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朝のスキンケアに化粧水は欠かせないアイテムです。 「洗顔後は化粧水だけ」「化粧水と日焼け止めを使っている」など、人によりさまざまでしょう。
今回は朝のスキンケアの内容についてくわしく解説します。
・朝のスキンケアは化粧水だけでいい?
・化粧水の役割
・朝のスキンケアの順番
・年代別の化粧水の選び方
これをマスターすれば、化粧水が選びやすくなるので、ぜひ最後までごらんくださいね。
朝のスキンケアでは化粧水だけいい?は本当なのか気になるところですよね。
また、化粧水の使用で質問が多い「夏は化粧水をつけなくてもいい?」「朝と夜で化粧水は変えたほうがいい?」という内容も合わせてお答えしていきます。
まず結論として、朝のスキンケアは化粧水だけではダメです。
なぜなら化粧水は、肌に水分を与えるものなので、化粧水だけだと時間の経過とともに水分が蒸発し乾燥しやすくなるからです。
また、化粧水だけで外出すると、紫外線の刺激を直に受けてしまいます。化粧水だけでは肌を守ることが非常に難しいため、油溶性成分やUVクリームが必要となってきます。
「夏は汗が出るから、化粧水はつけなくてもいい」ということを聞いたことがありませんか?
たしかに汗が出て肌が濡れていると、一見うるおっているように感じますよね。しかし夏は、紫外線やエアコン環境によっても水分が蒸発しやすくなります。
汗で表面は濡れていても、肌内部はカサカサになっていることも。
夏場でも洗顔後は、まず化粧水で肌を整えることからスキンケアは始まります。
使用する化粧水は、朝と夜で変える必要はありませんが、朝と夜で異なる効果を求める場合は変えたほうがいいでしょう。
また、朝と夜で化粧水を変えるかどうかは、一緒に使うアイテムによっても変わります。
少ないアイテムで保湿したいと思えば、高保湿タイプで朝夜同じ化粧水を使っても問題ありません。つける量で保湿感を調整しましょう。
朝は軽く夜はうるおいたい人は、朝はさらっとタイプの化粧水、夜はコクがあるしっとりタイプの化粧水など分けて使うのがおすすめです。
手持ちの美容液や乳液、クリームなど複数のアイテムで、その日に合った保湿感に整えてみてください。
朝のスキンケアは、肌に水分を与え整えながら外的刺激から守る肌作りが基本になります。
夜のスキンケアは、肌にたっぷりとうるおいを与えて休ませることを目的としています。
朝のスキンケアでは、化粧水はどのような役割を果たしているのでしょうか?
化粧水には、主に3つの効果があります。
化粧水は水分がほとんどですが、水分以外に以下のベースとなる保湿成分が配合されています。
などの成分が配合されています。
特にグリセリンは、うるおいを長時間キープする働きがあるため、多くの化粧水に配合されています。
配合されるベース成分により、化粧水のテクスチャーがとろみ系だったり、サラサラ系だったりと変わってきます。
化粧水は「ブースター効果」という、あとでつけるスキンケアの浸透を高める働きがあります。
例えば、オールインワンジェルを洗顔後につけて、肌なじみが悪いなと感じる人は、事前に化粧水をつけておくと、肌なじみや浸透がよくなります。
シートマスクを使う前にも、化粧水をつけておくとシートマスクの成分が浸透しやすくなりますよ。
洗顔後の肌は、パサつきやすくカサカサした手触りになりやすいです。
化粧水をつけるとなめらかにキメが整うため、メイクのりがよくなります。
朝のスキンケアで使用する化粧水には、さまざまな種類があり、選ぶものにより肌への効果が異なります。
化粧水には大きく以下の3種類に分けられます。
化粧水として使うほとんどのタイプは、この保湿化粧水になります。柔軟化粧水ともいわれ、保湿成分を配合し、肌を柔軟にしながらうるおいを与えます。
どんな人でも、朝のスキンケア化粧水として使ってほしいのが保湿化粧水です。
