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男性肌には男性肌の特徴があり、それに合わせたスキンケアを行うことが大切です。
特に30代40代は「お肌の曲がり角」と言われ、さまざまな変化が起きやすいタイミングです。
男性肌の特徴を理解して、正しいスキンケアをすることが将来の若々しい印象を作ります。
30代40代の男性肌の特徴や、正しいスキンケア方法などを白クマ博士とネコ助手が詳しく解説します。
男性肌はどのような特徴があるのでしょうか?女性肌と比較しながら解説します。
皮膚の3層構造(表面から表皮・真皮・皮下組織)のうち一番表面にあるのが表皮。
女性の表皮は平均約2 mmなのに対し、男性は平均約2.5 mmと厚いのが特徴です。
表皮が厚いとシワができにくいというメリットもありますが、やわらかさや弾力という点では不利になります。
また、男性肌はキメが大きい傾向があります。
キメは肌表面の凹凸のことで、細かいほどなめらかできれいに見えます。キメが大きいほどゴツゴツとした粗っぽい印象になります。
男性は女性に比べて約2~2.5倍ほど皮脂分泌が盛んです。
さらに、女性は加齢とともに段々と皮脂が減っていくのに対し、男性は年齢を重ねても皮脂量があまり低下しません。
そのため、30代40代以降もテカリが気になったり、肌荒れ・ニキビができやすい特徴があります。
男性に特徴的なのがヒゲ剃りによるダメージです。
特にひげが濃い人は毎日カミソリの刃を肌に当てることになるのでダメージを負う可能性が高いです。
適切なアイテムを使って丁寧にシェービングを行わなければ皮膚を傷つけてしまい、悪い場合は出血を伴うこともあります。
30代40代は体のさまざまな部分に変化が訪れ、肌もその中の一つです。
20代までとは異なる肌トラブルを抱えることも多くなります。
ここからはそんな30代40代の男性肌に訪れる変化について解説します。
男性肌の水分量は年齢とともに低下します。
それにより乾燥しやすくなり、カサカサ感や皮むけ、くすみなどの肌悩みに繋がります。
一方で、男性肌の皮脂量は年齢を重ねてもそれほど変化しません。
そのため、一見するとテカっているのに、水分量は少ないので実は乾燥しているというインナードライ肌に陥りやすいです。
テカっている=うるおっている、と間違えて感じてしまいがち。適切なケアを行わずに放置してしまう人も多いです。
30代40代の男性はこれまで浴びてきた紫外線の影響でシミが気になり始める時期です。
特に男性は女性に比べて紫外線対策を行ってこなかったという人も多く、その蓄積が今になって現れる、ということがあります。
屋外スポーツをしていた方や、野外で活動する仕事をしてきた方は、紫外線に長時間さらされる環境だったと言えます。
ここ最近はそれほど日に当たっていない場合でも、そのような環境で浴びた紫外線の影響でシミが気になり始めます。
女性肌に比べて表皮が厚く、シワができにくい男性肌ですが、30代40代に差しかかると、目元がシワっぽくなった、フェイスラインが緩んできた、などのシワ・たるみ悩みが出てくる場合があります。
シワやたるみも紫外線による影響が大きいですが、それに加えて加齢による真皮のコラーゲン・エラスチンの劣化が原因となっていることがあります。
コラーゲンやエラスチンのダメージ修復が遅くなりシワができやすくなります。加えて、長年の表情の癖や顔の動かし方によって同じ部位に繰り返し力がかかることでもシワが形成されます。
また、これらの組織が土台として肌を支えきれなくなり、重力に負けて肌のたるみが出たりします。
30代40代の男性が正しくスキンケアするにあたって、抑えておくべき重要なポイント3つを解説します。
30代40代のメンズスキンケアの基本は保湿です。
30代40代になると、皮膚の中にもともと存在するセラミドなどの保湿成分が減って乾燥しやすくなります。
男性肌は女性肌に比べて厚いため、乾燥によって弾力が失われ硬くなりやすいです。
肌が硬いと表情の変化に動きが追いつかず小さなひび割れが発生しやすくなります。
乾燥による影響はキメにもあらわれます。もともと女性よりもキメが大きく粗っぽい印象になりがちな男性肌ですが、水分が不足するとよりその傾向が顕著に出ます。
