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KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
31
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鼻の脂(皮脂)がひどい&臭い!鼻脂をすっきりさせるには

「鼻の皮脂が多くて困る」「なんだか鼻の脂が臭い…」そう感じたことはありませんか?

鼻の毛穴から過剰に分泌された皮脂によるテカリや、長時間放置することで酸化された皮脂から放たれる臭いが原因かもしれません。

鼻の脂が臭く感じるのを放置すると、黒ずみ、開き毛穴の原因になるため気になったら早めのケアが重要です。

白クマ博士とネコ助手が鼻の脂がひどい、臭い、と感じている人に向けて、原因や対策を詳しく解説します。

鼻の脂がひどい&臭い!と感じる理由

鼻のアップ写真

鼻の脂がひどい、テカりやすい、と感じるのは皮脂が過剰に分泌されているためです。
体中に存在する毛穴には、皮脂を分泌する機能があります。

分泌された皮脂は毛穴から皮膚表面に広がり、水分の蒸発を防いで潤いを保つのに役立っています。
しかし、ときに皮脂は過剰に分泌され悪影響を引き起こすことがあります。

「鼻を含むTゾーンがやたらとテカる」「昼過ぎに鼻を触るとべたつきがひどい」
こう感じられる場合、皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。

過剰に分泌された皮脂はテカリやベタつきだけではなく、「におい」が気になる場合もあります。

皮脂は、分泌されたときはほぼ無臭です。しかし、皮脂が分泌されれからしばらく時間が経つと、「常在菌」と呼ばれる健康な人にも必ず存在する菌が皮脂に作用します。

常在菌が皮脂に含まれるタンパク質やアミノ酸などの成分を分解・酸化することによってイヤな臭いのするガスが発生するのです。

臭いの種類は、皮脂に含まれるタンパク質やアミノ酸の量などによってさまざまですが、「古い油のような臭い」「酸味のある独特の臭い」と表現されることが多いです。

鼻の皮脂分泌がひどくなる原因

鼻の皮脂分泌がひどくなる原因

鼻の皮脂分泌がひどくなる原因には一体どのようなものがあるのでしょうか?
心当たりがないかチェックしてみましょう。

洗顔&保湿不足

ソファで眠る女性

当然ではありますが洗顔が不十分だと皮脂が取り切れていない状態になります。
皮脂は、油の一種なので「水と油」と言われるように、水だけで洗っても落とせません。

  • 洗顔料を使わずに顔を洗っている
  • 1日1回しか洗顔しない

という人は、分泌された皮脂が顔に残っており、そこに新しく分泌された皮脂が混ざりあうことで鼻の脂がひどいと感じている場合があります。

また、保湿が不十分でも皮脂分泌がひどくなる場合があります。皮脂はもともと皮膚の潤いを保つという役割も果たしています。
皮膚が潤い不足を感じると、いつも以上に皮脂を分泌してしまう性質があるのです。
そのため、

  • 洗顔後は特に何もつけない
  • 化粧水しかつけない

という人は保湿不足のために、過剰な皮脂分泌を引き起こしている可能性があります。

このように過剰に分泌された皮脂が長時間、顔に残ったままの状態が続くと、酸化されて臭いと感じられることがあります。

皮脂を落としすぎている

使用後のあぶらとり紙

洗顔不足でもだめですが、逆に洗い過ぎもNGです。
先程解説したように、皮脂は皮膚の表面を覆って水分の蒸発を防ぎ潤いを保つ役割を果たしています。

その皮脂をほぼ完全に取り去ってしまうと肌は新しい皮脂を分泌します。
皮脂が分泌されたそばから取り去ってしまうと、皮脂分泌を活発にする原因になります。

1日何回も洗顔したり、頻繁にあぶらとり紙を使用したりという行為は皮脂の落とし過ぎに当たります。

年齢

皮脂分泌の量は年齢によって異なります。
20代半ば~30代半ばは男女ともに皮脂分泌量のピークを迎えます。

それまでと変わらない生活を送っていても、年齢の影響で皮脂分泌が過剰になります。

皮脂分泌量が多いところへ、先程解説した洗顔・保湿不足、皮脂を落としすぎる状態が重なることで、これまで以上にテカリを感じたり、最近臭いな、と感じたりするのです。

特に男性は女性の約2~2.5倍ほど皮脂分泌量が多く、ピークの年代を迎えた後もそれほど分泌量が減少しないため、30代以降も気になり続けることがあります。

生活習慣

ハンバーガーとポテト

次のような生活習慣は皮脂分泌を過剰にする可能性があります。

  • 脂っこい食事ばかりとる
  • 不規則な生活
  • 慢性的なストレス

食べたものが皮脂分泌に影響を及ぼすことがあります。
特に、脂っこい食事に偏っていると油分の過剰摂取となり、皮脂量に影響を与えます。

また、寝る時間や起きる時間、食事を摂る時間が不規則だったり、慢性的なストレスがあったりすると自律神経が乱れ、過剰な皮脂分泌の原因となります。

鼻の脂を放置すると起こること

鼻の脂を放置すると起こること

鼻の脂は放置するとさまざまな悪影響が出ます。
鼻は顔の中心にあるため、肌トラブルが気になりやすい特徴があるパーツです。どのような影響が出るのかチェックしておきましょう。

