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寒い季節になると欠かせない暖房ですが、その一方で気になるのが乾燥です。特に、エアコン暖房は空気を乾燥させやすく、肌トラブルの原因にもなります。
乾燥対策は、ただ保湿クリームを塗るだけでは不十分。部屋の湿度を適切に保つことや生活習慣の見直しなど、さまざまな対策が必要です。
そこで今回は、暖房による乾燥の原因や、乾燥から肌を守るための具体的な対策方法を詳しく解説します。
部屋を暖めるとなぜ空気が乾燥するのか、このような理由があります。
湿度は空気中に含まれる水蒸気の割合を示しますが、暖房を使用することで空気の温度が上がると、相対湿度は下がります。
たとえば、10℃で湿度50%の空気を20℃まで暖めると、湿度は約25%に低下します。
これは、空気は温度に応じて水蒸気を含むことができる量が決まっているからです。
空気を暖めると、その空気が含むことのできる最大の水蒸気量が増えますが、空気中の水蒸気の量そのものは増えません。
結果的に相対湿度が下がるのです。
エアコンは、部屋の空気を循環させながら、直接暖めます。このとき、エアコンに湿気を加える機能はないため、温度が上がるだけで、相対湿度は低下していきます。
たとえば、燃焼式のストーブなら、ガスや灯油が燃焼するときに水蒸気が発生しますが、エアコンにはこの水蒸気もありません。
そのため、換気が不十分だと空気中の水蒸気量はどんどん減っていき、空気が乾燥するのです。
暖房による乾燥は、肌や体にさまざまな悪影響を及ぼします。
乾燥した空気は、肌表面にある水分を奪ってしまいます。本来、肌の角質層にはセラミドや天然保湿因子(NMF)が存在し、これが肌の潤いを保っています。
しかし、湿度が低いと潤い成分が減って肌が乾燥し、バリア機能が低下します。
バリア機能が弱まると、服の摩擦や温度差などの外部刺激に対して過敏に反応するようになります。
肌がカサカサになり、ひどい場合は赤みやかゆみ、湿疹を伴う乾燥肌を引き起こします。
肌が乾燥すると、角質層の水分量が減少し、古い角質が肌に残りやすくなります。
水分が足りない状態が続くと、肌が自らを守ろうとして角質が厚くなり、ターンオーバーがさらに乱れます。
この結果、くすみやゴワつきが目立つだけでなく、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビや肌荒れの原因となります。
鼻や喉の粘膜は、空気中のウイルスや細菌を捕まえ、体内への侵入を防ぐ役割があります。
しかし、乾燥すると粘膜が弱まり、この防御機能が低下します。そのため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
特にエアコンを使った暖房では乾燥が進みやすく、喉や鼻の違和感を訴える人が多いです。
暖房で肌が乾燥していると感じた時のスキンケアについて解説します。
お風呂に入ると、温かいお湯で肌表面の皮脂が流れ落ち、バリア機能が低下します。
湯上がり後、体温が下がるとともに肌から水分が蒸発しやすくなるため、入浴後15分以内に保湿を行わないと乾燥が進みます。
乾燥を防ぐには、肌がまだ湿っているうちに保湿剤を塗るのがポイント!スピードが命です。
セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分が配合された製品を使うと効果的です。
顔はもちろん、ボディもしっかり保湿してください。
暖房が効いたオフィスや学校では、空気が乾燥しやすく、肌もカサカサしがちです。日中のケアも重要です。
お肌の水分補給のために、保湿成分が含まれたミスト化粧水を使用します。肌に吹きかけた後は、軽く手で押さえると浸透力が高まります。
ただし、化粧水だけだと肌がより乾燥してしまうので、乳液をごく薄く塗り足すか、油分を含んだミストを使ってみてください。
デスク周りに小型の加湿器を置いたり、濡れタオルを干すだけでも効果があります。湿度40~60%を目指しましょう。
メイク直しの際にも、乾燥を防ぐためのひと工夫を取り入れると良いでしょう。
メイク直しの前に、乾燥している部分に乳液やクリームを少量つけ、軽くなじませます。その後、ファンデーションを薄く重ねると自然な仕上がりになります。
乾燥しやすい唇もケアを忘れずに!リップクリームや保湿効果の高いグロスを使い、ひび割れを防ぎましょう。塗り直しの際には、一度ティッシュで古いリップをオフしてから塗るのが潤いキープのコツです。
通常のスキンケアに加え、ナイトクリームやフェイスオイルを取り入れることで、就寝中の乾燥を防ぎます。頬や目元、口元など、特に乾燥しやすい部分には重ね付けが有効です。
唇も乾燥しやすい部分です。たっぷりと保湿成分を含んだリップクリームを塗り、その上にラップを乗せて5分程度パックすると、唇の乾燥対策に効果的です。
エアコン暖房を使用すると室内の湿度が下がりやすいため、室内環境を整えて乾燥を防ぐ工夫も必要です。
