0
ホームスキンケアの知識一覧 > おでこが乾燥してカサカサする!さらに皮むけもする!おでこを健やかに保つには
KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
93
  • #スキンケア
  • #肌トラブル
  • #乾燥肌

おでこが乾燥してカサカサする!さらに皮むけもする!おでこを健やかに保つには

おでこが特に乾燥して、カサカサしたり皮がむけたり、ファンデーションが乗らなくて困る、そんなお悩みはありませんか?

前髪や紫外線など外部の刺激も受けやすく、意外とバリア機能が低下しているおでこ。 丁寧に保湿をしないととても乾燥しやすい部位なのです。

今回はおでこが乾燥する原因とともに、潤いをキープするスキンケア、皮がむけたときの対処法等について解説します。

おでこは実は乾燥しやすい!

おでこは実は乾燥しやすい!

おでこは鼻と合わせてTゾーンと呼ばれていますが、皮脂の分泌量が多い割に、水分が少ない部分です。

ですので、脂性肌になっていると勘違いして、保湿をおろそかにしてしまうことがあります。すると、表面はベタつくのに肌の内側は乾燥するという、インナードライ肌になっていることも。

ベタついている、テカっているからといって保湿をしていないと、油分と水分のバランスが悪くなり乾燥しやすくなってしまうのです。

実は水分不足で乾燥しやすい部位なのだということを知っておいてください。

おでこが乾燥する原因

おでこが乾燥する原因とは

顔の皮膚は薄いので乾燥しやすいところですが、特におでこが乾燥するのはなぜか、その理由をさらに詳しくみていきます。

過度なクレンジング

クレンジング剤をコットンにとる

それほど濃いメイクをしていないのに、洗浄力の強いクレンジングでメイクを落としていませんか?

目元と違い、おでこはメイクが濃くならない部分ですので、強い洗浄力は必要ありません。

クレンジングはとても大切ですが、メイクの汚れと一緒に皮脂を落としすぎてしまうとおでこが乾燥する原因となります。

洗顔のしすぎ

洗顔する女性

洗顔のしすぎもおでこが乾燥する原因の1つです。おでこを含むTゾーンはベタつきがちです。

お肌がオイリー気味の人は、1日に何度も洗顔してしまったり、ゴシゴシとこすって洗ったりお肌に負担をかけるような洗顔をしてしまっていると、おでこが乾燥しやすくなります。

雑なスキンケア

頬や目元は目立つ部分なので丁寧にスキンケアをしているけれども、おでこはつい手を抜きがちということはないでしょうか?

前髪で隠れていると、多少肌荒れなどがあっても目立たないため、スキンケアが雑になりがちです。

そのため、他の部位よりも乾燥してしまうことがあります。特に、脂性肌だと思っている人は要注意です。

ベタつくからといって、化粧水だけで済ませてしまっていると、時間とともに化粧水が蒸発し、余計におでこが乾燥します。

紫外線対策が不十分

日差しを浴びる女性

真夏の日差しが強いときには日焼け止めを塗っていると思うのですが、涼しくなってくると つい忘れてしまうということはありませんか?

