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かゆくなったり、赤くなったり、意外にも肌トラブルが起こりやすいおでこ。
掻きむしったり、「前髪で隠れるから」とそのままにしたりしてはいませんか?
おでこにかゆみや赤みが現れるのは、一体どんなサインなのでしょうか?
この記事では、おでこに現れる「乾燥かゆみ」や「ブツブツかゆみ」の原因と対策を詳しく解説します。
あなたのおでこはべたつきが気になりますか?それとも、乾燥が気になりますか?
まずは、おでこの肌にはどんな特徴があるのかを見てみましょう。
おでこの肌の特徴を知ることで、どんな対策に効果があるのかが、わかりやすくなります。
おでこは顔の中でも皮脂腺が多いパーツ。皮脂腺とは肌に存在する脂質である、皮脂を分泌する器官のことをいいます。
そのためおでこは、テカリやべたつきといった肌悩みが起こりやすい部位の一つです。
多すぎる皮脂が、毛穴の詰まりやニキビの原因になることもあります。
おでこは、乾燥に悩まされる人が多い部位でもあるのです。
20歳ごろまでは皮脂腺は活発に働きますが、その活動は加齢とともに落ち着いていきます。
それに伴って皮脂量が減っていくことで、肌のうるおいを保ちにくくなっていくのです。
特に女性は男性に比べて皮脂の分泌量が少ないため、より乾燥しやすい肌をしています。
「おでこはべたつくから」と、スキンケアを簡単に済ませてはいませんか?
保湿をおろそかにしていると、インナードライ肌を招く原因になります。
インナードライ肌とは、水分量が少なく、皮脂量が多い肌質のこと。肌の内側は水分不足で乾燥しているのに、肌の表面は皮脂が過剰に分泌されている状態です。
水分不足を補おうと肌はどんどん皮脂を分泌させるので、水分と油分のバランスが乱れ、「隠れ乾燥肌」を引き起こしてしまいます。
実は肌悩みが多い、おでこ。
おでこに起こりやすい肌トラブルには、下記のようなものがあります。
おでこの肌はべたつきだけでなく、乾燥しやすい特徴もあることがわかりました。
では、なぜそこから赤みやかゆみが引き起こされるのでしょうか?
おでこだけでなく、肌にかゆみや赤みといったトラブルが起こるのは、バリア機能の低下が大きな原因の一つです。
ここでは、肌のバリア機能について詳しく解説します。
バリア機能とは肌を外部刺激から守ったり、肌内部の水分を適切に保ったりする機能のこと。
健康な状態の肌は、肌表面の細胞である角質層がレンガのように積み重なっています。
この角質層に天然の保湿クリームである皮脂膜が加わり、肌を外部刺激から守り、肌内部の水分が蒸発するのを防いでいます。
これが肌のバリア機能の働きです。
何らかの理由でバリア機能が低下すると、レンガ状の角質層が乱れて隙間ができてしまいます。
この状態では内部から水分がどんどん失われていき、肌の乾燥が進みます。
バリア機能が低下した肌は、刺激や乾燥に弱い敏感な状態。肌の内部で炎症が起こり、それがかゆみや赤みとして現れるのです。
かゆみや赤みなどのトラブルのない肌状態を保つためには、正常なバリア機能の働きが欠かせません。
バリア機能が低下する原因には、下記のようなものがあります。
このような要因によって、肌のバリア機能は影響を受けます。
肌のバリア機能を保つためには、これらの要因に注意し、適切なケアを行うことが重要です。
乾燥もべたつきも気になるおでこ。
次はその中でも、おでこの「乾燥かゆみ」の原因を詳しく解説します。
おでこが乾燥し、かゆくなるのには様々な原因があります。なかでも乾燥した肌はバリア機能が低下し、かゆみや赤みを引き起こします。
ここではかゆみにつながる、おでこが乾燥する原因について見てみましょう。
加齢により皮脂の分泌量が低下すると、肌のうるおいを保ちにくくなります。
皮脂だけでなく、天然保湿因子や細胞間脂質といった正常なバリア機能の働きに欠かせない成分も作られにくくなっていきます。
そのため若い頃はべたつきが気になったおでこも、年齢を重ねると、肌の乾燥を感じやすくなるのです。
肌の乾燥の大きな原因の一つに、洗い過ぎがあります。
洗い過ぎは、肌にとって本来必要な、皮脂などの保湿成分まで洗い流してしまいます。
肌を清潔に保つことは大切ですが、適度な皮脂は健康なバリア機能に欠かせません。
おでこのべたつきが気になるからと、洗う回数が多かったり、洗浄力の強い洗顔料を使ったりしている人は要注意。
洗い過ぎによる皮脂不足から、肌の乾燥に繋がってしまいます。
あぶらとり紙の使い過ぎにも気をつけましょう。必要以上に皮脂を取ってしまい、肌が乾燥する原因になります。
保湿ケアが不十分なことも、肌の乾燥に繋がる原因です。
肌のバリア機能が正常に働くためには、肌の水分量が適度に保たれていることが大切です。
「おでこがべたつくから」と保湿ケアを怠っていては、肌の水分量が低下してしまうことも。
肌の水分量の低下から、バリア機能がうまく働かなくなり、肌の乾燥を引き起こす原因になってしまいます。
おでこの日焼け止め、塗り忘れてはいませんか?
