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インナーケアの美肌対策に欠かせないのが果物の摂取です。
果物が肌にどのように作用するのかはわからないけど「美肌や健康に良さそうだから食べている」「好きだから食べている」という人も多いでしょう。
フルーツには美肌に導くだけでなく、ニキビや肌荒れ対策にも効果的な食べ物です。
そこで本記事では、果物に含まれている「美肌に効果的な栄養素」についてくわしく解説します。
また、肌に良いフルーツを効率的に摂取できるように、Q&Aにも回答していきますので最後まで読み進めてくださいね。
ビタミンは体内でほとんど合成することができないため、食べ物から摂取する必要があります。
特にビタミン類は、加熱により栄養素が減ってしまうため、丸ごと食べられる果物は非常に効率がいいといえます。
野菜は加熱による栄養素の損失がありますが、果物は生でそのまま食べられることから、栄養素を無駄なく摂取できるのが大きなメリットの一つです。
果物にはシミを予防するビタミンCや、ニキビや肌荒れを防ぐビタミンB群、ポリフェノールなどが豊富に含まれており、毎日の食生活に取り入れることで美肌に導いてくれます。
調理不要で、すぐに食べられるお手軽な美容食なのも魅力です。果物を効率的に摂取し、透明感のある美肌を手に入れましょう。
参考資料:厚生労働省 e-ヘルスネット ビタミン
果物は美肌に効果的な栄養素がギュッと詰まった食べ物です。甘くておいしいので、デザートとして食べる人も多いでしょう。
体の内側からケアできる「肌にいいフルーツの栄養素」についてくわしく解説します。
美白化粧品にも配合されているビタミンCは、果物にも豊富に含まれています。スキンケアと合わせて、内側からアプローチするとシミ予防や美白ケアに効果的です。
ビタミンCは抗酸化作用のある栄養素で、体内の活性酸素を除去し、紫外線による肌ダメージを軽減する働きを持ちます。
活性酸素が増えると、体がサビた状態になり紫外線によるシミやくすみが出やすくなります。体のサビを防ぐために、ビタミンCが豊富なフルーツを取り入れましょう。
肌荒れやニキビは、肌の代謝や皮脂分泌のバランスが崩れることで起こりやすくなります。
ビタミンB群は、肌の代謝をサポートする働きがあります。ビタミンB2やビタミンB6は、皮脂分泌を抑えるため、ニキビ予防や皮脂分泌が多いオイリー肌をサポートします。
またビタミンB1は、体内のブドウ糖をエネルギーに変換するため、肌の代謝にも大きな関わりを持ちます。
疲労回復効果もあるので、お疲れ時の栄養補給にもおすすめの栄養素です。
アボカドは野菜と思っている人もいるかもしれませんが、実は果物に分類されます。
参考資料:文部科学省 食品成分データベース
塩分の摂りすぎや運動不足などで、体内の水分排出がうまくいかないとむくみが生じます。
カリウムは、体内のナトリウム濃度を保つ働きがあり、過剰になった塩分を尿や汗として排出して体内のバランスを保ちます。
ドライマンゴーや干し柿、ドライいちじくなどにもカリウムが豊富に含まれています。
「美肌は腸から作られる」という言葉を聞いたことがありませんか?お通じが悪いと肌荒れやニキビが出やすくなります。
お通じが良くなる食物繊維が摂れるフルーツにも注目しましょう。
食物繊維は「第六の栄養素」として美容と健康には欠かせない栄養素です。果物に含まれる食物繊維は主に「不溶性植物繊維」で、水に溶けない性質を持ちます。
腸内で水分を吸収してカサを増し、お通じを助けるので便秘になりがちな方は適度に取り入れてみてください。
肌に良いフルーツですが、いざ美肌ケアにフルーツを取り入れようとするとさまざまな疑問が生まれます。
そこで、フルーツを食べるときに特に多い質問をQ&A形式でお答えしていきます。
Q 美肌におすすめの果物は?
