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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
53
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男性必見!正しい肌ケア・順番で乾燥や毛穴トラブルを未然に防ぐ

最近は美容意識の高い男性も増えており、メンズ用スキンケア商品も多く見られるようになってきました。

しかし実際には「何から始めればいいのかわからない」といった男性も多いのではないでしょうか?

今回はメンズ肌ケアの方法を白クマ博士とネコ助手が詳しく解説します。 ぜひ参考にしてくださいね!

男性の肌の特徴とは?

「そもそも男性の肌にスキンケアは必要なのか」という疑問がある人も多いのではないでしょうか?

そこでまずは男性の肌の特徴を解説します。

ここでは分かりやすいように、女性の皮膚と比較しながら見ていきましょう。

皮膚の構造上の違い

男性と女性では皮膚の構造が異なります。

男性の方が皮膚が厚い

女性の場合、皮膚の構造の最も外側にある表皮の厚さは約0.2mmあります。
一般的に女性よりも男性の皮膚の方が約0.5mm厚いといわれています。

皮膚は厚くなるほどキメが粗く硬くなり、皮膚のザラつきや毛穴が目立ちやすい状態になります。

皮膚に厚みがあることで紫外線の影響を受けにくいといったメリットもあります。
とはいえ対策をせずに日に当たれば、当然紫外線のダメージを受けることになってしまします。

男性の方が皮脂量が多い

皮脂の分泌量が多いことも男性の皮膚の特徴です。
一般的に女性よりも男性の方が約2倍以上、皮脂量が多いといわれています。

特におでこから鼻にかけては皮脂分泌が多く、テカリやベタつきが女性よりも目立ちやすい傾向にあります。
過剰な皮脂はニキビや毛穴の詰まり、毛穴の黒ずみの原因にもなります。

男性の方が水分量が少ない

混合肌の女性の顔

皮脂量が多い一方で、水分量は女性よりも少ないのが男性の皮膚の特徴です。
男性の皮膚は女性の皮膚よりも30~40%も水分量が少ないといわれています。

皮脂分泌が多くベタつくのに、部分によっては乾燥が気になるという人も多いのではないでしょうか。

環境による違い

皮膚が置かれる環境においても男性と女性では異なります。

男性はシェービング(髭剃り)で肌荒れしやすい

男性の習慣的なシェービングは皮膚の乾燥を促す原因となります。
シェービングは髭だけでなく、皮膚表面の角質や必要な皮脂の膜まで削ぎ落してしまいます。

角質や皮脂膜は皮膚を外部刺激から守ったり、皮膚内の水分を適切に保ったりするバリア機能の役割があります。

このバリア機能が弱まった状態の皮膚をそのままにしておくと、乾燥や肌荒れに繋がってしまうのです。

男性は年齢を重ねても皮脂量が多いまま

男性の皮膚は男性ホルモンの影響で、思春期には女性の約2倍の量の皮脂を分泌します。

皮脂量のピークは男女ともに20代ですが、女性が加齢とともに皮脂の分泌量が低下していくのに対して、男性は年齢を重ねてもあまり皮脂の分泌量が減少しないといった特徴があります。

