- #毛穴ケア
- #肌トラブル
- #脂性肌
鼻のぶつぶつと目立つ毛穴、気になりますよね。
毛穴は一度開いてしまうとなかなか元に戻りません。
今回は、鼻の毛穴が開く原因と毛穴の開きを治す方法についてお話しします。
鼻の毛穴の開きが目立つ…それは、皮脂と角栓、紫外線によるダメージが主な原因です。
毛穴が開く原因のひとつは、過剰な皮脂分泌です。おでこや鼻はTゾーンと呼ばれ、特に皮脂の分泌が多い部分です。
過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、それが毛穴を押し広げてしまうため、開いて目立つようになるのです。
皮脂にアクネ菌などが入り込むと、ニキビが増える原因にもなります。皮脂が増えてしまうのにはいくつかの要因がありますが、
などが考えられます。
最近では、長引くマスク生活が肌にストレスを与え、バリア機能が低下することによって皮脂分泌が増えているのでは?と指摘している皮膚科医もいます。
皮脂が増えすぎると、皮脂と古い角質が混ざり角栓を作ります。鼻を触ったときに、開いた毛穴がぶつぶつしているなら、それは角栓です。
できたばかりの角栓は白っぽく見えますが、放置しておくと酸化し黒ずんできます。毛穴のぶつぶつが黒く見える、いわゆる「いちご鼻」になってしまいます。
角栓ができるのは、肌への摩擦やターンオーバーの乱れによって、古くなった角質が剥がれ落ちずに残ってしまっているからです。
この古い角質は、角栓のもととなるだけでなく、肌のくすみの原因にもなりますので、肌のゴワツキが気になるときは要注意。スキンケアの方法を見直さなくてはなりません。
紫外線と毛穴、一見関係なさそうに見えますが、大いに関係しています。
まず、紫外線を浴びると皮脂の酸化が促進されますが、それが黒ずんだ角栓を作り、毛穴を広げる要因となります。
また、紫外線のダメージによって角層が厚くなると、肌のターンオーバーに乱れが生じます。
そうすると、毛穴周辺の角層も厚くなりますから、毛穴が目立つようになります。
加えて、過剰に分泌された皮脂と角質が混ざり、角栓が作られる原因にもなります。
では、どうすれば毛穴の開きを治すことができるのでしょうか。まずは日頃のスキンケアの方法から見直していきましょう。
帰宅したらすぐにメイクを落としましょう。メイクしている時間が長いほど、お肌には負担となります。
メイクを落とすときですが、まず手を清潔にします。メイク落としをする前に、しっかりと石鹸で手を洗いましょう。
汚れのついた手で肌に触れるのは良くないですし、クレンジングが手の汚れの方にも反応してしまい、メイクがしっかりと落とせない可能性があります。
意外と忘れがちな点ですので、気をつけましょう。
クレンジングの効果を発揮するには、表示された使用量を守り、正しい使い方を心がけます。たとえば、「乾いた手で使う」とあるのに手が湿っていれば、メイクを落とす力を発揮できません。
使用法もしっかりと確認した上で使うことが大切です。
メイクを落としたら洗顔をしますが、クレンジングも洗顔も、ぬるま湯を使うのが基本です。
お湯が熱すぎると必要以上に皮脂を落としてしまいます。また、冷たい水では毛穴がキュッと引き締まったままで、毛穴の汚れまでしっかり落とせません。
ぬるま湯で洗うことで適度に毛穴が開くのです。
ぬるま湯とは、体温よりもやや低めの温度、32~34度くらいが適当です。触れたときにほんの少しぬるいと感じる程度が良いでしょう。
ぬるま湯で顔全体を濡らしたら、たっぷりの泡を立て、肌の上で泡を転がすようにして洗います。つい、ぶつぶつの毛穴をごしごしとこすりたくなりますが、そこは我慢です。
肌に負担をかけないよう、優しく洗います。泡を流すときにも、丁寧に肌をなでるようにして洗いましょう。
これだけで毛穴が引き締まるの?と思われるかもしれません。
たしかに、数日で毛穴が元に戻るわけではないのですが、丁寧な洗顔によって毛穴の汚れをしっかり落とし、なおかつ肌に負担をかけないようにすることで、ターンオーバーの乱れが徐々に改善されていきます。
また、毛穴に詰まった角栓もだんだん柔らかくなっていきますので、取れやすくなるのです。
自然にとれるか、もしくはのちほどご紹介する方法で角栓をなくすことができれば、開いた毛穴も元に戻るでしょう。
毛穴のスペシャルケアとして、酵素洗顔を取り入れてみませんか?