収れん化粧水は、肌の引き締めや皮脂分泌を抑える働きのある化粧水です。
通常の化粧水とは使う順番が異なる場合があるため、メーカーの使用方法を確認してくださいね。
洗顔後、保湿化粧水から乳液まで仕上げたあと、収れん化粧水をコットンに浸し、毛穴や皮脂が出やすいところをおさえて塗布していきます。
エタノールの配合が多いため、肌や毛穴の引き締め効果、メイク崩れを防ぐ効果があるため、オイリー肌(脂性肌)向けの化粧水になります。
オイリー肌(脂性肌)でなくても、Tゾーンの皮脂が気になる方やマスク内のメイク崩れが気になる方は、部分的に使用するといいですよ。
ただ、エタノールの配合が多いため、敏感肌の方は使用を避けるほうがいいでしょう。
拭き取り化粧水は、クレンジングや洗顔では落としきらない汚れや、老化角質を取り除く目的で使用します。
拭き取り化粧水はクレンジングや洗顔のあと、化粧水をコットンに浸し肌をすべらせるようにして拭き取ります。
肌全体がごわついているときや、汚れが蓄積してくすみがちになったときの使用がおすすめです。
保湿化粧水の浸透が悪いときは、老化角質により角質肥厚になっている場合があるので、拭き取り化粧水を使うとスムーズに浸透しやすくなります。
拭き取り化粧水は、肌の状態に合わせて使用する必要があるため、朝の肌状態を見てご使用ください。
また、肌が不安定なとき使うと、肌荒れの原因になりがちなので、乾燥肌や敏感肌の方は、肌状態が安定しているときの使用がおすすめです。
スキンケアで何かと悪者にされがちなアルコール(エタノール)ですが、化粧品にはさまざまな目的で配合されています。
敏感肌や乾燥肌の方は「全成分表示」の前のほうに、アルコール(エタノール)の表示があるものは、配合量が多いため避けるほうがいいでしょう。
また、化粧品に配合されるフェノキシエタノールは、防腐剤としての配合になるため極端に避ける必要はありません。
アルコール(エタノール)配合化粧水は、夏場の使用やべたつきが気になるオイリー肌におすすめです。また、微量のアルコール(エタノール)を配合することで、軽やかな質感になります。
「高保湿の化粧水を使いたいけど、べたつきたなくない」という方には、アルコールが微量配合されていると理想のテクスチャーになる場合があるので、避けすぎないことも必要です。
朝のスキンケアは、その日の肌コンディションを決める重要な課程です。
しかし、朝は1分1秒惜しいのが正直なところ。
スキンケアを手早く終えるコツも合わせて、朝のスキンケアの順番を解説します。
手順を一連の流れとしておこなっても、5分かからず終わりますのでぜひ参考にしてみてください。
5分以内のお手入れで、1日心地よく過ごせるようポイントを抑えて説明しますね。
寝ている間に肌は汗や皮脂を出すため、肌表面には汚れが溜まっています。洗顔で汚れを落として肌をクリアに整えましょう。
洗顔料は肌質に合わせたものを使用しますが、使用するものにより所要時間が変わります。
時短ケアしたい方は、泡で出る洗顔料やムースタイプの洗顔料だと泡立ての手間いらずで、すぐに泡洗顔ができます。
炭酸泡タイプのムース洗顔料は、毛穴汚れやくすみオフにも効果的ですが、敏感肌には刺激になる場合があります。敏感肌の時短ケアなら炭酸泡タイプではなく、普通の泡で出るタイプがおすすめです。
拭き取り化粧水は必須ではありませんが、オイリー肌(脂性肌)やごわつきが気になる肌に使うと、べたつきを抑えながら肌をやわらかく整えます。
拭き取り化粧水は、コットンに浸して拭き取るため敏感肌や乾燥肌の方には不向きな場合があります。おこなうなら毎日ではなく、週1~2回Tゾーンなどの部分ケアがおすすめです。
拭き取り化粧水で、肌に刺激を与えないコツは「コットンにたっぷりと化粧水をつける」こと。摩擦による肌負担が気になる場合には、軽くトントンなじませてもOKです。