皮脂は健康な皮膚を保つためには必要なものですが、過剰になると様々なトラブルの原因になります。

皮脂分泌の多い男性の皮膚は汚れやすい状態にあるため、ニキビや毛穴トラブルといった悩みを抱える人も少なくありません。

男性は紫外線に晒されやすい

日常的にメイクをする習慣の少ない男性は紫外線を直接浴びることも多く、皮膚が紫外線のダメージに晒されがちです。

皮膚の老化の80%は紫外線の影響による光老化といわれており、紫外線を多く浴びた皮膚はそれだけシミやシワ、たるみができやすくなります。

健やかな皮膚のためには、スキンケアと併せて日焼け止めを日頃から使うことが重要です。

男性が綺麗な肌を維持するためには、まず基本のスキンケアを理解することが重要です。

メンズ肌ケアの基本!スキンケアの順番と役割

スキンケアする男性

ここでは実際のスキンケアの順番と役割を解説します。

基本は【洗顔→化粧水→乳液】の3ステップで完了し、朝のみ最後に【日焼け止め】を使用するといった流れになります。

【ステップ1】洗顔

洗顔を行う目的は「皮膚を洗う事」です。

余分な皮脂や、汗やほこりなどの汚れを取り除くことで皮膚を清潔に保ちます。

皮膚を汚れたまま放置しておくと、皮脂の酸化や雑菌の繁殖などが起こり、肌荒れの原因になります。

洗顔は朝晩の2回行うことが望ましいでしょう。
また、洗顔をすることでこの後に使用する保湿アイテムのなじみも良くなります。

【洗顔の方法】

  1. 手を洗い、ぬるま湯で顔を濡らします。
    洗顔の前にぬるま湯で顔を濡らしておくことで、洗顔料に含まれる界面活性剤の刺激を和らげる効果があります。
  2. 商品の使用量を参考に洗顔料を適量取り、水を加えながらしっかりと泡立てます。
    片手いっぱいほどのしっかりとした泡が理想です。
  3. 皮脂分泌の多いおでこや鼻から洗い始めます。皮脂が多い部分は汚れが残りがちです。
    ゴシゴシ擦らずに、泡を転がすように優しく丁寧に洗います。
  4. 次に頬やあごを洗い、最後に目元や口元などの乾燥しやすい部分を洗います。
    皮脂分泌が少ない部分は、泡を乗せている時間が短くなるようにしましょう。
  5. ぬるま湯で、泡が残らないよう丁寧にすすぎます。
    洗顔料が残ると肌トラブルの原因になってしまうので、前髪の生え際など念入りに洗い流しましょう。

【洗顔の注意点】

  • 熱すぎるお湯は必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥の原因になります。
    すすぎは人肌程度のぬるま湯で行いましょう。
  • 洗顔料の泡立てが不十分だと摩擦の原因になります。
    泡立てネットを使うと簡単にもこもこの泡を作ることができます。

洗顔に時間をかけすぎると肌に負担がかかります。 30秒~1分程度を目安に素早く洗いましょう。

【ステップ2】化粧水

化粧水を使用する目的は「皮膚に水分を補う事」です。
男性の皮膚は女性に比べ、皮膚の水分量が少なく乾燥しやすい状態です。

皮膚の乾燥は様々な肌トラブルを引き起こす原因になります。保湿成分が入った化粧水を使用して、皮膚に水分を与えましょう。

【化粧水の使用方法】

  1. 商品の使い方を参考に化粧水を手のひらに取ります。
    洗顔後はすぐに乾燥が始まるので、保湿ケアは素早く行いましょう。
  2. 化粧水を手のひらに軽くなじませ、顔全体に行き渡らせます。
    この時、使用量が少ないと摩擦の原因になるので、十分な量を使用しましょう。
  3. 乾燥が気になる所があれば、追加で化粧水を重ねます。
    乾燥しやすい目元や口元は皮膚が薄いので、擦らず優しくなじませましょう。

【化粧水の注意点】

  • 化粧水をなじませる時にパンパンと叩きながら行うと、刺激で赤ら顔やシミなどの原因になります。
    手のひらでそっと包むように押さえましょう。
  • コットンを使用すると、細かい部分も均一に化粧水をつけることができます。
    その際に化粧水の使用量が少ないと摩擦の原因になります。
    化粧水は多めに使用し、ゴシゴシ擦らず押し当てるようになじませましょう。

【ステップ3】乳液

乳液を使用する目的は「水分の保持」と「皮膚の保護」です。

皮膚に油分を与えることで、化粧水で補った水分が蒸発しにくくする効果があります。

他にも皮膚の表面を油分で覆うことで、外部刺激から皮膚を保護する役割もあります。
皮脂の分泌量が豊富な人は少量で十分な場合もあります。

【乳液の使用方法】

  1. 商品の使用量を参考に乳液を手のひらに取ります。
    化粧水がある程度なじんだタイミングで乳液を使用しましょう。
  2. 乳液を手のひらに軽く広げ、まずは乾燥が気になる部分からなじませます。
    乾燥しやすい目元や口元は皮膚が薄いので、擦らず優しくなじませましょう。
  3. おでこや鼻などの皮脂分泌が多い部分は、手のひらに残った乳液を軽く押し当てる程度にしましょう。
    皮脂がしっかり分泌される場合は、無理に使用する必要はありません。
  4. 乾燥が気になる所があれば、追加で乳液を重ねます。
    乳液では保湿が物足りない場合は、さらに油分が多く含まれるクリームを使用すると良いでしょう。

【乳液の注意点】

  • 皮脂分泌の多い部分に重ね過ぎると、テカリやベタつき、毛穴の詰まりなどの原因になります。
    肌の状態に適した使用量に調節しましょう。
  • 乳液をつけるとベタつきを感じる場合は、油分を含まないオイルフリーのアイテムの使用がおすすめです。