黒ずみ

角栓のつまった黒ずみ毛穴

鼻の脂を放置すると、「黒ずみ」が目立つようになります。いわゆる「いちご鼻」と呼ばれるポツポツとした黒い点が目立つ状態です。

黒ずみは、毛穴から分泌された皮脂と古い皮膚や産毛が混ざりあって硬くなり、毛穴に詰まることで目立つようになります。
詰まった角栓は最初は白っぽいのですが、酸化されたり紫外線を浴びたりすることで黒く変化することがあります。

特に鼻は紫外線が強く当たりやすいため、その影響を受けやすい特徴があります。

ニキビ・肌荒れ

鼻を気にする女性

皮脂を放置すると角栓ができやすくなります。
さらにその角栓を放置すると、アクネ菌という菌の活動が活発になってニキビが発生します。

初期のニキビは皮膚表面の小さな凹凸程度ですが、ひどくなると膿を持つようになります。
また、時間が経って酸化された皮脂は過酸化脂質とよばれる物質に変化します。

過酸化脂質は毛穴だけでなく、その周辺の肌にも移行し角層のタンパク質を変質させ肌荒れの原因にもなります。

毛穴が開く

開き毛穴のイラスト図

鼻の脂を放置すると、毛穴が開く原因になります。

皮脂そのものが毛穴にたまることによっても目立ち、さらに角栓が詰まることによっても目立つようになります。

鼻の周りは「角化異常」と呼ばれる未熟な角層が蓄積する現象によって特に目立ちやすくなります。

開いた毛穴は、ごく小さな状態の時にケアすれば元に戻りますが、大きく開き長時間が経った場合は、セルフスキンケアでの対策は難しくなってしまいます。

鼻の皮脂がひどい&臭い時にやってはいけないこと

鼻の皮脂の多い時のNG行為

鼻の脂がひどい、臭いからといってやってはいけないNG行為があります。
次のような間違ったケアを行わないよう十分注意しましょう。

過度な洗顔

ゴシゴシ洗顔する男性

鼻の皮脂を放置すると、「黒ずみ」が目立つようになります。いわゆる「いちご鼻」と呼ばれるポツポツとした黒い点が目立つ状態です。

鼻の脂が気になるからと言って、過度な洗顔はNGです。
皮脂を取り去ると肌は潤いを保つために皮脂分泌を活発化させるためです。

本来は、皮脂がある程度分泌されたら止まる性質がありますが、頻繁に皮脂を除去してしまうと、常に皮脂分泌が活発になった状態を作ってしまいます。

1日3回以上は過度な洗顔と言えます。洗いすぎないように注意しましょう。

角栓を押し出す

鼻の角栓を指で押し出す女性

皮脂が原因でできた角栓を指で押し出しす行為もNGです。
なぜかというと、指に力を込めて皮膚を押したりつまんだりすることで、皮膚を傷つけてしまう可能性が高いからです。