顔の高い部分にあるおでこは、紫外線が当たりやすい部位。
紫外線によるダメージは肌を乾燥させるだけでなく、バリア機能の低下の原因にもなります。
日焼けをした肌は炎症を起こしており、軽いやけどのような状態。その状態の肌は乾燥だけでなく、かゆみや赤みも引き起こしてしまいます。
前髪が触れたり、帽子を着脱したり、おでこは摩擦が起きやすい部位でもあります。
摩擦は肌のバリア機能を壊し、乾燥を引き起こします。
肌の一番外側にある角質層の厚さは、0.02ミリメートルほど。ラップフィルム程度の厚みしかありません。
そんな肌に摩擦や刺激が加わると、キメが乱れバリア機能が壊されて、乾燥やかゆみといった肌トラブルの原因になってしまうのです。
かいた汗をそのままにしていると、肌の乾燥やかゆみの原因となります。
おでこは汗を分泌する器官である汗腺が多く、顔の中でも汗をかきやすい部位の一つ。
汗は蒸発する時に、一緒に肌の水分を奪って乾燥を引き起こします。
また肌に残った汗そのものが刺激になり、かゆみの原因になることもあります。
おでこの乾燥かゆみには、どういった対策が効果的なのでしょうか?
おでこの乾燥かゆみは、日常のスキンケアを見直すことで改善できます。
ここでは、おでこの乾燥かゆみの対策方法を詳しく見てみましょう。
過剰な洗顔は、本来肌に必要な皮脂や水分まで流してしまいます。
洗浄料を使用しての洗顔は朝・夜の2回までにしましょう。洗浄力は強すぎず、適度な洗浄力のものがおすすめです。
すすぎに使うお湯は熱すぎると肌の乾燥に繋がるので、人肌程度のぬるま湯を使って洗い流しましょう。
皮脂分泌が多いおでこにも、水分と油分の保湿は欠かせません。
化粧水で水分を補ったあとは、乳液やクリームなど油分の含まれているアイテムで、水分の蒸発を防ぎましょう。
「おでこがべたつかないように」と化粧水だけでスキンケアを終わらせてしまうと、肌の水分が蒸発しやすくなってしまいます。
保湿力の高いクリームが苦手という人は、油分の少ないジェルタイプのアイテムを試してみるのがおすすめです。
紫外線による肌へのダメージを防ぐために、日焼け止めを使用しましょう。
紫外線は365日降り注いでいるため、季節に関わらず毎日の使用が基本です。
乾燥やかゆみが起こり、肌が敏感な状態の人は「紫外線散乱剤」が主成分の日焼け止めが刺激になりにくくおすすめです。
日焼け止めは、おでこにも忘れずに塗りましょう♪
乾燥やかゆみの気になる肌は、バリア機能がとても低下している状態です。
肌の摩擦や刺激になるような行為は避けましょう。
摩擦を避けるため、洗顔をする時はたっぷりの泡で優しく洗います。
前髪がおでこに触れると刺激になることもあるため、ヘアスタイルの工夫をするのも効果的です。
前髪を直すためなどおでこに触れる機会が多い人は、併せて気をつけましょう。
汗をかいた時は放置せずに、こまめに拭くなどして肌の乾燥やかゆみを防ぎましょう。
その時は擦らずに、優しく抑えるように行うことが大切です。
また、汗を拭いた後は日焼け止めの効果が落ちてしまいますので、塗り直しも忘れずに行いましょう。
おでこのかゆみの原因になるのは、肌の乾燥だけではありません。次はおでこのブツブツかゆみの原因を解説します。
おでこのブツブツには、皮脂や汗を原因とした様々な種類があります。
ここではかゆみにつながる、おでこのブツブツの原因について見てみましょう。
