頭がかゆい！頭皮のかゆみの原因と対策を白クマ博士が解説

頭皮にかゆみやフケが起きている時、多くの場合で軽い炎症が起きているといわれています。炎症は頭皮をかく、洗いすぎ、すすぎ残し、紫外線、乾燥など頭皮への刺激が原因となって起こります。何らかの原因で炎症が起きると、かゆみ・赤み・フケといった頭皮トラブルにつながります。

頭皮は元々、汗や皮脂分泌量が多く、新陳代謝が活発でトラブルの起こりやすい箇所です。
頭皮がかゆいなどの頭皮トラブルのある人は頭皮トラブルのない人に比べ皮脂分泌量が明らかに多かったという実験データがあります。

皮脂は時間とともに酸化され刺激物質の過酸化脂質となったり、皮膚常在菌によって分解されオレイン酸などのこれも刺激性の不飽和脂肪酸が発生します。これらの成分が頭皮に刺激となり炎症が起こると考えられています。

空気の乾燥や洗浄力の強いシャンプーでの洗いすぎなど、頭皮が乾燥することでもかゆみが起こります。地肌の皮脂や水分量が少なくなると角層のバリア機能が低下し、少しの刺激でも炎症が起きてしまい、フケやかゆみが発生します。

皮脂の分泌量を正常に保ったり乾燥を防ぐには、頭皮をケアして健康な頭皮を保つことが重要です。ここでは頭皮をすこやかに保つ方法をご紹介します。

頭皮が乾燥する原因として、空気の乾燥、洗いすぎ、ドライヤーの熱風などの原因があります。頭皮が乾燥すると皮膚のバリア機能が弱まり、頭皮を守るために皮脂が過剰に分泌されます。頭皮の乾燥は、頭皮をケアし、体調を整えることで改善されていきます。
乾燥する頭皮のケア方法を以下のページで詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

皮脂分泌が多い状態（脂漏性皮膚炎など）では、皮脂をエサとするマラセチア菌が増殖し、皮膚常在菌のバランスが崩れて炎症が起きることが分かっています。このマラセチア菌などを抑える抗菌成分（ミコナゾール硝酸塩・ピロクトンオラミン・ジンクピリチオン）を配合した抗フケシャンプーで、フケやかゆみが改善する場合があります。

シャンプーなどの成分が合わない、またパーマ・ヘアカラー剤が合わないといった化学物質との接触で起こる接触性皮膚炎、アトピー・湿疹などのアレルギー性の症状でも頭皮トラブルは起こります。かゆみがひどかったり、いつまでも改善しない場合は皮膚科を受診することをおすすめします。