なかなか出ないからと言って無理に力をかけることで皮膚は簡単に傷ついてしまい、炎症につながります。

また、一時的に角栓を除去できたとしても、ぽっかりと穴があいてしまいます。
ぽっかりと穴が空いた状態は汚れや皮脂がたまりやすく、再び角栓が詰まってしまいます。

このように角栓ができる→指で押し出す→ぽっかりあいた穴に再び汚れや角栓が詰まる、ということを繰り返しているうちにだんだん毛穴自体が開いてしまう恐れがあります。

あぶらとり紙を使いすぎる

あぶらとり紙を使う女性

鼻のテカリや化粧崩れが気になるからと言って、頻繁にあぶらとり紙を使用するのはおすすめしません。

先程から解説している通り、皮膚表面から皮脂を取り除くと新しい皮脂が分泌されます。

あぶらとり紙は脂を吸着する力が強いため使いすぎには注意が必要です。もし日中、テカリを抑えたい場合は、ティッシュで軽くオフする程度にしましょう。

鼻の皮脂をすっきりさせるスキンケア方法

鼻の皮脂をすっきりさせるスキンケア法

では、鼻の皮脂をすっきりさせるにはどうしたら良いのでしょうか?
自宅でできる方法を紹介するので参考にしてください。

1日2回の洗顔

洗顔する女性

洗顔は朝と夜の1日2回を目安に行いましょう。

夜の洗顔は日中についた汚れや脂を洗い流す役割があります。一方、盲点ですが寝ている間にも皮脂は分泌され汚れも付きます。

その状態でメイクしたり外出したりすると皮脂の酸化を招き、臭いにもつながるので朝起きたら必ず洗顔するようにしましょう。

なお、皮脂は油なので水だけでは落とせません。皮脂を落とすには、洗顔料を使いましょう。

洗顔中、鼻の脂が気になるからと言ってゴシゴシこするのはNGです。鼻のまわりは指の腹を使ってくるくるとマッサージするように洗浄しましょう。

酵素洗顔

泡で洗顔している女性

酵素洗顔は、酵素の力を使って普段落とせない皮脂や汚れを洗浄する方法です。

酵素には、皮脂や汚れに含まれるタンパク質を分解する効果があります。通常の洗顔料では落としきれない皮脂、毛穴の中の頑固な汚れにアプローチして分解し、洗い流すことができます。

酵素洗顔料は粉末状のものが多く、水を加えて泡立てて使用します。

顔全体になじませた上で、脂や臭いが気になる鼻は軽くマッサージするように丁寧に洗浄しましょう。
ただし、酵素洗顔は洗浄力が強いため、週に1回程度にとどめることをおすすめします。

鼻の皮脂や臭いが特に気になったタイミングで行うのが良いでしょう。

ピーリング

ピーリングとは、AHAやサリチル酸という特殊な成分を使ったスペシャルケアです。
皮膚の一番表面にある角層を柔らかくして、古くなった皮膚を取り除く効果があります。

古い皮膚に加えて毛穴の頑固な汚れも取り除けます。鼻の皮脂、角栓、黒ずみに強力にアプローチできるスキンケア方法です。

ただし、ピーリングも酵素洗顔と同様、やりすぎると皮膚への負担になります。ピーリングを行う頻度は週1回~月1回程度がおすすめです。

鼻の皮脂をすっきりさせる生活習慣

ランニングマシーンで走る人

鼻の皮脂をすっきりさせる方法として生活習慣で気をつけたほうが良いポイントもあります。
日頃の生活は肌に出ます。鼻の皮脂や臭いが気になったことをきっかけに、見直しをしてみましょう。

過剰な油分摂取を控える&ビタミン摂取

特定の食べ物を過剰摂取すると、皮膚からも代謝されます。脂っこい食事の後、顔がテカった、という経験がありませんか?

鼻の皮脂が気になる人は特に、油分の過剰摂取に注意しましょう。
逆に、取り入れたほうが良い栄養素としては、ビタミンB2、B6等が挙げられます。

ビタミンB2、B6は「美肌のビタミン」としても知られ、エネルギーを生み出し皮膚や粘膜を健康に保ちます。
ビタミンB2、B6は次の食材に豊富に含まれます。

  • レバー
  • のリなどの海藻類
  • きのこ類
  • 納豆

鼻の脂に悩む人は脂っこい食事は控えめにして、これらの食材を積極的にとるのがおすすめです。

適度な運動

皮脂分泌は自律神経の働きによって調整されているため、鼻の皮脂が気になる人は意識すべきポイントです。

適度に運動することで、自律神経を整える作用があります。目安としては、1日20~30分程度のウォーキング程度で大丈夫です。

通勤や通学時になるべく歩くようにするだけでも良いです。
激しく動いてたくさん汗をかく運動でなくても良いので、日常生活で取り入れられる範囲で行いましょう。

睡眠時間を十分に取る

睡眠する女性

睡眠も自律神経に大きく影響します。
睡眠不足によって自律神経が乱れると、過剰な皮脂分泌の原因にもなるので、頭においておきましょう。

睡眠時間の目安としては6~7時間です。毎日できるだけ決まった時間に寝起きするのが理想です。

よく「肌のゴールデンタイム」として午後10時~午前2時に寝るのがよいとされていますが、時間はあくまで目安です。
就寝後3時間がその人のゴールデンタイムと言えるので、生活スタイルに合わせて調整すればOKです。

仕事の都合上、調整が難しい場合もありますが、なるべく十分な睡眠時間を確保し、寝る時間と起きる時間を安定させることが重要です。

鼻の脂:まとめ

鼻は皮脂によるトラブルが目立つ場所です。
鼻の皮脂がひどい、臭いと感じたら、スキンケアや生活習慣を見直す良い機会です。

鼻の脂、においは、丁寧なスキンケアと生活習慣の改善で、克服できます!鼻の皮脂対策として自分に合うもの、取り組みやすい習慣は積極的に取り入れていきましょう。

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