぷりと使う

クレンジングの量が少ないと、不要な摩擦が生じ肌を傷める原因になります。
たっぷりの量を手にとり、クレンジング剤のすべりを利用してなじませましょう。

乳化することを忘れない

乳化とは、油分と水分が混ざり合って白濁した状態になることです。

オイルタイプやバームタイプ、クリームタイプなどは、油分が多めのため、洗い流す前に手を濡らし水となじませ乳化させることで落ちやすくなります。

乳化のひと手間で、メイク落ちが格段と良くなるためぜひおこなってくださいね。

お湯は体温よりやや低めで洗う

40℃以上のお湯は、肌の油分が奪われやすいので体温よりやや低めの温度で洗うことが大切です。

お風呂でのクレンジングは、40℃以上になりがちなので乾燥肌の方は、お風呂に入る前にメイクを落としておきましょう。

うるおい肌に導くスキンケア方法

うるおい肌に導くスキンケア法

乾燥肌はクレンジング後のスキンケアがとても大切です。

クレンジング後、何もつけずに放置すると、肌から水分が蒸発しカサカサになってしまいます。クレンジング後は、早めにスキンケアをおこないましょう。

うるおい肌に導くスキンケアの手順

  1. 化粧水を全体につけたら、乾きやすい目元口元に再度重ね付けする
  2. 美容液は肌悩みに合ったものをやさしく塗布する
  3. 乳液orクリームを肌全体につけたら、目元口元に重ね付けする
  4. 最後にハンドプレスして、角質層に浸透させる

スキンケア時の注意事項として、コットンの使用は肌摩擦の原因になるため、なるべく手でつけましょう。乳液やクリームなどの油性成分を塗布することで、肌の水分蒸発を防ぎます。

うるおうためのインナーケアも紹介

肌をうるおす、サプリメントとは

乾燥肌はクレンジングやスキンケアだけでなく、インナーケアにも気をつけたいもの。
より早くうるおいを感じる方法として、サプリメントの摂取が効果的です。

サプリメントはさまざまな種類があり、どれを選べばいいのかわかりにくいですよね。
肌のうるおいに効果のある「特定保健用食品」や「機能性表示食品」のサプリメントを選びましょう。

これらは、肌の乾燥に対して「科学的根拠」が示されたサプリメントになります。

特定保健用食品

特定保健用食品とは、生理学的機能に影響を与える保健機能成分を含む食品のことです。
特定保健用食品に含まれる保険機能を有する成分を「関与成分」といいます。

現在、肌のうるおいに関する特保の関与成分は「米胚芽由来グルコシルセラミド」のみです。(※2023年6月現在)

グルコシルセラミドは、セラミド+グルコースが結合した成分で、摂取することで肌のセラミド生成が促進され、肌の水分を逃しにくくします。
オルビスの「オルビス ディフェンセラ」が特保の対象サプリメントになります。
参考資料:オルビス ディフェンセラ

機能性表示食品

機能性表示食品は、特定保健用食品と同じように、保健機能を表示することができる食品(サプリメント)です。

特保は消費者庁長官の個別の許可が必要ですが、機能性表示食品は保健機能の有効性の科学的根拠、安全性を事業者が消費者庁へ「届出」を行うことで表示することができます。

特定保健用食品では1つしか関与成分がありませんが、機能性表示食品になると、肌のうるおいに効果があると認められた成分がたくさんあります。

  • アスタキサンチン
  • コラーゲンペプチド
  • グルコシルセラミド
  • 秋ウコンエキス

などがあります。

体の内部からうるおいを守る働きがあるため、顔だけでなく全身の乾燥にも効果的です。サプリメントも視野に入れ、効率よく乾燥肌をケアしましょう。
参考資料:厚生労働省 eヘルスネット

まとめ

乾燥肌には、クレンジング選びやクレンジング方法がとても大切です。
落とすケアから見直すことで、つらい乾燥肌の改善を目指すことができますよ。

うるおいのある肌は、若々しくつやがあるため、みずみずしい透明感が生まれます。
正しいクレンジング方法と乾燥肌に適したクレンジングを選び、美肌を目指してくださいね。

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