基本はこの3ステップですが「もっと手軽にしたい」という人は化粧水と乳液の役割が一つになった、オールインワンアイテムがおすすめです。

【ステップ4】日焼け止め

日焼け止めを使用する目的は「紫外線ダメージから皮膚を守る事」です。

紫外線はシミ、シワ、たるみだけでなく様々な肌トラブルの原因になります。

スキンケアの効果を損なわないためにも、日焼け止めは毎朝の使用を習慣づけましょう。

【日焼け止めの使用方法】

  1. 商品の使用量を参考に日焼け止めを手のひらに取ります。
    乳液がある程度なじんだタイミングで日焼け止めを使用しましょう。
  2. 日焼け止めを両頬、額、鼻、あごの5点に置きます。
    使用量を分けて乗せることで、顔全体に均一になじませやすくなります。
  3. ムラにならないよう顔全体に塗り広げます。
    優しくスタンプするように広げると、摩擦になりにくくなります。

【日焼け止めの注意点】

  • 日焼け止めの使用量が少ないと、十分な紫外線防止効果が得られません。推奨されている使用量を守りましょう。
    一度だとなじみにくい場合は、半量を二回に分けてつけるのがおすすめです。
  • 紫外線は季節や天候に関わらず、毎日降り注いでいます。
    室内にいてもガラス越しに紫外線の影響を受けてしまうため、日焼け止めは毎日使用しましょう。
  • 汗をかいたりタオルで拭ったりした場合は、効果を保つため日焼け止めを塗り直しましょう。

肌タイプ別!メンズ肌ケアアイテムの選び方

笑顔で顔に手を触れる男性

ここまで男性向けの一般的なスキンケアについて解説しました。

しかし同じ男性であっても、肌質はそれぞれ違うもの。ここでは肌タイプ別にスキンケアアイテムの選び方を解説します。

肌に合ったスキンケアアイテムを選ぶために、まずは自身の肌タイプをチェックしましょう。

普通肌

皮脂と水分のバランスが良く健康な状態です。
肌のトラブルが起こりにくいので、比較的アイテムを選ばず使用できることが多いです。

乾燥肌

皮脂の分泌が少なく、皮膚の水分量も低下している状態です。
乾燥しやすいので、しっかりと保湿できるアイテムがおすすめです。

脂性肌

皮脂腺の働きが活発で皮脂、水分ともに多い状態です。
ベタつきやすいので、油分の少ないさっぱりとしたアイテムがおすすめです。

混合肌

部分的に乾燥したり、脂っぽかったりするやっかいな肌状態です。
肌状態の違いに合わせて、部分ごとにアイテムを使い分けましょう。

敏感肌

刺激やかゆみを感じやすく、肌トラブルを起こしやすい状態です。
メントールやアルコールなどの皮膚の刺激になりやすい成分を含むものは避けて、低刺激タイプの保湿効果が高いアイテムを選びましょう。

男性が日常的に行うシェービングも敏感肌の原因の一つです。肌にやさしくを心がけましょう。

肌タイプ別!メンズ肌ケアにおすすめの成分

鏡で肌をチェックする男性

スキンケア効果を高めるために、おすすめの化粧品成分を解説します。
ぜひアイテム選びの参考にしてください。

保湿成分

乾燥が気になる肌に、皮膚の水分を保持する力が高い成分です。

  • セラミド
  • ヒアルロン酸Na
  • 水溶性コラーゲン
  • 乳酸Na
  • PCA-Na

皮脂抑制成分

皮脂の多さが気になる肌に、皮脂の分泌を抑える成分です。

  • ライスパワーNo,6
  • ピリドキシンHCl
  • ローズマリー葉エキス
  • ビタミンC・ビタミンC誘導体

抗炎症成分

肌荒れやカミソリ負けなど、肌荒れを防ぎすこやかに保つ成分です。

  • グリチルリチン酸2K
  • グリチルレチン酸ステアリル
  • アラントイン
  • ヨクイニンエキス
  • トラネキサム酸

まとめ

男性もスキンケアをすることで乾燥や毛穴トラブルを未然に防ぐことが可能です。

始めは面倒に感じるかもしれませんが、少しずつ毎日の習慣にしていきましょう。

肌ケアは面倒・難しいようで、実は美肌へと変化が見られる楽しいものです。年を重ねても、正しい肌ケアを継続することで、清潔感のある健やかな肌を保ちましょう!

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