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黄砂は単なる砂ですが、砂に付着した化学物質などが肌に付着すると、肌に刺激となる可能性があります。
この記事では、黄砂と肌荒れの関係や、PM2.5などの大気汚染物質との違い、肌荒れ対策について解説します。
黄砂アレルギーかも?と感じている人や、黄砂アレルギーによる肌荒れに悩む人に向けた記事なので、当てはまる人はぜひご覧ください。
黄砂は、肌に付着すると刺激になったり、肌トラブルを発生させたりします。
黄砂は単なる砂ではありますが、アルカリ性なので、肌が敏感な人は肌荒れを起こす可能性があるのです。
また、砂に付着した化学物質などが肌に付着すると、アレルギーや敏感肌の方には刺激となってしまいます。
黄砂は、中国の砂漠地帯から日本に常に飛んできてはいますが、偏西風の強くなる2月~5月が特に多く飛散します。
乾燥がひどく、肌のバリア機能が弱っている人が多い時期なので、黄砂による肌への影響を感じやすくなります。
症状としては、かゆみや赤み、ピリピリとした刺激感や乾燥など、花粉による肌への症状と似ています。
PM2.5も黄砂も、どちらも特定の物質を指す名称ではありません。
PM2.5とは、微小粒子状物質のことで、大気中に浮遊する小さな粒子の中でも、粒子の大きさが2.5μm以下の非常に小さな粒子のことをいいます。
物を燃やした際に発生したり、大気中で化学反応が起こって生成されたりするものがあります。
黄砂よりも非常に小さい粒子のため、体の奥まで侵入し、呼吸器系の疾患にまで影響があるのです。
大気汚染物質のPM2.5はアレルゲンとなり得るため、肌にとって刺激になる場合があります。
特に、敏感肌や乾燥肌の人にとっては、肌ダメージにつながる可能性が高いでしょう。
黄砂そのもののアレルギーを検査する方法はありませんが、ほこりやダニアレルギーの血液検査をすることで、黄砂アレルギーの推測は可能です。
アレルギー検査は、アレルギー専門の病院や、皮膚科や内科などの病院でおこないます。
スギ花粉症とダニのアレルギー症状は、アレルギーの原因物質を少しずつ体内に吸収させる「舌下免疫療法」という、根本的な治療法があります。
黄砂の飛散量が多い時期は、スギ花粉の飛散量が多い時期とかぶるため、自己判断は困難です。
毎年同じ時期に肌荒れで悩んでいる人は、まずは自分の状態を調べてみましょう。
外出時に、大気汚染物質の影響を受けにくくするためには、乾燥対策と、油分を控えたスキンケア製品の使用が望ましいといえます。
肌が乾燥していると、肌のバリア機能が低下するため、大気汚染物質によるダメージを受けやすい状態になってしまいます。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された、日中も保湿力がキープできるような、高保湿アイテムをチョイスしましょう。
また、油分が肌に過剰に存在すると、肌に大気汚染物質が付着しやすい状態になってしまいます。
クリームやバームなどの、油分が多いスキンケア製品をメイク前に使用することは避け、軽めの油分が配合された乳液を選ぶようにしましょう。
もしも油分が多いと感じたときは、ティッシュなどで軽く抑え、肌の油分を減らしましょう。
難しいですが、さらっとしながらもしっとり潤いを保持してくれるスキンケアアイテムを見つけましょう。
外出時は、マスクやサングラスで肌を保護することで、大気汚染物質の付着が防げます。
外出時にはできるだけ装着し、そもそも肌に付着しないよう、ガードしましょう。
pm2.5は粒子が細かいため、マスクを通過してしまう可能性もありますが、やはりマスクは必要でしょう。
また、花粉や大気汚染物質から肌を守るため、肌に透明ベールを作るスプレーなども存在します。
メイクの上からスプレーするだけで、花粉や大気汚染物質の付着を抑制するので、肌を保護できます。
しかし、これらの保護方法は、効果はありますが完璧ではありません。
帰宅後は、できるだけ早く洗顔したりお風呂に入ったりして、付着した物質を洗い流しましょう。
コートなど黄砂は衣類にも付着します。部屋に入る前にはたくなどして黄砂やPM2.5を落としましょう。
室内の空気を清浄化する方法は、空気清浄機を導入し、大気汚染物質を減らすことです。
紫外線の照射によって空気中の菌やウイルスを減少させるタイプや、高濃度イオンを発生させることで除菌するタイプなど、さまざまな種類があります。
室内の掃除をこまめにおこなうことも重要で、特に床の拭き掃除は、菌やほこりが空気中に舞い上がるのを防げるでしょう。
また、エアコンの内部に汚れやカビが発生していると、部屋中に拡散されてしまいます。
定期的にフィルターを掃除し、2年に1回程度、業者にクリーニングしてもらうとよいでしょう。
帰宅時には、衣類や髪などをはらって入室し、大気汚染物質をそもそも部屋に持ち込まないようにしましょう。