春や秋は、思っているよりも紫外線量が多いのです。

おでこは顔の中でも紫外線の影響を受けやすい部位です。 うっかり紫外線を浴び続けるとダメージがだんだんと蓄積されていき、肌が乾燥しやすくなります。

前髪などの外部刺激

前髪を触る女性

おでこは前髪やシャンプーなど様々な外部刺激を受けやすい部位でもあります。

前髪があるだけでも髪の先端がおでこに触ったり、髪についたほこりや汚れにさらされたりと、 顔の他の部位よりも外部刺激によってダメージを受けやすいのです。

髪についている整髪料などもおでこにとっては刺激です。

前髪が厚いと、刺激だけでなく蒸れの原因にもなります。
また、 前髪をかきあげたり、帽子をかぶったりするときに、手で触ってしまう回数も多いです。

それらの刺激によってバリア機能が弱まり、肌のターンオーバーが乱れます。

肌の潤いをキープすることができなくなりカサカサになってしまうのです。

皮脂分泌量の低下

もともとおでこは皮脂の分泌量が多いところで、べたつきやすいことが悩みのタネだったと思いますが、皮脂は多くても水分は不足がちです。

00

10代から20代はテカリが気になる部分ですが、年齢とともに皮脂の分泌量は低下してきます。 30代後半から40代になるとだんだんと乾燥しやすくなってきます。

また、加齢以外にも、ストレスや生活習慣の乱れによって皮脂の分泌量が減ることがあります。

ターンオーバーの乱れ

ストレスや生活習慣の乱れ、紫外線などによって、肌のターンオーバーも乱れてしまうことがあります。

本来なら一定の周期で剥がれ落ちるはずの角層がいつまでも残ってしまったり、逆にターンオーバーが早すぎて角層が未熟な細胞が上がってきたりして、肌の保水力が低下します。

バリア機能も低下し、おでこが乾燥しやすくなるのです。

おでこの乾燥によって起こる肌トラブル

おでこの乾燥によって起こる肌トラブルとは

おでこが乾燥するとどのようなトラブルが起きるのでしょうか?

乾燥がひどくなるとカサカサになり、ひどいときには皮がむけることもあります。

乾燥小じわが目立つようになり、 ちょっとした表情の変化でも小じわがつながって大きなシワに見えることがあります。

また、乾燥によってバリア機能が低下していると、シャンプーやコンディショナーの洗い残しによる肌トラブルも起きやすくなります。

そのため、乾燥しているのにニキビや吹き出物が出るなどのトラブルも見られます。

乾燥するとかゆくなり、かいてしまうなどおでこに触れる回数も増えます。バリア機能が低下しているところにさらに刺激が加わってしまい、またかゆくなる、その繰り返しになってしまいます。

おでこの乾燥を防ぐためのスキンケア

おでこの乾燥を防ぐためのスキンケア

おでこの乾燥を防ぐには、まず日々のスキンケアがとても大切です。徹底した保湿をしていきましょう。

たっぷりの泡で丁寧に洗顔する

洗顔用の泡

肌が乾燥している時は、できるだけ摩擦による刺激を与えたくないので、洗顔するときには肌をこすらないように気をつけます。

泡が足りないとどうしても手でおでこをこすってしまいますので、たっぷりの泡を立て、手が肌に触れないようにして洗顔をしましょう。

泡を洗い流す時もおでこに刺激を与えないよう、シャワーをそのまま顔に当てて流すことはせず、手にためたお湯でやさしく洗い流すようにしてください。

熱いお湯で顔を洗わない

とにかくやさしく洗うのが洗顔の基本ですが、熱いお湯を使わないこともとても重要です。

お風呂の温度は40度くらいの方が多いと思いますが、それではおでこには熱すぎるのです。

顔を洗うときのお湯の温度は32度から34度くらい、体温よりも少しぬるめのお湯で洗いましょう。

シャンプーやコンディショナーの洗い残しがないようにする

シャンプーをすすぐ女性

シャンプーやコンディショナーの洗い残しがあると、それらの成分が肌への刺激となり、バリア機能を低下させてしまいます。

ですので、洗い残しのないようにすすぎは丁寧に行いましょう。すすぎの時間は髪の長さにもよりますが、1~2分が適当です。

1~2分は意外と長い時間です。 髪の生え際だけでなく地肌もしっかり洗い流すことは、頭皮の健康にも役立つので、 時間をかけて丁寧に洗い流しましょう。

保湿をしっかりしておでこのバリア機能を高める

バリア機能が低下した肌のイラスト図

洗顔後や入浴後は、時間をおかずになるべく早く保湿をします。

洗い終わった直後から乾燥が始まります。おでこは頬と比べると乾燥に気づきにくい部位ですが、 同じように丁寧な保湿が必要です。

セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなど保湿成分が含まれたしっとりタイプの化粧品を使ってみましょう。

また、化粧水や乳液またはクリームで保湿をするのはもちろんのこと、乾燥を感じたらシートマスクをするなどして、 いつもよりも時間をかけて保湿してみてください。

化粧水だけでは水分が蒸発して余計に乾燥しますので、必ず油分で蓋をし、水分を閉じ込めるようにしましょう。

水分と油分のバランスが整うことによって肌のバリア機能が高まり、ターンオーバーも正常化していきます。

肌のターンオーバーは約28日周期といわれますが、それは10代後半から20代前半の健康な肌のこと。年齢とともにこの期間は長くなり、年齢×1.5ともいわれます。30歳なら45日です。