酵素洗顔とは、酵素の入った洗顔料を使って洗うことです。酵素はタンパク質に作用して分解する働きがあるので、通常の洗顔では落とせない古い角質を落とすことができます。
ただし、使いすぎると肌に負担となる場合がありますので、まずは週に1回からスタートしましょう。特に問題なければ、週に2回ほど使ってみます。
乾燥肌や敏感肌の人は、鼻の部分だけに酵素洗顔料を使うのもありです。
洗顔の時間が長いと、それも肌に負担となりますので、30秒ほどで洗い流すようにしましょう。
酵素には主に、皮脂を分解するものとタンパク質を分解するものと2種類あります。リパーゼやサンゴ、パンクレアチンは皮脂を、パパインやパイン、プロテアーゼはタンパク質を分解します。
皮脂が多いのか、それともターンオーバーが乱れて肌がごわついているのか、悩みに合わせて選ぶと良いでしょう。
ちなみに酵素は水に弱いため、パウダータイプが多いです。
鼻がベタつく、皮脂が多いことが気になる人はオイルパックをしてみましょう。
オイルを使ったら余計に脂っぽくなってしまうのでは?と思うかもしれませんが、逆です。脂には油です。オイルに含まれる脂肪酸が皮脂と馴染んで、落としやすくしてくれます。
メイクを落とした後、鼻に植物オイルを塗って優しくマッサージします。5分ほどおいたらティッシュで軽く拭き取り、いつものように洗顔をします。
ティッシュで拭くときは肌をこすらないように、オイルを吸い取るイメージで軽く抑えるようにすると良いでしょう。
時間があれば、オイルを塗った後にラップを乗せ、その上にホットタオルをのせます。毛穴が開き、オイルと皮脂がなじんで汚れを落としやすくしてくれます。
植物オイルは、皮脂と同じオレイン酸を含むオリーブオイル、肌質を選ばず使えるホホバオイルなどがおすすめです。
鼻の周りはベタベタしがちなので、化粧水だけをつけて終わりにしてしまう人がいますが、それは逆効果です。
せっかく水分を与えても、それを閉じ込めておかなければかえって肌が乾燥し、余計に皮脂が出てしまいます。
ですから、洗顔後は化粧水だけでなく、乳液やクリームで適度な油分を与え、しっかりと蓋をして水分を逃さないように心がけましょう。
皮脂が多いと、自分はオイリー肌だと思ってしまう人も多いのですが、実は乾燥が原因で皮脂が分泌されている場合があります。
お風呂から出た後の肌の様子を見てみてください。すぐにベタつくならオイリー肌ですが、カサカサしてくるなら乾燥肌です。
化粧水や乳液も、保湿効果の高いものを使ってしっかり保湿をすることで、過剰な皮脂を抑えられます。
なお、化粧水を塗るときは、肌に負担をかけないよう、コットンでこすらずに手で優しくなじませることをおすすめします。
普段のスキンケアに加えて、ちょっとしたケアをするだけでキュッと引き締まった毛穴に改善していけます。その方法をご紹介します。
毛穴の汚れをしっかりと落とすために、洗顔をする前にホットタオルを使います。
タオルはハンドタオルくらいの小さなものでよく、濡らしたタオルを軽く絞り、電子レンジで30~40秒ほど温めます。
顔にホットタオルを乗せて毛穴を柔らかくします。乗せている時間は1分程度で十分です。その後にいつも通りの洗顔をすると、毛穴の奥の汚れもしっかり取れるでしょう。
角栓が柔らかくなっていれば、洗顔と同時にとれることもあります。
せっかく毛穴をきれいにしたなら、引き締めることも忘れずに。
毛穴の汚れを落とし、角栓もとれた毛穴を開いたままにしておくと、再び汚れが溜まってしまいます。
スキンケアの最後に、毛穴を引き締める収れん化粧水を使いましょう。おすすめは、肌を引き締め皮脂を抑える成分として、
などが入っているものです。
収れん化粧水に保湿力は期待できないので、保湿をしてから使ってください。
普段のスキンケアではなかなか取り除けないがんこな角栓は、酵素洗顔料を使ったスペシャルケアをしてみましょう。
まず、ホットタオルを使い毛穴を十分に柔らかくします。タオルを乗せるのは鼻の上だけでOKです。
そして酵素洗顔料を手に取り、ほんの少しだけ水を加えてペースト状にします。泡立てる必要はありません。
そのペーストを鼻の上に乗せ、やさしくくるくるとマッサージしてから洗い流します。
酵素洗顔料で普通に洗顔しただけでは角栓が無くならないときに試してみてください。
スキンケアやセルフケアで毛穴を引き締めたら、その状態を継続できるように、普段の生活でも気をつけて欲しいことがあります。