A 旬の果物は栄養価が高くおすすめです。冬~春ならいちご、夏はぶどう、秋~冬ならリンゴやみかんなどが店頭に並ぶので、ぜひそのとき採れる旬のものを食べてみましょう。 旬のもの以外のおすすめの果物は、季節に関係なくいつでも手軽に入手できるアボカドやバナナ、キウイなどです。バナナは腹持ちがよく数年前には「朝バナナダイエット」が流行りました。 アボカドやバナナ、キウイはいつでも購入でき、価格が安定していることから続けやすいといえるでしょう。一人暮らしの場合は、複数種類の果物を揃えると消費が大変になるため、日持ちするドライフルーツなどもおすすめです。
ドライフルーツを選ぶときは「砂糖不使用」のものを選んでくださいね。
Q フルーツは小分けして食べた方がいい?
A フルーツに含まれるビタミンBやビタミンCは、水溶性のビタミンのため過剰摂取すると尿として排出されてしまいます。1日1回どかんと食べるより小分けして食べる方が効果的です。
ビタミンCは、一度に1000mg以上の経口摂取をすると吸収率が低下するという報告があります。特に害はありませんが、水溶性ビタミンでも過剰な摂取は控えて、こまめな摂取を心がけましょう。
参考資料:肌トラブル大全/著:小林智子/WAVE出版 P150
Q フルーツはパックに使える?
A フルーツを食べることには問題ありませんが、パックとして使用することは控えてください。
食品と化粧品では安全性の基準が異なり、天然のフルーツには不純物も多く含まれていると考えられます。
例えば、山芋は食べても大丈夫だけど、肌に付くとかゆくなる場合がありますよね。「食べ物≠肌に良い」わけではないので、レモンパックやきゅうりパックなどもNGです。
アレルギーや肌荒れのリスクが大きいため、フルーツだけでなく食べ物全般をスキンケアとして使用するのはやめましょう。
「キウイや柑橘類には、ソラレンが含まれているから朝に食べないほうがいい」ということを聞いたことがありませんか?
ソラレンとは紫外線の吸収率を高める成分で、グレープフルーツやライム、レモンなどに含まれている成分です。
「ソラレンが含まれる果物は朝食べてはいけない」とネットで話題になった時期があり、実際に朝食べるのを避けている人もいるかもしれません。
ソラレンが紫外線の吸収を高める量は、10mg~といわれています。レモンなら約30kg、グレープフルーツジュースなら1L以上の量が必要です。朝食でこれだけの量を摂ることはまず無いでしょう。
生のグレープフルーツには、ソラレンがやや含まれていますが、1回の摂取量が500g以上の場合影響が出る可能性があります。
グレープフルーツの1個の重さはおよそ200g程度です。3玉以上のグレープフルーツを一度に朝食べることは、考えにくいので極端に避ける必要はありません。
美肌によいビタミンを効率よく摂取するなら、適量を知り1日2~3回に分けて食べるのがおすすめです。
美肌だけでなく、健康で豊かな生活を送るために「毎日くだもの200グラム運動」がおこなわれています。
「毎日くだもの200グラム運動」は、生産、流通、消費の関係団体、農学、医学、食生活指導、料理等の専門家から構成された運動です。
果物を種類別に1日の摂取量を表にしましたので、参考にしてみてください。
くだもの名 | 目安数量 |
---|---|
バナナ |
2本 |
みかん |
2個 |
りんご |
1個 |
柿 |
1個 |
ぶどう(小粒系) |
一房 |
ぶどう(大粒系) |
1/2個 |
キウイ |
2個 |
グレープフルーツ |
1個 |
参考資料:果物ではじめる健康生活
果物を日常的に取り入れることで、肌の酸化を防ぎ代謝をサポートします。スキンケアをおこなってもなかなか良くならない肌荒れやニキビには、果物を取り入れてインナーケアするのがおすすめです。
果物はそのまま食べられる手軽さと、飽きのないおいしさが魅力の、続けやすい食べる美肌ケアです。四季のある日本には、さまざまな旬の果物がたくさんあるのでぜひ取り入れてみましょう。
おいしい果物を毎日の食生活に取り入れて、ニキビや肌荒れを防ぎながら美肌を手に入れてくださいね。