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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
69
  • #敏感肌
  • #肌トラブル

急な肌荒れの原因とは?ニキビやブツブツ赤み対策&美肌に導く方法

突然できたニキビやブツブツ、赤みなど急な肌荒れを経験したことはありませんか?

「朝起きたらニキビが多発していた」「肌が荒れて赤くなった」など突然の肌荒れには、びっくりしてしまうものです。

この記事では、急な肌荒れの原因とニキビやブツブツ、赤みの治し方や対策法、美肌に導く方法について解説していきます。

急に肌荒れが起きる原因とは?

急な肌荒れの原因と治し方

急な肌荒れが起きるときには、なんらかの原因があると考えられます。対策法や治し方の前に、原因を突き止めることが解決への近道です。

急な肌荒れには主に以下の5つの原因が考えられるため、自分の肌荒れはどれにあたるかをチェックしていきましょう。

原因①肌の乾燥

肌のうるおいが不足し乾燥状態が続くと、肌のバリア機能が低下して敏感肌に傾きやすくなります。
そうなると紫外線や摩擦などの刺激を受けやすく、肌に赤みや小さな湿疹が出ることがあります。

肌が乾燥すると、皮むけやかゆみを伴うこともあり、さまざまな肌トラブルを引き起こしやすくなるため要注意です。

原因②ホルモンバランスによるもの

女性ホルモンはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンがあり、月経周期により分泌量が変動します。

プロゲステロンは月経前に増え、肌の皮脂分泌を増加させるため、月経前にニキビができやすい人は、女性ホルモンの影響の可能性が高いです。

月経が訪れると、プロゲステロンは減少し、美肌ホルモンといわれるエストロゲンが増加するため、次第にニキビは落ち着きます。
参考資料:厚生労働省 SMART LIFE PROJECT

ニキビ以外にも小さな湿疹が出たり、肌がざらついたりなどの症状が出ることもあります。

原因③肌に合わない化粧品やかぶれなどのアレルギー

肌に合わない化粧品を使用すると、肌荒れや赤み、かぶれなどのアレルギー反応が出る場合があります。

また、古い化粧品やスキンケアの使用は、雑菌が繁殖しやすく肌荒れしやすいので、開封して1年以上経ったものは使用しないようにしましょう。

新しい化粧品に変えた直後の肌荒れは、化粧品が合っていない可能性があります。

花粉症やアレルギー性鼻炎、黄砂なども肌荒れを引き起こす原因になる場合があるため、肌荒れの時期と重なるときは、注意してみましょう。

原因④食べ物によるもの

偏った食生活が続くと、ある日突然肌荒れやニキビが多発することがあります。

例Aさんの1日の食生活

  • 朝:菓子パン、コーヒー
  • 昼:カルボナーラ、アイスティー
  • 夜:うどん、おにぎり
  • 間食:シュークリーム、カフェオーレ

口に入れているもののほとんどが、炭水化物とカフェイン系飲み物です。

このような食生活を毎日続けていると、月経前のプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加や睡眠不足など、他の要因が重なると一気に肌荒れすることがあります。

食べ過ぎにより胃腸に負担をかけることや、便秘なども肌荒れにつながりやすくなります。

原因⑤寝不足やストレス

寝不足やストレスが積み重なると、肌荒れを引き起こしやすくなります。睡眠不足は肌荒れだけでなく、自律神経のバランスを乱し、心身に悪影響を及ぼします。

ストレスが加わると、アドレナリンやノルアドレナリン、コルチゾールなどのホルモンを分泌します。
アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンは、皮脂の分泌を増やしニキビができやすくなることがわかっています。
参考資料:全国健康保険協会 ストレスとにきびの関係

急な肌荒れを対処法で回避する方法

急に肌が荒れると気分は、だだ下がりになりがちですよね。できるなら一刻も早くきれいになりたいものです。
ここからは、急に肌が荒れたときの対処法と回避する方法について、くわしくお伝えしていきます。

スキンケアで肌にうるおいを与える

肌荒れトラブルは、乾燥やスキンケア不足からも起こる場合もあり、肌にうるおいを与えることが大切になってきます。

特に化粧水は肌の土台を整え、ブースター機能も備えているため、朝晩のスキンケア時には使用しましょう。

肌荒れしたときは、肌の水分量と皮脂量のバランスが悪くなるため、スキンケアで水溶性成分と油溶性成分の両方をバランスよく取り入れてくださいね。

肌質に合わせて、美容液や乳液、クリームで乾きにくい肌を作ることが肌荒れ対策になります。

薬用化粧品を使用する

化粧品で肌荒れケアするなら、肌荒れ予防有効成分配合のスキンケアがおすすめです。
肌荒れ予防有効成分には以下のものがあります。

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • アラントイン
  • トラネキサム酸
  • ビタミンE誘導体

すべてのスキンケアに入っていなくても、化粧水や乳液など使用頻度の高いものに1点配合されているだけでも、肌荒れ予防に期待できますよ。

生活習慣を整える

睡眠不足や偏った食生活は、急な肌荒れを引き起こしやすくなります。みなさまは、自分に必要な睡眠時間が確保できているでしょうか。

NHKの調査によると、日本人の睡眠時間は国民全体で平均7時間12分です。最も低いのは、50代女性で6時間36分、次は40代女性6時間53分で、世界的に見てもかなり睡眠時間は短いといえます。
参考資料:NHK