化粧水で肌にうるおいを与えることは、スキンケアでの最重要事項です。肌が乾きやすい方は、2~3回重ね付けすると肌が整いやすくなります。
一度にたくさんつけると顔がびしょびしょになるため、少量ずつ両手になじませて包み込むようにつけるのがコツです。
ちなみに、化粧水をつけたあとは乾くまで待たずに次のステップに移っても大丈夫です。
一度に大量につけるより、少量を2~3回に分けてつけるほうが時短になりますよ。
化粧水をつけたら、肌悩みに合った美容液を使っていきましょう。
美容液は必須ではありませんが、美容成分が豊富な美容液は肌悩みのサポートに役立ちます。
株式会社コーセーの「ONE BY KOSÉ」では、日本で初めて、「肌の水分保持能改善」と「シワ改善」の両効能が認められた有効成分「ライスパワー® No.11+(プラス)」という、美容液の発売を発表しました。
ONE BY KOSÉセラム シールド〈薬用バーム状美容液〉【医薬部外品】:2023年8月21日発売
参考資料:PRTIMES 株式会社コーセー
拭き取り化粧水や美容液は必須ではありませんが、乳液またはクリームは必須アイテムになります。
化粧水だけのスキンケアだと、時間の経過とともに肌から水分が蒸発してしまいます。
そこで、油溶性成分を配合した乳液やクリームを塗布することで、肌の水分蒸発を防ぎうるおいを保ちやすくなります。
朝は乳液、夜はクリームと使い分けるのがおすすめです。
朝は乳液を顔全体にぬり、乾きやすい箇所には重ね付けし調整してみてください。また、季節により量を調整すれば1年中使えるので無駄がありません。
朝のスキンケアで欠かせないのが、UV効果のある化粧下地またはUVクリームをつけることです。
メイクをするしないにかかわらず、日焼け止めは生活上欠かせません。
日焼け止めをつけない日は「家から一歩も出ない」という日のみにしましょう。
日焼け止めは商品により紫外線防御効果が異なります。
SPF〇・PA++などと書かれていますが
日焼け止めを選ぶ基準は
・日常生活・・・SPF20・PA++前後
・野外に出るとき・・・SPF30~・PA+++前後
・真夏のレジャー・・・SPF50・PA++++前後
を目安にしてみてください。
SPFが上がるとPAも同時に上がるため、SPFを基準に選ぶといいですよ。
化粧水は、年代や肌悩みに合わせて選ぶことが大切です。
なぜなら20代と50代では肌状態が大きく変化し、化粧水に求めるものが違うからです。
皮脂量と水分量は、年代により大きく変化します。
水分量は赤ちゃんのときが最も多く、次第に減少しますが、皮脂量は30歳前後をピークに減少していきます。
20代は大人ニキビや肌のべたつきに悩まされる方が多い世代です。
同じニキビ悩みでも、10代の思春期ニキビと20代以降の大人ニキビで選ぶアイテムが少し変わります。
思春期ニキビ:アクネ菌にアプローチする「イソプロメチルフェノール」や「サリチル酸」配合の薬用化粧水がおすすめです。
サリチル酸は、老化角質を取り除くピーリング効果もあるため、角質肥厚やごわついた肌にも◎。
大人ニキビ:乾燥をともなう大人ニキビは、さっぱりとした使用感の化粧水がおすすめです。
ニキビの赤みや肌荒れには「グリチルリチン酸ジカリウム」が有効成分に配合された化粧水を選びましょう。
20代は肌にうるおいがあるため、高保湿タイプよりもさっぱりタイプが使いやすいです。
30代になると、皮脂量は多く水分量が低下するアンバランスの状態になります。肌表面はべたつくのに、内部は乾燥しているインナードライ肌の方が多くなってきます。
30代は、べたつかずうるおいを与えてくれる化粧水がおすすめです。
ビタミンCやビタミンC誘導体は、皮脂分泌を抑える効果があります。過剰な皮脂分泌を抑えながら保湿してくれる化粧水を選びましょう。
また、シミやそばかすを予防する美白化粧水も視野に入れて選んでみてくださいね。
