目の下や目尻、目元の乾燥がひどい！カサカサ乾燥をケアするには

顔の皮膚は体と比べてとても薄いです。体の皮膚は平均すると2mmほどあるのですが、目の周りの皮膚は、さらに薄く、0.5～0.6mmほどだといわれています。

個人差はあるものの、顔の皮膚の中でも最も薄い部位であることは間違いありません。

ティッシュペーパー1枚、卵の殻の薄皮ほどの薄さともいわれますので、外部刺激には非常に弱いのです。

また、目の周りは皮脂腺が少ないのも特徴です。皮脂は汗と混ざり合って天然のクリームとも呼ばれる皮脂膜を作るため、潤いをキープするためにはある程度の皮脂が必要です。

皮膚が薄くデリケートな目元は、様々な要因で乾燥しやすくなっています。

アイメイクをするのはかまわないのですが、濃すぎるアイメイクは肌に負担をかけてしまいます。

お肌にとってメイクは汚れと同じです。長時間、アイシャドウやマスカラをつけていると、それだけ肌に負担がかかるのです。

また、アイメイクの成分が肌に合わない可能性もあります。肌質に合わないメイクを続けていると、肌が乾燥するだけでなく、かゆみなどの肌トラブルにもつながります。

アイメイクを落とすときや洗顔をするとき、目の周りをゴシゴシとこすっていないでしょうか？

メイクをしっかり落とすのは大切なことですが、落とすときに肌をこすってしまうと肌のバリア機能が低下し、目の下や目尻も含めた目の周りが非常に乾燥しやすくなります。

目の周りはただでさえ乾燥しやすいので、洗顔をしたらすぐに保湿をしなくてはなりません。

しかし、洗顔してから長時間そのままにしておいたり、化粧水だけで済ませていたりすると、潤いが不足してカサカサになってしまいます。

また、保湿力があまり高くない、サッパリタイプの化粧品を使っている場合も潤いが足りず、目元が乾燥する原因になります。

顔に日焼け止めを塗るときに、目の際まで塗るのは難しいと思います。サングラスをしていないと紫外線のダメージを受けやすく、水分が蒸発して乾燥しやすくなります。

また、紫外線A波は、真皮まで届いてコラーゲンを破壊してしまうため、潤いが不足するだけでなく、目の下のシワの原因にもなります。

花粉症で目がかゆい、パソコン仕事ばかりで目がしょぼしょぼしてついこすってしまうなど、目をこするくせがありませんか？

目をこすると皮膚には大きな負担がかかります。ティッシュ1枚の薄さのまぶたをこすれば、簡単にキメが粗くなってしまうことは簡単に想像がつくでしょう。

乾燥するだけでなく、摩擦によってシワやシミもできやすくなるので注意したいところです。

毎日、目を酷使していませんか？

パソコンやスマホの見過ぎで目が疲れていると、目の周囲の血行が悪くなり、眼精疲労を引き起こします。

年齢とともに潤いを保つ成分や皮脂が減ってきます。目の周りも例外ではありません。

また、加齢によって肌のターンオーバーも乱れ、バリア機能が低下することにより、刺激に弱くなります。

紫外線やアイメイクの刺激も受けやすく、潤いをキープする力も弱まっているため、乾燥しやすくなります。

目元が乾燥する原因を踏まえて、どうすれば乾燥しづらくなるか、その対処法について説明します。

アイメイクを落とす時は、目元をこすらないように気をつけます。コットンにアイメイクリムーバーをつけたら、拭き取るというよりは、吸い取らせるようにしてメイクを落とします。

ゴシゴシとこすらず、丁寧にコットンをずらしながら優しく落としていきましょう。

洗顔の時は目元をこすらずに、泡を載せるだけで充分です。 その泡を優しく転がすようなイメージで動かすだけで汚れは落ちます。

洗い流す時も、シャワーを直接当てたりせず手で作ったぬるま湯でやさしく洗い流すようにしましょう。

最後にタオルで水分を拭き取る時も、こすらないように気をつけてください。水分をやさしくタオルで吸い取るようにして顔を拭きましょう。

普段のスキンケアを、より丁寧にしてみましょう。
化粧水と乳液を塗ったら、目元を手のひらで覆って優しくハンドプレスします。

化粧水や乳液にアイクリームをプラスしてみましょう。アイクリームは目元専用の保湿クリームです。

特に乾燥しやすい目元のための保湿クリームですので、保湿成分が高濃度で配合されています。

クリームを塗る時も力を入れすぎないように気をつけてください。力の入りにくい薬指の腹を使って塗りましょう。
何カ所かにクリームを置いてポンポンと軽く叩きながら馴染ませるようにして塗っていきましょう。

