- #スキンケア
夜のスキンケアの効果を最大限に引き出すための、スキンケアの順番を紹介します。
また、パックのタイミングや朝と夜のスキンケアの違いなど、スキンケアを効果的におこなう方法も解説します。
今使っているスキンケアアイテムの効果をさらに実感するためにも、正しい順番とタイミングを知って、よりよい肌状態をキープしましょう。
夜のスキンケアの基本の順番は、以下の通りです。
拭き取り化粧水や導入美容液、アイクリームを使う人は、基本の工程にプラスします。
アイテム | 目的 |
---|---|
①クレンジング |
メイクや皮脂汚れを落とします。 |
②洗顔 |
クレンジングで残った油分や、肌の皮脂やほこりなどの汚れを落とします。 |
③拭き取り化粧水 |
洗顔で落としきれなかった汚れや角質を、化粧水を含ませたコットンで拭き取ります。 |
④導入美容液 |
油分によって肌を柔らかくし、次に使うスキンケアアイテムの浸透を高める手助けをします。 |
⑤化粧水 |
肌に水分を与えます。 |
⑥美容液 |
一般的には、スキンケアアイテムの中で一番多く美容成分を含むアイテムで、気になる肌悩みを解決する目的で使用します。 |
⑦アイクリーム |
角質が薄く、繊細な目元を優しくケアするアイテムです。 |
⑧乳液・クリーム |
化粧水や美容液で浸透させた「うるおい成分」を逃がさないようにキープする役割があります。 |
アイクリームの上からクリームを重ねている人もいるかもしれませんが、基本的には、アイクリームを塗った部分に上から乳液やクリームを重ねる必要はありません。
パックにも、さまざまな種類がありますが、気軽なパック=シートマスクは化粧水の前に使うタイプのものと、化粧水のあとに使うタイプのものがあります。
みずみずしい化粧水タイプのシートマスクは、化粧水代わりに使用できるので、洗顔後すぐに使います。
一方、美容液タイプのシートマスクは、化粧水で肌をうるおしたあとに使用します。
美容液タイプのシートマスクの場合、配合されている美容成分が異なるアイテムであれば、美容液を重ね付けしてもよいでしょう。
毎日パックをしている人も多いですが、使用時間を守れば、肌にとってはプラスになります。
朝・夜専用のパックから、毎日使えるパックや週に1回のパックまで、さまざまな種類のパックがあります。
シートマスクを始め、直接肌に塗るパックや貼って剥がすタイプのパックなど、形状もさまざまです。
形状 | 特徴 |
---|---|
炭酸パック |
炭酸パックには炭酸ガスが配合され、毛穴汚れを洗い流すサポートをします。 |
シートマスク |
肌にシート状のマスクを貼るタイプのパックです。 |
クレイパック |
泥でできたパックで、顔に塗って時間を置いて洗い流します。 |
ピールオフパック |
洗顔だけでは落としきれない、古い角質や毛穴汚れを取り除くパックです。 |
スリーピングマスク |
洗い流し不要で、寝ている間に肌に栄養を届けるフェイスパックです。 |
自分の肌悩みに合ったものであることや、継続しやすいものであるかが、パック選びのポイントになるでしょう。
基本的に、朝と夜のスキンケアの手順に大きな差はありませんが、使うアイテムが変わってきます。
朝はメイクを落とす必要がないため、落とすケアは洗顔のみ、もしくは拭き取り化粧水のみで終わらせられます。
また、朝はメイク崩れ防止のため、油分が多すぎるスキンケアアイテムも避けた方がよいでしょう。
このように、スキンケアの順番は変わりませんが、使うアイテムを減らしたり、アイテムを変えたりすることはあります。
スキンケア製品に配合されている美容成分によっては、紫外線に当てると肌が荒れてしまう成分があるので、朝の使用には注意が必要です。
具体的な成分名については次の章で解説します。
朝積極的に使いたい美容成分は「ビタミンC」と「セラミド」で、紫外線から肌を守る効果が期待できます。
ビタミンCは、メラニンの生成を抑制し、肌の活性酸素を防ぐ効果もあるため、幅広い肌悩みの解消に役立つと考えられています。
そのため、朝だけでなく、夜も使用することでよりビタミンCの効果が実感できるでしょう。
また「セラミド」も朝に使いたい美容成分で、肌のバリア機能をサポートする保湿力の高い美容成分です。
日中の乾燥を防ぎ、外的刺激から肌を守るため、どんな肌質の人にもおすすめの美容成分といえます。
夜に使いたい美容成分は「ハイドロキノン」と「レチノール」で、主にエイジングサイン※に効果が期待できる美容成分です。
シミの漂白剤といわれている「ハイドロキノン」は、できたシミを薄くし、メラニンの生成を抑制します。
ハイドロキノンは、シミ対策として人気の美容成分ですが、紫外線に当たってしまうと反対にシミを作ってしまいます。