30代は化粧水だけでなく、スキンケアジプシーになりやすい年代です。 インナードライ肌で化粧水選びに迷ったら、ビタミンC誘導体配合化粧水やセラミド配合化粧水をチェックしてみましょう。
40代は水分量、皮脂量がともに低下するため、30代よりも高保湿の化粧水がおすすめです。
また、40代半ばになると女性ホルモン減少からゆらぎやすい肌状態になります。
急に肌が敏感になったり、季節の変わり目に肌荒れをしたりなど、今までと違う変化に戸惑う方も少なくありません。
40代の化粧水選びは、ゆらぎをサポートし、うるおいを保持するセラミド配合化粧水がおすすめ。
シミや小ジワを今まで以上にケアしたい方は、美白化粧水やレチノール配合化粧水を使ってみましょう。
レチノールは使い始めに肌荒れを起こす場合があるので、少量ずつ肌に慣らしてくださいね。
化粧水に配合されるレチノールは、濃度が低いためレチノールの副反応といわれる「A反応」は出にくいですが、敏感肌の方は2~3日に1回のペースから始めてみるといいでしょう。
50代はほとんどの方が閉経を迎え女性ホルモンが減少するため、うるおいやハリが急ピッチで低下します。
高保湿でうるおいをキープできるしっとりタイプの化粧水がおすすめです。
化粧水でシワケアをするなら、ナイアシンアミド配合の化粧水だとシワ改善効果があります。
敏感肌にも使いやすい成分で、美白もできるW効果があるため、シワとシミを同時ケアできますよ。
グリセリンが高配合のとろりタイプの化粧水のほうが、うるおいキープ力があります。ヒアルロン酸やヘパリン類似物質配合の化粧水も保湿力に優れています。
「朝ばっちりメイクしたのに昼にはドロドロに崩れている」「メイクをして時間が経つと粉を拭いている」などのメイク崩れは、女性の大きな悩みの一つです。
ここからは、朝のスキンケアで化粧水+αのお手入れでメイク崩れを防ぐ方法をお伝えします。
皮脂量が増加する原因には、実はうるおい不足であることが多いのです。
皮脂が出るからと朝のスキンケアを簡素に済ませてしまうと、肌は自らうるおうために皮脂を分泌します。
そのため朝のスキンケア時に、必要なうるおいを与えておくと肌バランスが整いやすくなり、皮脂の過剰分泌を抑えてくれます。
洗顔のあと化粧水をつけたら、シートマスクを肌にのせながら美容します。朝の準備をしながらできるため、時間のロスにはなりません。
5分程度肌にのせたら外し、肌が乾かないうちに乳液をつけます。
シートマスクで通りがよくなった肌に、ほどよく油性成分が配合された乳液をなじませるとべたつきのないうるおい肌に。
肌バランスがとれると、皮脂の過剰分泌がされにくく、メイク崩れを予防できます。
乾燥肌はファンデーションがきれいにフィットしにくく、粉吹き状態になったりファンデーションが浮いたりし、メイクが崩れやすくなります。
通常は洗顔後に化粧水をつけますが、順序を変えて美容オイルを肌全体に塗布します。
美容オイルは、肌に浸透しやすい油脂系オイルがおすすめです。
油脂系オイルは、オリーブ油、マカデミア種子油、アボガド油、馬油などがあり、油脂系以外なら、スクワランオイルやホホバ種子油なども使えます。
肌にオイルを浸透させたあと、化粧水を重ね付けしてみてください。これだけでもっちりとしたうるおいを感じるでしょう。
手持ちの乳液やクリームをつけて、ハンドプレスでしっかりと浸透させます。
美容オイルにはブースター効果と肌にうるおいと柔軟性を保つエモリエント効果があります。
手触りもなめらかに仕上がり、ファンデーションがフィットしやすくなるのでぜひお試しください。
これらの方法は、真夏のべたつき対策や真冬の乾燥対策など、季節のお手入れとしても取り入れられるため、知っておくとメイク崩れを防ぐだけでなく、1日快適に過ごせますよ。
自分の肌に合った化粧水を選び、朝のスキンケアから美肌をスタートさせて、心地よい肌を作っていきましょう。
すべすべ肌の基本は、朝の化粧水から始まります。 みなさまの肌が整い、笑顔が増える1日になりますように。