それだけ時間がかかるものですので、健やかな肌の状態に戻すには、2~3ヶ月かかると思った方が良いでしょう。

保湿は毎日のことで面倒に感じることもあると思いますが、次の新しい肌に生まれ変わるまでの期間はがんばってみてください。

スキンケアはひとつひとつの工程に時間をかけること

ハンドプレスでスキンケアする女性

洗顔後はすぐに保湿をしなければならないのですが、化粧水→乳液(またはクリーム)と塗るときに、その間の時間をおかずにパパッと塗って済ませてしまう人がいます。
これでは、それぞれの成分が十分浸透せず、しっかり保湿ができません。

化粧水を塗ったらハンドプレスでしっかり浸透させ、手がお肌に吸い付くようになったら乳液(またはクリーム)を塗ります。

美容液を間に塗る際も、1~2分おいて、しっかり浸透してから次の行程にいくようにします。

こうすることでひとつひとつのアイテムの浸透力が格段にアップします。

おでこの乾燥を防ぐライフスタイルの改善

おでこの乾燥を防ぐライフスタイルの改善

おでこの乾燥を防ぐには、スキンケア以外にも気をつけるべきポイントがあります。

外部刺激を与えないように気をつける

前髪を上げる女性

普段から、おでこへの外部刺激を与えないように気をつけましょう。

  • 前髪
  • 帽子
  • 手で触れるクセ

などが外部刺激です。

おでこの乾燥が気になる間は、前髪を下ろさないようにした方が良いかもしれません。
しばらくは分けるか上げるかして、おでこにかからないようにしておくと、蒸れや刺激を防ぐことができます。

外出時に前髪を上げることが難しい場合は、帰宅後だけでも上げておくことで、 おでこへの刺激を避けられます。

室内の湿度にも気をつける

加湿器

室内が乾燥しすぎないように、湿度にも気をつけてください。理想の湿度は40%~60%程度です。

部屋に温度計と湿度計を置いておき、 適切な湿度になっているか日々確認してください。

会社にいる時などは、自分で温度や湿度の調節ができず、室内が思いのほか乾燥していることがあるでしょう。

その場合は、自分のデスク周りだけでも加湿をしたり、ミスト化粧水などで潤いを補ったりして、おでこが乾燥しないように気をつけましょう。

水分をしっかりとる

水を飲む女性

保湿は体の内側から行うことも大切です。 体の水分が不足すると、お肌も当然乾燥してきます。

1時間に1回、コップ1杯程度の適度な水分を取るよう心がけましょう。

肌のターンオーバーを整える

サラダを食べる健康的な女性

ターンオーバーを整えて肌のバリア機能を高めるには、スキンケアも重要ですが、生活習慣もとても大切です。

  • 質の高い睡眠をとる
  • 栄養バランスの良い食事を心がける
  • 体を冷やさないようにする
  • 適度な運動をする

など、スキンケア以外の部分でも気をつけることがたくさんあります。

特に食事は重要です。肌のターンオーバーを促進してバリア機能を高めるには、良質なタンパク質とビタミンB群が欠かせません。

肉や魚、大豆製品などバランスよく様々な食材を取り入れ、体の内側からもお肌のケアをしていきましょう。

おでこが乾燥して皮むけしてしまったときの対処法

おでこが乾燥して皮むけしてしまったときの対処法

それでもおでこが乾燥してしまい、カサカサになり皮がむけてしまった時はどうすれば良いのでしょうか?その対処法についてもお話しします。

クレンジングや洗顔を優しくする

おでこが大きなダメージを受けているため、いつもよりも丁寧なクレンジング・洗顔を心がけてください。

メイクをしている場合はクレンジングが必須ですが、ゴシゴシ肌をこすると刺激になってしまいます。

クレンジング剤は指の腹を使ってやさしく馴染ませるようにし、 30秒から60秒程度でさっと洗い流すようにしましょう。
時間をかけすぎるとそれだけ肌への刺激が強くなってしまいます。

