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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
48
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透明感のある肌になりたい!透明感をもたらすスキンケアとは

透き通った明るい印象を与える、肌の透明感。 憧れる人も多いと思いますが、実際にはどんなスキンケアをすれば透明感のある肌に近づくことができるのでしょうか?

肌の透明感は正しくスキンケアをすることで高めることができます。 透明感が失われる原因なども併せて解説するのでぜひ参考にして下さい。

透明感のある肌とは?

光りで輝く女性

そもそも透明感のある肌とはどういった状態でしょうか?

日本化粧品工業連合会では肌の透明感について「皮膚がくもりなく透き通ったように見える状態」と定義しています。

さらに「肌の透明感には角層の光透過性が大きく影響している」こともわかっています。

「角層」とは皮膚のもっとも外側にある厚さ約0.02mmの非常に薄い膜のこと。
ラップフィルム1枚程度の厚みしかない角層ですが、外部刺激から皮膚を守ったり、体の水分が蒸散するのを防いだりと体にとってとても大切な働きをしています。

この角層が光を通す量が多いほど透明感が高いと考えられています。光を通す量は角層の水分量や皮膚表面のキメの整い具合などの要素によって左右されます。

実際にはどういった肌を透明感があると感じるのか見てみましょう。

透明感のある肌の条件

鏡で肌を見る女性

透明感のある肌にはいくつかの要素があります。
この要素を兼ね備えている肌ほど、より明るく透明感のある印象を与えます。ここでは透明感のある肌の持つ特徴をそれぞれ解説します。

肌のキメが整っている

肌のキメのアップ写真

肌の「キメ」とは皮膚の表面の細かな凸凹のことを指します。

皮膚の表面をよく見てみると、網目状に細かい溝が走っているのがわかると思います。この溝を「皮溝」と呼びます。

皮溝によって小さく分けられた、ひし形や三角の形に皮膚が高くなっているところを「皮丘」と呼びます。

皮溝に深さがあり、皮丘が細かく均一に並んでいる様子の皮膚を「キメが整っている」状態と呼びます。

 

キメが整っていて、表面が滑らかな皮膚は、より多くの光を均一に反射します
反射される光が多いほど、私たちの目には明るく透明感が高い皮膚に見えます。

一方、表面が凸凹してキメが乱れた皮膚は、受けた光をうまく反射することができません。

反射される光の角度がバラバラになったり少なくなったりすると、私たちの目にはくすんだ印象の皮膚に見えるのです。

肌の水分量が多い

透明感のある肌は角層の水分量が多いこともわかっています。

十分な水分を含んだ角層は水分の少ない角層に比べてより多くの光を通します。
角層を通った光が皮膚内に入り散乱して反射することで、内側から輝くような明るく透明感のある印象を与えます。

肌のメラニン量が少ない

メラニンとは皮膚や毛髪の色味を決める黒褐色の色素のことをいいます。

メラニン量が少ない肌では皮膚内に入った光がメラニンによって吸収されづらく、その分反射する光が多くなることから透明感が高くなります。

肌の血色が良い

透明感のある肌は角層の光透過性が高いだけでなく、その下の肌色もほのかな赤みがあって血色も良い状態です。

私たちの肌の色は主に、「メラニン」と「ヘモグロビン」の二つの色素の影響を受けて決まります。
ヘモグロビンとは赤血球に含まれる赤色素たんぱく質のことをいい、肺で酸素を取り込み全身に運ぶ働きをしています。

動脈を流れる酸素と結合したヘモグロビンは鮮やかな赤色をしています。
そのため皮膚の血行が良好だと、血液中のヘモグロビンの鮮赤色が透けて見え、健康的で明るい印象を与えます。

肌の透明感が失われる原因

陽を浴びる女性

肌の透明感が失われる原因はさまざまですが、ここでは大きく4つに分けて解説します。

普段何気なく繰り返している行動が、透明感を低下させているかもしれません。
このあと解説するスキンケアの効果を高めるためにも、まずは肌の透明感が失われる原因を見てみましょう。