長期的な寝不足が続き、体調不良やストレスなどが加わると、急な肌荒れの引き金になることも。

睡眠時間が足りないと感じている人は、まず30分長く寝られる環境作りをおすすめします。

もうひとつの要因として、偏った食生活を改善することで肌荒れを予防しやすくなります。

肌のターンオーバーを整える効果のある「ビタミンB群」や抗酸化作用のある「ビタミンC」を積極的に摂り、健康的な肌を目指しましょう。

急な肌荒れを治し改善する方法

肌荒れに悩みサプリメントを持つ女性

急な肌荒れを早く治したい場合には、皮膚科の受診や内服薬を飲むなどの治療も視野に入れていきましょう。

皮膚科を受診する

急な肌荒れは、原因がわかったとしても自力ですぐに治すのは難しいものです。
医師の診察を受けて、症状に合わせた薬を処方してもらうと早く治せます。

皮膚科を受診する目安は以下を参考にしてください。

  • ニキビが多発した
  • 肌がかぶれた状態
  • 赤みがありヒリヒリする
  • 化粧水がしみてつけられない

これらの症状は、保険診療が適用されるため高額治療にはなりません。肌荒れの症状が長引いているときは、皮膚科の診察も視野に入れましょう。
花粉症やアレルギーの場合は、耳鼻科や内科など適切な治療を受けてくださいね。

内服薬を飲む

突然の肌荒れは、さまざまな要因が絡み合っていることも多く、体の内側から治療する内服薬は効果を期待できます。

肌荒れに効果的なビタミンB2やビタミンB6、L-システインなどが配合された、医薬品は、内側から肌荒れを改善します。

ドラッグストアで購入できる肌荒れに効果的な医薬品は、エーザイのチョコラBBやエスエス製薬のハイチオールBクリアなどがあります。
参考資料:チョコラBB ハイチオールBクリア

急な肌荒れを回避し美肌を保つ方法

笑顔でスキンケアする美肌の女性

急な肌荒れが治ったら、肌荒れを回避しながら美肌になりたいものですよね。
この章からは、肌荒れをケアし、同時に美肌に導く方法をお伝えしていきます。

落とすケアはなるべく低刺激なものを使う

クレンジングや洗顔料などの落とすケアは、なるべく低刺激な洗浄成分のものがおすすめです。

洗浄力が強いタイプを使用すると、肌のうるおい成分が奪われやすく敏感になりがちに。

肌には、アミノ酸やセラミドを作ったり毛穴から皮脂や汗を出し、自らうるおう機能を備えています。
このうるおい成分を取りすぎないように洗い、落とすケアを守りのケアに変えることが美肌に導く鍵になります。

おすすめのクレンジング種類

  • 油脂系クレンジングオイル
  • ミルククレンジング
  • クリームクレンジング

おすすめの洗顔料種類

  • アミノ酸系洗浄成分
  • 泡立たない洗顔料

アミノ酸系洗浄成分は主に「ラウロイル~」や「ココイル~」と書かれているものが、アミノ酸系洗浄成分になります。
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ココイルグリシンk
・ラウロイルグルタミン酸Na
・ココイルグルタミン酸Na

泡立たない洗顔料にはベントナイトやカオリンといったクレイ(泥)成分が配合されており、汚れを吸着して落とすものなどがあります。

化粧水は肌荒れ予防W有効成分がおすすめ

普段から肌荒れしやすい方や、月経前にニキビが多発しやすい方は、化粧水に肌荒れ予防有効成分が2種類配合されたものを使用するのがおすすめです。季節の変わり目や肌荒れしやすい時期にピンポイントで使うのも◎。

セラミドによるバリア機能のサポート

保湿成分の一つ、セラミドは、肌の潤いを保ち、バリア機能を整えて、外部刺激から肌を守ってくれる効果があります。

セラミドの中でもヒト型セラミドといわれるものは効果が高く、おすすめです。またサプリメントにもセラミドがあります。体の内からセラミドを補ってくれます。

詳しくは以下をご覧下さい。

ニキビが出ている人はノンコメドジェニック処方のものを使う

ニキビが出ている人や出やすい人は、スキンケアを選ぶときに「ノンコメンドジェニック処方」のものを選ぶと、ニキビができにくいです。

ニキビのもととなるコメドができにくいため、ニキビの発生予防に期待できます。

UVケアを徹底する

日常的にUVケアを徹底し、紫外線から肌を守ることが肌荒れ予防につながります。

肌荒れ時は、バリア機能が低下するため、紫外線の影響をより受けやすくなります。

シミやシワ、乾燥を予防し、きれいな肌を維持するために、冬でも顔や首はUVケアしましょう。

皮脂崩れ防止アイテムはなるべく使用しない

コロナ禍以降はマスク必須の生活から、多くのメーカーから皮脂崩れを防止する下地やファンデーションが発売されました。

基本的に、崩れにくい下地やファンデーションは、落としにくいです。落としにくいが故に、洗浄力が強いクレンジングや洗顔料が必要になり、肌負担になりやすいといえます。

また、マイルドな洗浄成分だと落ちきらず肌に残留し、肌荒れの原因につながることもあります。

便利なアイテムではありますが、肌荒れしやすい方はなるべく使用をしないようにしましょう。

目指す地点を美肌に定めて肌荒れケアをしよう

急な肌荒れには、何かしらの原因があります。自分の肌荒れの原因を探し、適切なお手入れや生活習慣を身につけることで、肌荒れの改善を目指せます。

自分に合った正しいケアやアイテムを知り、急な肌荒れに対処して予防できたら、次は美肌ケアにも着目していくとスキンケアが楽しくなりますよ♪

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