そのため、ハイドロキノンは必ず夜のみの使用とし、朝も洗顔料を使って洗顔して、肌にハイドロキノンを残さないようにしましょう。
また「レチノール」は、肌のターンオーバーを促進し、肌の生まれ変わりを助ける美容成分です。
レチノールは、紫外線に当たると肌にダメージが起こると考えられているため、夜の使用を推奨します。
※年齢による肌悩み
肌に合ったアイテムでも、使うタイミングを間違えてしまうと、肌にダメージを与える場合があります。 朝と夜に使うアイテムを、どう変化させればよいのかを詳しく解説します。
クレンジングは、一般的にメイク汚れを落とす目的で使用されるものなので、夜のスキンケアでの使用がほとんどです。
しかし、クレンジングには毛穴汚れなどに効果的なアイテムもあり、朝と夜に使用する人も一定数います。
肌質によって、朝と夜クレンジングすると肌状態が安定する人もいますが、洗いすぎによる乾燥には注意しましょう。
一方、洗顔は朝と夜どちらもする人が多いと思いますが、洗顔料は朝夜どちらかのみという人もいるでしょう。
朝の洗顔で洗顔料が必要であるかは、肌状態や季節によって異なるため、朝の肌状態で判断するのがおすすめです。
皮脂や汗によるベタつきが気になる場合は、洗顔料を使い、乾燥が気になるときはぬるま湯で洗顔するなど、状況によって変えるとよいでしょう。
前述したように、化粧水は肌にうるおいを与えて、次に使用するスキンケアアイテムの浸透を助けます。
朝はメイク前なので、さっぱりしたアイテムが好まれがちですが、日中乾燥してしまう可能性があります。
肌の表面はサラッとしつつも、うるおいが実感できるアイテムを選び、乾燥によるメイク崩れを防ぎましょう。
反対に、油分が多い化粧水は、肌がベタつき、メイク崩れを引き起こす原因になることもあります。
油分が多い化粧水は、夜のスキンケアで取り入れるなど、シーンによって使い分けましょう。
シートマスクタイプのパックの中には、1枚で朝の洗顔からスキンケアまですべて完結するものがあるので、時間のない朝には便利です。
一方、皮脂や角質を除去するタイプのパックは、多少時間がかかることと、その後しっかりと保湿する必要があるので、基本的には夜の使用がおすすめです。
ただし、汚れを取り除くタイプのパックは、メイクのりをよくしたり肌に透明感が出たりするので、朝もしっかり保湿ができる人は朝の使用でも問題ないでしょう。
また、スリーピングマスクのパックは、眠っている間に肌に栄養を届けるので、夜眠る前に使用します。
美容液は、中に配合されている成分によって、朝・夜の使用に向き不向きがあります。
朝は「ビタミンC」か「セラミド」などで、夜は「ハイドロキノン」か「レチノール」などがおすすめです。
また、朝と夜で使用する美容液は、テクスチャーの使い分けもポイントになります。
朝は、ジェルや乳液タイプのサラッとしたテクスチャーで、肌に栄養をいれつつも、メイクの邪魔をしない質感のものが使いやすいでしょう。
反対に、夜はオイルタイプのこっくりとしたテクスチャーで、肌をもっちりしっとりと仕上げて、睡眠中にたっぷり栄養が届けられるものを選ぶのがおすすめです。
朝は乳液を使用し、夜はクリームを使用するなど、油分の量で肌の質感を調整しましょう。
乳液は肌なじみがよく、サラッとしたテクスチャーながらも、肌のうるおいをキープします。
また、水分を補う役割もあり、日中の肌のうるおいをサポートするので、乾燥によるメイク崩れも防いでくれるでしょう。
一方、クリームは、乳液よりも油分が多いため、肌をしっとりと濃密に保湿します。
乾燥肌の人はクリームを好みますが、油分が多すぎると日焼けする可能性があるので、日焼け防止効果の入ったものや、油分が少なめのクリームを選びましょう。
美肌を作るためには、肌に合ったものだけでなく、時と場合に合ったアイテム選びが大切です。
スキンケアの順番が大事な理由は、スキンケアアイテムにはそれぞれ役割があるため、順番を間違えると逆効果になってしまうこともあるからです。
順番通りに使用することで、スキンケアの浸透がよくなり、アイテムの効果を十分に発揮できます。
ただし、メーカーによっては、化粧水と乳液の順番が前後するものや、美容液の順番が違うこともあるので、その場合はメーカーの使用方法に合わせましょう。
また、朝と夜に使用するアイテムによっても、肌状態は大きく変化し、タイミングが悪ければ肌にダメージを与えてしまうこともあります。
美容成分やテクスチャーに配慮し、肌にとってベストなタイミングで使うことで、すこやかな肌状態がキープできるでしょう。
ここまで、夜のスキンケアの順番とパックのタイミングについて解説しました。化粧品を正しい順番で使用し、最大限の効果を発揮させ美肌作りをしましょう!