食べ物と毛穴の状態は無関係ではありません。毛穴が開く原因は皮脂とターンオーバの乱れですが、油を多くとりすぎると皮脂も増えるのです。
また、糖質も皮脂の分泌を促進するといわれています。
糖質というと甘いものをイメージする人が多いですが、ご飯、パン、麺類などの炭水化物も糖質です。
など、主食だけの食生活をしていると糖質過多になります。
糖質や脂質の量に気をつけるとともに、代謝を促すビタミンB群を同時にとるようにしましょう。とくに、ビタミンB2、ビタミンB6を積極的にとります。
肉も魚も野菜もまんべんなくとるようにし、焼く、煮る、蒸すなど調理法を工夫すると皮脂を抑える食事が作れます。
紫外線を浴びるほど肌は硬くなり、ターンオーバーが乱れます。
季節や天気を問わず、外出する際には日焼け止めを塗るようにしましょう。
また、紫外線A波はガラスも通しますから、室内にも入ってきます。
天気の良い日には窓を通して家の中にも降り注ぎますので、メイクをしない日でもスキンケアの最後に日焼け止めを塗っておくことをおすすめします。
角層が厚くなると角栓を作る原因になりますから、ターンオーバーを促進することが毛穴の開きを防ぐことにつながります。
肌は眠っている間に作られます。寝入りばなの数時間に成長ホルモンが大量に分泌されることで新陳代謝が促進されるので、寝つきをよくすることが健やかな肌を作るカギになります。
寝る前のスマホやパソコンは寝付きを悪くします。ベッドの中までスマホを持ち込むのはやめましょう。
また、寝る1~2時間前に入浴をして体を温めるのもおすすめです。深部体温が徐々に下がるにしたがって自然な眠気がやってきます。
寝付きをよくすると成長ホルモンの分泌が促され、お肌も健やかに整っていきます。
毛穴の開きが気になるときは肌をゴシゴシこすったり、何度も洗顔したり、誤ったケアをしがちです。
かえって肌を傷めてしまうので、これだけはやってはいけないホームケアについてお話しします。
洗顔するときに、力を入れて鼻をゴシゴシしていませんか?
泡立てるタイプの洗顔料は泡の力で、酵素洗顔料は酵素の力で汚れを落とします。いずれにしても、力を入れて肌をこする必要はありません。
肌への摩擦は角層をより厚くする原因になります。
よけいに角栓が増えてしまいますので、洗顔をするときは優しく、肌を撫でるようにしましょう。
鼻の毛穴がぶつぶつしていると、爪で押し出したり、ピンセットなどで角栓を取り除いたりする人がいますが、それは絶対にやめましょう。
角栓を無理やりとると毛穴がぽっかり空いた状態になってしまいますし、肌を守ろうとしてさらに皮脂が分泌されます。
また、毛穴付近をぐいぐいと押すことが、角層を厚くすることにもつながります。
つまり、無理やり角栓を取ることがさらに角栓を作る原因となってしまうのです。
毛穴にバイ菌が入ることによって炎症を起こす可能性もありますので、決してお肌のためになりません。
毛穴パックをすると、たしかに角栓がごっそり取れます。気持ちが良くて、つい何度もやってしまうことがありますが、これもお肌を傷める原因になります。
手やピンセットで無理やり角栓を取り除くことと何ら変わらないので、お肌に良いことはありません。
開いた毛穴を隠そうとして、カバー力の高いファンデーションを厚塗りするのもおすすめできません。
皮脂でメイクが崩れやすくなり、メイク汚れと皮脂で余計に毛穴が詰まりやすくなります。
毛穴が気になるときは、ファンデーションを厚く塗るのではなく、毛穴をカバーしてくれる下地を使うのがおすすめです。
鼻の毛穴が開いてしまうのは、過剰な皮脂の分泌と角栓がたまることなどが原因です。
鼻の毛穴をきれいにするには、日頃のスキンケアを見直しましょう。肌に負担をかけないよう、クレンジングや洗顔を丁寧に行います。ときには酵素洗顔料をとりいれることで、角栓が取れやすくなるでしょう。
無理やり角栓を取ることはおすすめしません。毛穴が開きっぱなしになり、肌をよけい傷めてしまいます。時間はかかっても、毎日丁寧なスキンケアを行うことがきれいな毛穴への近道です。
皮脂の分泌を抑え肌のターンオーバーを促進するには、日々の食事や睡眠も大切な要素です。栄養バランスの良い食事を心がけ、ぐっすり眠れるようにしましょう。
鼻の毛穴の開きや角栓は、なかなか手強く無理に取ると余計悪化したりします。スキンケアオイルやホットタオルなどを駆使して、丁寧なスキンケアで毛穴の開きとサヨナラしましょう!