ターンオーバーの乱れ

皮膚が生まれ変わる働きのことをターンオーバーと呼びます。
新しい皮膚が生まれて、古い皮膚である角質が垢となってはがれ落ちるサイクルのことです。

何らかの原因でターンオーバーが正常に行われなくなると、本来はがれ落ちるはずだった角質が皮膚の表面に残って厚くなる「角質肥厚」が引き起こされます。

角質肥厚は光の透過を遮って、反射する光の量を減少させるので、透明感を低下させます。

角質肥厚によって皮膚の表面が凸凹した状態になるとキメが乱れます。 また角質肥厚によって残っている古い角質は水分を保持する力が弱いため、皮膚の乾燥を招く原因となります。

ターンオーバーが乱れる原因には以下のようなものが挙げられます。

  • 加齢

    大人なるにつれてケガの治りが遅くなるように、年齢を重ねるとターンオーバーの周期も遅くなっていきます。

  • 生活習慣

    睡眠不足や運動不足、ストレスや喫煙はターンオーバーが乱れる原因です。

  • 不適切なスキンケア

    洗浄が不十分だと古くなった角質が皮膚に溜まりやすくなります。
    反対に洗い過ぎも乾燥を招いて、ターンオーバーの乱れに繋がります。摩擦が強すぎるケアも控えた方が良いでしょう。

  • 紫外線の影響

    紫外線による肌への刺激もターンオーバーの乱れを引き起こします。紫外線は年間を通して降り注いでいます。日焼け止めを塗るなどして日常的に対策を行い、紫外線の影響から肌を守りましょう。

皮膚の乾燥

皮膚表面の細胞である角層は、水分量が少なく乾燥した状態だと光を通しにくくなります。
通り抜ける光の量が減ると皮膚内で反射する光も少なくなり、暗くくすんだ印象を与えます。

例えるなら乾いたティッシュペーパーに比べ、濡らしたティッシュペーパーの方が透けて見えるのをイメージするとわかりやすいでしょう。

日焼け

紫外線を浴びると皮膚が自らを守るため、黒褐色のメラニンが生成されます。

メラニンには紫外線防御効果が若干ありますが、過剰に生成されてしまうと、シミやくすみに繋がります。

明るく透明感が高い皮膚はより多くの光を通し、反射していると解説しました。
しかし日焼けをして黒褐色のメラニンが多く存在している皮膚は、受けた光をメラニンが吸収してしまいます。

結果として皮膚の外に反射される光が少なくなり、透明感の低いくすんだ印象を与えてしまうのです。

血行不良

皮膚の自然な赤みは「ヘモグロビン」というたんぱく質の赤い色素が関係しています。
血行不良で血液の流れが滞り皮膚の赤みが低下すると、皮膚の色は暗くくすんだ印象になります。

血行不良になる原因には以下のようなものが挙げられます。

  • 運動不足

    運動不足により低下した筋力では血液を押し流す力が弱くなり、血行不良を引き起こします。
    適度な運動習慣で筋力を上げるとともに、ストレッチなどで血流を促すことも血行改善には効果的です。

  • 食生活の乱れ

    糖質や脂質の多い食事や水分不足は血管が詰まりやすくなります。食生活を見直して血行不良を防ぎましょう。

  • ストレス

    ストレスを受けるとコルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールには血管を収縮させる作用があり、血行不良を引き起こす恐れがあります。
    リラックスする時間を作るなど自分に合ったストレス発散方法を見つけるといいでしょう。

  • 喫煙

    タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、血行不良を引き起こす恐れがあります。できれば禁煙することが望ましいでしょう。