洗顔も同様に、 手早く済ませることが大切です。泡を顔に乗せている時間は30秒から60秒程度を目安にしましょう。

ただし、朝は皮膚がそれほど汚れていないので、15秒から30秒程度でも大丈夫です。

いつもよりも丁寧な保湿を心がける

皮がむけてしまっている時は、いつもよりも丁寧に保湿をしましょう。

普段は化粧水と乳液だけで済ませている人も、保湿クリームを使って必要な油分を補ってあげてください。

乾燥がおさまらないと感じたら、乳液→化粧水→乳液→化粧水→乳液と「ミルフィーユ塗り」にするのもおすすめです。

皮がむけているとコットンなどでこすって落としたくなるかもしれませんが、それは厳禁です。

とにかく刺激を与えず、優しくケアするようにしてください。

おでこがカサカサで皮がむけているときのファンデーションの塗り方

おでこが乾燥して皮がむけているときは、パウダーファンデーションよりもリキッドファンデーションかクリームファンデーションがおすすめです。

できれば、美容成分が配合された保湿力の高いファンデーションを使ってください。

また、 化粧下地も重要です。 保湿力の高い化粧下地を使い、肌をこすらないよう指で丁寧になじませてください。

スポンジやパフで肌をこすると皮むけが目立ってしまいます。

指で丁寧に伸ばした後に目の細かい肌に優しいスポンジでそっと押さえる程度にすると、崩れにくくなるでしょう。

皮むけがひどいときには皮膚科を受診しよう

丁寧にスキンケアをしてもお肌の状態が改善されない時は、皮膚炎の可能性もあります。

自己判断で市販薬などを使わず、まずは皮膚科を受診しましょう。

必要に応じて外用薬を処方してくれますし、適切なスキンケアについての指導も受けられます。

おでこの乾燥に関するよくある質問とその回答(Q&A)

おでこの乾燥に関するQ&A

おでこの乾燥を防ぐ方法など、よくある質問とその回答についてまとめました。

Q おでこの乾燥の原因はなんですか?

A おでこが乾燥する原因としてはこのようなものが考えられます。

  • 過度なクレンジング
  • 洗顔のしすぎ
  • 紫外線によるダメージ
  • 前髪などの外部刺激
  • 皮脂の分泌量の低下
  • ターンオーバーの乱れ

おでこは前髪や紫外線など、 外部刺激を受けやすい部位です。 前髪には整髪料が付いていたりほこりやゴミなども付いています。 それらがおでこに触れることにより、肌のバリア機能が低下し乾燥しやすくなります。

Q おでこの乾燥を防ぐにはどのようなスキンケアが必要ですか?

A おでこが乾燥しているということは、 潤いが足りておらずバリア機能も低下しています。
ですので、いつもよりも丁寧な保湿を心がけましょう。クリームなどで必要な油分を補ってあげます。 化粧水だけで終わらせてしまうと、水分が蒸発して逆に乾燥します。必ず油分で蓋をするようにしましょう。
また、クレンジングや洗顔は短時間で済ませ、時間をおかずにしっかりと保湿をします。

Q おでこが乾燥して皮むけしたらどうすればよいですか?

A 乾燥して皮がむけている時は、いつもよりも丁寧な保湿が必要です。 洗顔の時はぬるま湯を使い、あまり時間をかけずに洗いましょう。
洗顔料をのせている時間は30秒から60秒程度が適当です。 朝なら肌はあまり汚れていないので15秒から30秒程度でもOKです。 洗顔をしたらなるべく早く保湿をしましょう。
クリームで油分を補ったり、化粧水を重ね付けしたりして、潤いを逃さない工夫が必要です。

まとめ

おでこが乾燥するのは、間違ったスキンケアやターンオーバーの乱れが原因であることが多いです。

もともとべたつきがちなところなのでスキンケアが雑になりがちで、水分と油分のバランスが悪く、内側が乾燥していることが多いのです。

丁寧な保湿を心がけるとともに、栄養バランスの良い食事など生活習慣も見直していきましょう。

おでこの乾燥がひどく皮がむけてしまったときは、いつもより念入りに保湿をするとともに、症状が改善されない場合には皮膚科の受診も検討してください。

ベタつきやすいのに乾燥しやすいやっかいなおでこ。丁寧なスキンケアですこやかなおでこを保ちましょう♪

LET’S SHARE OR BOOKMARK HERE!