このように、乾燥しやすい30代40代のさまざまな肌悩みをケアするにはまずは保湿が最も重要です。
30代40代の男性肌は盛んに分泌される皮脂で表面がテカっているように見えても、表皮の中は乾燥していた、というケースが多いため、テカリを感じる場合もしっかりと保湿しましょう。
水分と適度な油分を補うことで、むしろ皮脂分泌を抑え、テカリ防止にもつながります。
忘れがちですが紫外線対策も重視しましょう。肌の老化原因の約80%は紫外線だとも言われています。
「日焼けで肌が黒くなっても別に気にならない」という方も、紫外線による影響は肌が一時的に黒くなるだけでなく、シワやたるみなどの構造的な変化にもつながるということを意識しましょう。
適切に紫外線対策をすることによって、シミ、シワ、たるみなど30代40代の男性肌に現れやすい肌悩みを防止できます。
ヒゲ剃り前には洗顔によって皮脂や汚れを落とします。その後、シェービング用のローションやジェルを使って丁寧にヒゲ剃りを行いましょう。
肌荒れやニキビなどで肌に凹凸がある部分はカミソリの刃が引っかかりやすく肌を傷つけるリスクがあるため無理に剃ることは避けましょう。
ヒゲだけでなく皮膚の表皮細胞も一緒に削り取ってしまう恐れがあるため、刃を当てる強さや角度にも気をつけて、強く当たりすぎないようにしましょう。
以上の基本を踏まえた上で、30代40代メンズスキンケアの正しい方法を解説します。
ステップごとに解説するので参考にしてください。
まずは洗顔で皮脂や汚れを落とします。洗顔のタイミングは朝と夜の2回。
夜は、日中の汚れを落とすということで洗顔の必要性を認識している人が多いです。一方、朝も寝ている間に分泌された皮脂や寝室に舞っているホコリが付着している状態なのです。
そのままにすると肌荒れの原因になるため必ず朝も洗顔するようにしましょう。
皮脂が多い人は男性用でやや強めの洗浄力の洗顔料を、敏感肌や乾燥肌の人は女性用のマイルドなものを使うのがおすすめです。
一般的に、固形石鹸は洗浄力が強く、チューブに入ったペースト状の洗顔料や泡で出てくるタイプは比較的洗浄力がマイルドです。アイテム選びの基準にしてください。
シェービング用のローションやジェルを塗ってひげを柔らかくします。
その後、カミソリの刃を肌に優しくあて、撫でるように剃っていきます。
剃り方には、ヒゲの流れと同じ方向に剃る「順剃り」、逆方向に剃る「逆剃り」があります。
順剃りは肌への負担が少ない点がおすすめです。ヒゲが薄めの人は順剃りで十分剃れないか確認しましょう。
剃り残しが気になる場合や、ヒゲが濃い目の人は逆剃りにしましょう。逆剃りはヒゲをきれいに剃れる一方、肌への負担がかかりやすいため、特に注意して丁寧に行うことが重要です。
毛の生え方は人によって違うので、自分の毛流れをよく確認してから剃り始めましょう。
シェービング後の肌荒れやヒリヒリ感が気になる人は消炎剤が含まれるアイテムでアフターケアするのがおすすめです。
ヒゲを剃り終わったら化粧水と乳液で保湿します。
セラミドなど高保湿成分が含まれるアイテムがおすすめです。
セラミドはもともと人の肌に含まれる成分ですが、年齢とともに減少します。
化粧品を使って外から補うことで、保水力を高めて乾燥に負けない肌を作ります。
テカリが気になる人でも乳液までは付けるようにしましょう。適度な油分を補うことで、肌は余計な皮脂分泌をストップさせます。
冬場は乳液に加えて高保湿なクリームを塗ってうるおいにフタをするのもおすすめです。
外出するときは忘れずに日焼け止めも塗りましょう。
散歩や買物など日常使いにはSPF10~20、PA++ほどの中程度のアイテムで大丈夫です。
屋外でのレジャーやスポーツなどをするときは、SPF50、PA+++以上のしっかりガードできるアイテムを選びましょう。
白浮きが気になる場合は、みずみずしいタイプを重ね塗りするのがおすすめです。
30代40代の男性は、シミ、シワ・たるみなどこれまでには感じなかった肌悩みを抱えることがあります。
女性に比べて皮膚が厚くキメが大きいという構造上の特徴や、ヒゲ剃りによるダメージなど行動面での特徴などを意識して、保湿、紫外線対策などを重要視したスキンケアを行うことが重要です。
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