白ニキビは、ニキビの赤ちゃんのようなもの。毛穴が詰まることで、外に出られなくなった皮脂や古い角質が毛穴の中にたまってしまい、ブツブツと盛り上がっている状態です。
白ニキビが進行したものが黒ニキビです。毛穴が開いて、中に詰まっていた皮脂や古い角質が酸化することで黒く変色します。
この時点ではまだ炎症は見られず、かゆみや赤みはありません。
しかし、そのままにしておくと炎症を伴う赤ニキビに進行してしまうため、早めの対策が大切です。
白ニキビや黒ニキビが進行し、悪化したのが赤ニキビです。
毛穴にたまった過剰な皮脂をエサにアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こします。
この状態になるとブツブツだけでなく、かゆみや痛みを伴います。
赤ニキビがさらに悪化すると、膿をもった黄ニキビへと変化します。
炎症も強くなり、かゆみを感じるヒスタミンという物質が放出されるため、さらに肌にかゆみを感じやすくなります。
おでこは皮脂が過剰になりやすいため、ニキビに悩まされる人も多いのではないでしょうか。
あせもとは、汗が原因で起こる湿疹のこと。
汗を排出するための管が大量の汗などで詰まり、汗が外に出られなくなることが原因で引き起こされます。
小さな水ぶくれがポツポツとできて、赤みやかゆみを伴います。
汗腺が多く汗をかきやすいおでこは、あせもができやすい部位です。また、汗自体が刺激になって、かゆみが起こることもあります。
おでこのブツブツかゆみには、どういった対策が効果的なのでしょうか?
おでこのブツブツの多くは、過剰な皮脂や汗が原因です。
次は、おでこのブツブツかゆみへの対策を解説します。
ニキビは、過剰な皮脂が毛穴に詰まることから始まります。まずは適切に洗顔をすることで、肌を清潔に保ちましょう。
肌の水分が不足すると皮脂の分泌が増えるため、適切な保湿ケアも大切です。
化粧水だけでなく、肌にあった乳液やクリームで油分を補いましょう。
十分な保湿ケアをすることで、皮脂量を正常に保つことができます。
汗をかいた後、そのままにするのは避けましょう。
おでこにたくさん汗をかいた後は、できればぬるま湯で流すとあせもができにくくなります。
外出時などで難しい場合は、濡らしたタオルなどで優しく抑えるだけでも、汗を拭きとることができます。
汗を拭った後は肌が乾燥しやすくなっているため、保湿ケアも忘れないようにしましょう。
普段のスキンケアでもかゆみや赤みをケアする化粧品成分を取り入れて、効果的にお手入れをしましょう。
ここでは、おでこのかゆみ、赤み対策におすすめの化粧品成分を紹介します。
肌の乾燥から起こるおでこのかゆみ、赤みにおすすめなのが「保湿成分」です。
おでこの過剰な皮脂分泌のコントロールにおすすめなのが「皮脂抑制成分」です。
肌の炎症から起こるかゆみや赤みを抑えるには「抗炎症成分」がおすすめです。
この記事では、おでこのかゆみや赤みの原因について解説しました。
おでこがかゆくなる原因は、皮脂の減少から肌が乾燥することだけではありません。
皮脂が過剰になることでブツブツを伴ったかゆみに繋がることもあります。
大切なのは水分と油分のバランスを整えて、肌のバリア機能の働きを正常にすることです。
おでこがかゆくなってしまった時はむやみに掻いたりせずに、今回ご紹介した対策を試してみてくださいね!