乾燥対策で最も効果的なのが、加湿器を使って湿度をコントロールする方法です。室内の湿度は40~60%が理想的とされています。
湿度が40%を下回ると乾燥が進みやすくなり、60%を超えるとカビやダニが発生しやすくなるため、適度な湿度を保つことが重要です。50%前後を目指しましょう。
エアコン暖房との併用には、省エネで効率的な超音波式や気化式の加湿器がおすすめです。
加湿器がない場合でも、手軽に湿度を上げる方法があります。濡れたタオルを部屋の中に干すだけで、徐々に蒸発する水分が空気中に広がり、加湿効果を得られます。エアコンの風が届く場所に干すとより効果的です。
また、観葉植物の蒸散作用を利用すると、部屋に潤いを与えることができます。植物が吸い上げた水分を葉から蒸発させることで自然な加湿が行われます。
モンステラ、パキラ、サンスベリアなど、加湿効果が期待できる種類を選びましょう。
浴槽にお湯を張り、その蒸気を利用して室内を加湿するのも効果的です。浴室のドアを完全に開けるのではなく、少しだけ開けておくと、蒸気が徐々に室内に広がり、効果的に加湿できます。
湿気が集中しすぎると結露が発生しやすくなるため、浴槽を使った加湿は部屋の広さに応じて調整してください。
エアコンを長時間つけっぱなしにすると、室内の湿度がどんどん低下します。適切にオン・オフを切り替えることも乾燥対策の一つです。
タイマー機能を活用して、使用時間を制限しましょう。寝る前や外出時はオフにして、乾燥しすぎるのを防ぎます。
サーキュレーターや扇風機を併用するのもおすすめです。
エアコンの風を循環させることで効率よく部屋を暖められるため、暖房の使用時間を短縮できます。
暖房が効いた部屋で乾燥から肌を守るには、スキンケアだけでなく、日常生活の習慣にも注意を払うことが大切です。
体内の水分量が不足すると、肌の潤いを保つことが難しくなり、乾燥を悪化させる原因になります。特に、暖房を使う冬場は空気の乾燥だけでなく、身体から水分が奪われやすいため、意識的な水分補給が重要です。
1日1.5~2リットルを目安にしたいところですが、一度にたくさん飲むのではなく、こまめに分けて摂取するのがポイントです。
たとえば、トイレに行ったら、その後にコップ1杯の水を飲むなど、タイミングを決めておくと忘れずに水分補給をしやすくなります。
内臓への負担を減らすためには、冷たい水ではなく常温またはぬるめの水がおすすめです。
寒い季節は熱めのお風呂に浸かりたくなりますが、肌の乾燥を防ぐには40℃以下のややぬるめのお湯が最適です。
熱いお湯は肌に必要な皮脂を奪い、乾燥を悪化させる原因になります。
シャワーやお風呂の温度は38~40℃が理想的です。特に乾燥肌や敏感肌の人はこれ以上熱くしないよう注意しましょう。
長時間お風呂に浸かるのも肌の乾燥を招く原因になります。15~20分程度の入浴を目安にします。
暖房の効いた室内では、静電気や摩擦による肌刺激を防ぐため、肌に優しい素材の衣類を選びましょう。
コットンやシルクなどの天然素材は、吸湿性・通気性に優れており、乾燥や刺激を最小限に抑えてくれます。
逆に、化学繊維(ポリエステルやナイロンなど)は静電気を起こしやすく、肌への摩擦が強いため乾燥を悪化させることがあります。
インナーには天然素材を選ぶようにしましょう。
暖房で乾燥しないようにするためにどうすれば良いのか、よくある疑問や質問とその回答についてまとめました。
Q 暖房で肌が乾燥するのはなぜですか?
A 暖房を使用すると、部屋の空気が温められることで相対湿度が低下し、空気中の水分量が減少します。この乾燥した空気が肌の表面から水分を奪うため、肌が乾燥しやすくなります。 特にエアコン暖房は空気を循環させることで乾燥を加速させるため、肌の水分が蒸発しやすい環境を作ります。
Q エアコンの暖房は肌に良くないですか?
A エアコン暖房自体が直接肌に悪いわけではありませんが、エアコンによる乾燥した空気が肌にダメージを与える可能性があります。 空気が乾燥すると肌のバリア機能が弱まり、かゆみや肌荒れ、シワの原因になることがあります。
Q エアコンの暖房による乾燥を防ぐにはどうすればいいですか?
A エアコン暖房による乾燥を防ぐためには、以下の対策がおすすめです。
Q 暖房で肌が乾燥した時の対策は?
A 暖房による肌の乾燥を感じたときは、以下の方法で肌をケアしましょう。
暖房で肌が乾燥する原因や対策について、解説しました。特にエアコンは、室内の温度を上げるのみで加湿機能がないため、相対的に湿度が下がってしまいます。
肌が乾燥するとバリア機能が低下しますので、徹底して保湿をしましょう。お風呂やシャワーの温度をぬるめにし、水分補給もしっかりします。
スキンケア以外にも、加湿器をつけたり、部屋で洗濯物を干したりして、湿度を上げる工夫をしてみてください。
寒い冬は寒さとともに乾燥との戦いでもあります。肌だけでなく、鼻やのどの粘膜にも影響する乾燥。工夫して保湿していきましょう!