目元のスペシャルケアとして、目元用シートマスクも使ってみましょう。

肌にぴったり密着して、乾燥を集中的にケアします。

また、眼精疲労がひどい時にはホットアイマスクなど血行をよくするものを使うのもおすすめです。

メイクをする前に、しっかりと日焼け止めを塗りましょう。紫外線は1年中降り注いでいますので、天気が悪い日でも油断してはいけません。

雨の日以外は日焼け止めを塗り、真夏の日差しが強い時期にはサングラスも忘れずにかけましょう。

また、日焼け止めは1度塗って終わりではありません。1日に何度か塗り直さないと効果が落ちてしまいます。

アイクリームは、使う目的によって選びます。

乾燥が気になり保湿を徹底したい場合は、以下の成分を配合したものを選びます。

• セラミド
• ヒアルロン酸

乾燥によって目の下や目尻の小ジワも気になる人は、保湿をしながら肌にハリや弾力を与えてくれるアイクリームを選びます。

• ナイアシンアミド
• レチノール
• ニールワン

などが配合されているものがおすすめです。

目をこするクセがあり、目の周りの黒ずみ、クマも気になる人は、

• プラセンタエキス
• ビタミンC誘導体
• トラネキサム酸
• アルブチン
• コウジ酸
• カモミラET

などが配合されているものが良いでしょう。

乾燥を防ぎながら、目元の悩みも解決してくれるアイクリームを選ぶことをおすすめします。

目元は非常にデリケートです。乾燥がひどいときは、普段よりもバリア機能が低下している可能性があるので、肌に刺激のある成分が入っていないかどうかもチェックしてください。

• エタノール（アルコール）
• 合成香料
• 着色料
• 鉱物油

などが入っていないか、または過去に刺激を感じたことのある成分が入っていないか、確認してから買うと安心です。

スキンケアでしっかりと保湿をしたら、メイクにも気を配りましょう。

ファンデーションを保湿効果の高いリキッドファンデやクリームファンデにし、アイシャドウはパウダータイプではなくクリームタイプにしてみます。

美容成分が配合されているファンデーションなら、なお良しです。肌に馴染みやすく、乾燥による粉吹きも防げます。

目元のカサカサが治るまで、アイメイクを少し控え目にしておきましょう。

アイシャドウを何層にも重ねていると、それだけ肌に負担がかかります。

普段の生活の中でも、目元の負担を減らす習慣を身につけましょう。

目がかゆい時はこすらずに冷やしてみてください。

水に濡らしたタオルを軽く絞って当てたり、保冷剤をタオルに包んで目元に当てるとかゆみがやわらぎます。

眼精疲労を和らげて血行を良くするためには、 目を少し休ませてあげることが大切です。パソコンやスマホを見すぎて目が疲れたと感じたら少し遠くを見たり目を閉じたりして休ませてあげて下さい。

1時間パソコン仕事をしたら数分は目を休ませる習慣をつけましょう。 目を閉じるだけでも充分休養になります。

時間があれば目元を温めるのも有効です。

血行をよくすれば肌のターンオーバーも改善され、乾燥改善にもよい影響があります。

目の疲れを感じた時に、簡単にできるツボ押しを試してみましょう。

これらのツボを、指の腹で痛すぎない程度に押してみてください。数秒押して離す、これを繰り返します。

ターンオーバーを正常化し、潤いのある肌を作るには、睡眠がとても大切です。目元の乾燥だけでなく、肌全体に必要なことです。

ぐっすりと眠ることで眼精疲労も和らぐでしょう。

乾燥しない肌を作るには、体の内側からのケアも重要です。スキンケアだけでは限界がありますので、健やかなお肌づくりに役立つ栄養素を食事でしっかりとりましょう。

• タンパク質
• ビタミンB群
• 亜鉛
• 発酵食品

などを積極的にとりたいところです。

おすすめなのは、和の定食を食べること。脂質が控え目で、タンパク質や野菜、発酵食品などをバランスよくとることができます。

目元や目の下が乾燥することに関する疑問や質問と、その答えについてまとめました。

目の下や目元が乾燥しやすいのは、目の周りの皮膚がとても薄く、また、皮脂腺も少ないためです。

皮脂量が少ないことから、天然のクリームと呼ばれる皮脂膜ができにくく、どうしても乾燥しやすいのです。

また、誤ったスキンケアや保湿不足、目をこするくせなども目元の乾燥を招く要因となります。

スマホやパソコンの見過ぎによる眼精疲労で血行が悪くなることも、ターンオーバーの乱れを引き起こし、バリア機能を低下させてしまいます。

目元の乾燥を防ぐには、正しいスキンケアで目元をこすらないようにすること、アイクリームや目元専用美容液などを取り入れて、徹底保湿することが大切です。

食事や睡眠にも気をつけ、体の外側と内側、両面から目元の乾燥を防いでいきましょう。