空気清浄機やフィルターによって、どこまで細かい汚染物質を除去できるか変わってきます。できればPM2.5対応の製品がいいでしょう。
室内にも大気汚染物質は存在するので、1日中在宅の日でも、スキンケアはおこないましょう。
肌のバリア機能がすでに低下している場合は、細菌から肌を守ることが最も重要なので、起床後はすぐに洗顔をして肌を清潔な状態にします。
以下の保湿成分は、肌のバリア機能を高めてくれる成分として強い味方となるので、スキンケアに積極的に取り入れましょう。
また、UVA(紫外線A波)はコラーゲン繊維にダメージを与えるため、大気汚染物質と結びつくとコラーゲンの生成が急激に減少し、肌の健康が損なわれる原因となります。
室内でも、紫外線は窓を通過して入ってくるので、日焼け止めを使用しましょう。
さらに、大気汚染物質などの外部刺激を受けることで発生した「活性酸素(フリーラジカル)」は、ビタミンCの抗酸化作用によって取り除く効果が期待できます。
スキンケアはもちろん、食事や飲み物からも、積極的に摂取しましょう。
参照:地方独立行政法人「東京都健康長寿医療センター研究所」
肌の健康を支えるためは、さまざまな食材の摂取が大事ですが、中でも動物性タンパク質や、ビタミンやミネラルは肌にとって重要な栄養素です。
栄養素 | 効果 | 含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 |
肌を作るために必要な栄養素 |
肉・魚・卵・大豆 |
ビタミン |
肌の調子を整えるために重要な栄養素 |
緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草など)、フルーツ全般 |
ミネラル |
皮膚のうるおいやハリを保つ栄養素 |
牡蠣・牛乳・小松菜・バナナ |
卵は、完全栄養食と呼ばれるほどで、健康を維持するために必要な栄養素をバランスよく含んでいます。
アレルギーと腸は密接にかかわっているため、腸内環境を整えて免疫システムの働きを正常にすることが、アレルギー症状の緩和につながると考えられています。
栄養素 | 効果 | 含まれる食材・食品 |
---|---|---|
乳酸菌 |
腸内環境のバランスを整えて便通をよくする |
味噌・納豆・漬物 |
ビタミンD |
免疫を調整する働きがある |
干し椎茸・しらす・いわし |
食物繊維 |
腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整える |
わかめ・ひじき・ごぼう |
腸内環境をよくすることで、アレルギー症状が緩和できるので、上記の栄養素を意識して摂取しましょう。
Q 黄砂アレルギーでまぶたが腫れ続けているので、カバーするメイク方法や腫れ対策を教えてください。
A 黄砂アレルギーでまぶたが腫れる原因として、かゆみによって腫れる場合と、目の中に黄砂や大気汚染物質が入った刺激で腫れる場合があります。
どちらにしても、まずは病院に行き、適切に処置してもらいましょう。
メイクすると雑菌が入る可能性があるので、できればノンケミカルの日焼け止めのみを、目周りを避けて塗る程度にしましょう。
対策としては、花粉症やアレルギー専用のメガネをかけて、目周りへの黄砂の付着を防ぐことです。
かゆみや腫れはつらい症状なので、自己判断で悪化させるのではなく、専門家に指示を仰ぎましょう。
Q 黄砂アレルギーのときでも刺激なく使えるスキンケア製品はありますか。
A かゆみや痛みがある場合は、攻めの美容成分が配合されたスキンケア製品は避けて、シンプルな無添加化粧品などを使用しましょう。
攻めの美容成分とは、トラネキサム酸などの美白有効成分や、レチノール、ビタミンC誘導体などです。
肌が荒れているときに使用すると、刺激となってしまう可能性がある美容成分なので、アレルギーの時期を避けての使用をおすすめします。
無添加化粧品は、刺激となりうる成分が配合されていない製品が多いので、比較的肌に刺激を与えにくいでしょう。
ただし、肌状態によっては、スキンケア製品そのものが刺激になる可能性もあるので、ひどい場合は皮膚科に相談しましょう。
黄砂や大気汚染物質で肌荒れしているときは、まずは肌への付着を防ぐことと、肌に刺激を与えないスキンケアをすることです。
マスクやサングラスなど、つけるだけでできる対策は簡単で取り入れやすいので、すぐに実践してみてください。
スキンケアに関しては、黄砂や花粉の多い春だけでも攻めのケアは避け、刺激の少ないアイテムを選びましょう。
そして、肌荒れがひどい場合はすぐに皮膚科に行くなど、自己判断によって悪化させないように適切に対処しましょう。
ECサイトヘアハピで取り扱っている中でも敏感肌にもおすすめの化粧品アイテムをご紹介します。
黄砂アレルギーなどによる肌荒れはつらいものですが、スキンケアと生活習慣、両方からアプローチし、症状を改善させましょう!