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「なんだか顔が疲れてみえる…」「メイクを落としたのに目の周りが茶色っぽい…」
その悩み、もしかすると目元のくすみが原因かもしれません。
一口にくすみといっても実はその原因はさまざま。
今回は目元のくすみの原因と対策方法を白クマ博士とネコ助手が解説します。
「くすみ」とは肌のトーンが本来の色よりも暗くなっている状態を言います。
くすみが気になる肌は透明感や明るさが失われて、どことなく疲れた印象を与えます。
特に目元は顔の中でもくすみが現れやすい部分。
ここでは目元がくすむ原因を見てみましょう。
目元がくすむ原因の一つは、肌の乾燥から引き起こされる透明感の低下です。
皮膚の水分が失われて乾燥が引き起こされると、キメの乱れやハリの低下に繋がります。
キメが均一ではない肌やハリがなく凹凸がある肌は、光をうまく反射させることができずに影になってしまい、くすんだ印象を与えます。
全身の皮膚の厚みは一般的に約2mm程度と言われています。
顔の皮膚はそれよりも薄いことが多く、特に目の周りの皮膚は頬の2分の1ほどの厚みしかありません。
さらに皮脂腺(皮膚を保湿する作用のある皮脂を分泌する器官)も少なく、皮膚の水分を保ちにくい構造になっています。
汗や皮脂で崩れにくいアイメイクは、洗浄力の強いクレンジングでなければ落ちにくいもの。
しかし洗浄力が強いとアイメイクの汚れだけでなく、本来肌に必要な脂分や水分まで奪ってしまい目元の乾燥を引き起こします。
体の血液循環が滞ることも目元のくすみの原因になります。
皮膚に通う血管の血流量が減少すると肌本来の健康的な赤みが低下して、血色が悪く不健康な印象を与えます。
季節の変化などで気温が低くなり皮膚が寒さを感じると、私たちの体は体温が下がらないように血管を収縮させます。
血管の収縮により血行不良が引き起こされると肌のくすみに繋がります。
運動不足で筋力が低下していると血液を送り出す力が弱くなるため、循環が滞り血行不良を引き起こします。
デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢でいることや、パソコンやスマートフォンを見続けることも血行が悪くなる原因です。
これらは交感神経を優位にします。
体を活発にさせる働きのある交感神経は、優位になると全身の血管を収縮させます。すると、血液の流れが悪くなるために血行不良が引き起こされます。
目の周りの皮膚が「茶色っぽく」くすんでいる場合、色素沈着が主な原因です。
色素沈着は、メラニンという黒褐色の色素が蓄積することで引き起こされます。
メラニンは皮膚や毛髪の色味を決める色素で、皮膚の中にあるメラノサイトという細胞から作り出されています。
紫外線を浴びることによる日焼けも色素沈着の原因です。
皮膚の中にあるメラノサイトは紫外線のダメージから皮膚を守るため、メラニンを作り出します。
過剰に生成されたメラニンがうまく排出されずに肌の中に蓄積されると、色素沈着としてくすみに繋がります。
紫外線による日焼けと同じように、摩擦によるダメージを受けることでもメラニンは作り出されます。
目をこする癖があったり、アイメイクを落とす時についごしごしと力を入れていたりしませんか?
目の周りの皮膚は薄くてデリケートなため、摩擦による色素沈着が起こりやすい部分です。
では目元のくすみをなくすにはどうしたらいいのでしょうか?
ここでは目元のくすみの対策方法について原因別に解説します。
目の周りの皮膚は薄くて皮脂の分泌も少ないため、水分を保ちにくく乾燥しやすい構造になっています。
適切な保湿ケアを行うことで、透明感に溢れたくすみのない目元を目指しましょう。
顔全体を同じようにスキンケアすると「目元だけ乾燥が気になる」という状態になりがち。
いつものスキンケアにプラスして保湿アイテムを重ねてみましょう。
洗浄力の高い洗浄剤は本来肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥に繋がります。
しかし、ウォータープルーフなどの落ちにくいメイクを洗浄力の低いクレンジングで無理に落とそうとすると、つい摩擦を加えがち。
メイクの濃さに合わせて適切なクレンジング剤を選ぶことも大切です。
体が冷えることで起こる血行不良は、生活習慣を見直すことが効果的です。
体全体の血流を促すことで、目元のくすみを改善していきましょう。
デスクワークなどで同じ姿勢のまま筋肉を動かさない状態が続くと、血液のめぐりが悪くなり血行不良を引き起こします。
こまめにストレッチなどを行って、体を動かすようにしましょう。
湯船に浸かることで体が温まり、血管が拡がって血流を促進させる効果があります。
またお湯の中で体に水圧がかかることによって、手足にたまった血液が押し出され血液の流れが良くなります。
目元の筋肉をほぐしたり、温めたりすることで直接血流を促します。
まぶたや目の下などの目の周りは皮膚が薄く負担がかかりやすいため、力の入れ過ぎには注意しましょう。
メラニンという黒褐色の色素が皮膚内部に蓄積することで引き起こされる色素沈着は、そもそもメラニンが作られないように予防することが大切です。
紫外線ダメージで作り出されるメラニンの対策は日焼け止めを塗ること。
紫外線量は季節や天候で変動はしますが、一年中降り注いでいます。
毎日の紫外線対策を習慣化してメラニンが過剰に作られる環境を防ぎましょう。
摩擦による肌への刺激もメラニンを作り出し、肌をくすませる原因です。
肌の負担にならないようスキンケアは優しく行いましょう。
タオルやメイクブラシなど、普段肌に触れるものにも注意が必要。劣化して使用中に刺激を感じるようなら、交換時期かもしれません。
メラニンが原因の色素沈着は、シミ対策と同じように美白化粧品の使用が有効です。
ただし美白化粧品を使っているからと、紫外線に無防備になってはいけません。
日焼け止めによる紫外線対策と併せて、根気よく継続することが大切です。
目元のくすみの主な原因は「乾燥・血行不良・色素沈着」と解説しました。
ここではそれぞれの原因に効果的なおすすめの成分をご紹介します。
肌の乾燥から起こる目元のくすみにおすすめなのが保湿成分です。
セラミドやヒアルロン酸はサプリメントとしても効果的で、肌に潤いをもたらしてくれます。
血行不良から起こる目元のくすみにおすすめなのが血行促進成分です。
色素沈着から起こる目元のくすみにおすすめなのが美白有効成分です。
今回は目元のくすみの原因と対策方法をご紹介しました。
くすみ対策には生活習慣とスキンケア、両面からのアプローチが効果的です。
どちらのケアも上手に取り入れることで、透明感のある明るい目元を手に入れましょう!