透明感をもたらすスキンケア

スキンケアする女性

透明感のある肌へと導くためには、日々のスキンケアは欠かせません。
ここでは肌の透明感を高めるスキンケアの方法を解説します。

ターンオーバーを整える【角質ケア】

ターンオーバーが乱れると、余分な角質が蓄積する角質肥厚が引き起こされます。

角質肥厚の状態になると光の透過を遮って反射する光が減少し、皮膚の透明感が失われます。

洗顔やクレンジングにより古い角質や汚れを適度に取り除くことで、透明感のある明るい皮膚に導きます。
他にはふき取りタイプの化粧水もおすすめです。

余分な角質が除去されると、そのあとで行う保湿ケアの効果も高まり、皮膚のターンオーバーを正常に整えることにも繋がります。

乾燥を防ぐ【保湿ケア】

皮膚の乾燥を防ぐためスキンケアでの保湿は重要です。こまめな水分摂取も取り入れて、体の内と外から水分を高めましょう。

皮膚の乾燥を防ぐ保湿ケアは、透明感を高めるための3つの働きをします。

  • 角層の水分を高める

    適切な保湿ケアで皮膚表面にある角層の水分量が増えると、より多くの光が反射されて透明感が高い皮膚に見えます。

  • キメを整える

    キメの整った状態の皮膚はより多くの光を均一に反射させるので、透明感が高い皮膚に見えます。 適切な保湿ケアで皮膚の水分を補うことは、キメを整える効果があります。

  • ターンオーバーを整える

    ターンオーバーが整った皮膚は不要な古い角質がはがれ落ちやすくなります。
    余分な角質がない状態の皮膚は光を通しやすくなり、透明感が高い皮膚に見えます。適切な保湿ケアで水分を補うことは、皮膚のターンオーバーを整える効果があります。

紫外線から肌を守る【UVケア】

紫外線によるダメージ受けると、皮膚はシミやくすみの原因になるメラニンを生成します。
メラニンの多い皮膚は反射する光が減少し透明感が失われます。

メラニン生成の原因となる紫外線を防ぐため、紫外線対策は一年中行いましょう。

日焼け止めを塗るだけでなく、日傘や帽子などの紫外線防止アイテムとの併用も効果的です。
また、紫外線対策と併せてスキンケアに美白化粧品を取り入れることで、皮膚にメラニンが蓄積されるのを防ぎましょう。

血色を良くする【血行ケア】

スキンケアで血行促進を狙うなら「炭酸コスメ」がおすすめです。炭酸を含む化粧品は肌の血行を促進する効果があります。

炭酸は肌に刺激を与えて血管を拡張させる作用があり、この作用によって肌の血行が促進されます。
また、この後解説する血行促進成分が入った化粧品の使用も効果的です。

軽い運動など全身の血行を促す習慣もスキンケアと併せて取り入れる事で、より高い効果を実感できるでしょう。

化粧品で透明感のある肌に!おすすめ成分

化粧水を手に取る

普段行っているスキンケアでも、透明感対策ができる化粧品を取り入れましょう。 ここでは肌の透明感を高めるのにおすすめの化粧品成分を解説します。

ピーリング成分

ピーリング成分は本来はがれ落ちるはずの不要な角質を溶かして薄くする効果があります。
角質肥厚から起こる透明感の低下におすすめの成分です。

  • グリコール酸
  • サリチル酸
  • 乳酸

酵素の力で古い角質を分解する「パパイン」や「プロテアーゼ」が入った化粧品もおすすめです。 ただし角質を除去する行為はリスクも伴うため、いずれもやり過ぎには注意してください。

保湿成分

肌の乾燥から起こる透明感の低下におすすめなのが保湿成分です。

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • 水溶性コラーゲン
  • スクワラン
  • ホホバ種子油

美白有効成分

過剰なメラニンから起こる透明感の低下におすすめなのが美白有効成分です。

  • アルブチン
  • カモミラET
  • コウジ酸
  • トラネキサム酸
  • 4-メトキシサリチル酸カリウム塩(4-MSK)
  • リン酸L-アスコルビルマグネシウム
  • L-アスコルビン酸2-グルコシド
  • プラセンタエキス

血行促進成分

血行不良から起こる透明感の低下におすすめなのが血行促進成分です。

  • 酢酸トコフェロール
  • ヘパリン類似物質
  • オタネニンジン根エキス

まとめ

さまざまな要因から低下してしまう肌の透明感。スキンケアを正しく見直すことで内側から輝くような、明るい肌を手に入れましょう。

今回解説した方法を参考に、肌の透明感アップに取り組んでみてくださいね!

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