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年齢とともに目尻のしわが気になり出したという人も多いのではないでしょうか?
加齢以外にも目尻のしわができる原因がありますので、日頃のスキンケアや過ごし方がしわを深くしてしまうかもしれません。
今回は、目尻のしわの原因と改善法について詳しくお話しします。
目尻は、顔の中でもしわができやすい部分ですが、それにはこのような理由があります。
顔の皮膚はとても薄いのですが、その中でも目の周りは特に薄いのです。体の皮膚は平均すると1.5~2mmほどあるのですが、目の周り(まぶた)は0.6mmしかありません。
どのくらい薄いのかというと、たまごの殻の内側についている薄皮、あの卵殻膜くらいの厚さしかないのです。
皮膚が薄いため皮脂も少なく、乾燥しがちです。たしかに、目元がベタつくということはあまりないと思います。
潤いが少ない部分なのでスキンケアでも美容成分が浸透しづらく、角層のキメが乱れがちになります。いわゆる「ちりめんじわ」ができやすいのです。
スキンケアに力を入れることで改善も期待できますが、放置するとちりめんじわがどんどん深いしわになっていく可能性があります。
目の周りの皮膚は、卵の殻の薄皮程度の厚みしかないのに、そこにアイシャドウをたっぷり塗り、濃いアイラインを引いていること自体がとても大きな負担になります。
加えて、メイクを落とすときにまぶたをこすってしまいがちです。メイクをするときも落とす時も、まぶたには大きな負担がかかっています。
この日々の刺激が、しわの原因となります。
パソコンやスマホで、目を酷使していませんか?長時間、同じところを見ていると目の周りの筋肉が緊張してしまいます。
画面から目を離して少し休めば疲れがなくなるなら、単なる疲れ目なのですが、
などの症状があれば、それは眼精疲労です。
目の周りの筋肉の動きが悪くなり、同時に血行も悪くなります。その結果、必要な栄養素や水分が目の周りに行き届かず、肌が乾燥しがちになります。これが、目尻のしわの原因になるのです。
目がしょぼしょぼして目を細めたり、眉間にしわが入るほど目に力を入れたりするのも、しわの原因になりますので注意したいところです。
紫外線のダメージは、肌にとって百害あって一利なし、目の周りにも当然悪影響を及ぼします。
ただでさえ乾燥しやすいところですから、紫外線を浴びることによってさらに乾燥し、小じわができやすくなります。
強い紫外線を浴びることで、目が疲労し、筋肉が緊張したり血行が悪くなったりすることも、しわの原因となります。
卵の殻の薄皮を手でこすったらどうなるでしょうか。くしゃくしゃになってしまいますよね。
目をこするということは、これと同じことをしているということです。
目が疲れてこすってしまう人もいれば、花粉症で目がかゆくなるという人もいるでしょう。洗顔したときに、タオルでゴシゴシこすってしまうということもあると思います。
目元をこすっていると、しわが増える原因になるばかりか、その摩擦が黒ずみの原因にもなります。目元の色素沈着が気になる人は特に注意したいところです。
どんなに注意をしていても、年齢にはかないません。歳を重ねるほどにコラーゲンやエラスチンなど肌の弾力を支えている成分が減少していきます。さらに、目の周りの筋肉の衰えもあり、しわができやすくなるのです。
肌のハリが失われることに加え、潤いも減っていきます。目の周りは若くても乾燥しがちなところですから、加齢によってさらに乾燥しやすくなってしまいます。
スキンケアを年齢に合わせたものに変えていくとともに、ライフスタイルにも気をつける必要があります。
目尻のしわが多いと、どうしても老けた印象になってしまいますので、これ以上増やしたくありません。基本的な5つの対策を今日から始めましょう。
目の使いすぎで血行が悪くなると、栄養も行き届きませんし、乾燥の原因となります。まずは血行を良くしていきましょう。
目の周りを温めることで筋肉の緊張もほぐれ、肩こりや首のこりにも良い影響があるでしょう。
眼精疲労の症状が出ている人は、寝る間の習慣にするのもおすすめです。疲れが取れて楽になります。
ホットアイマスクやホットタオルなどを使って、目の周りを温めます。このときに気をつけたいのは、目の周りをこすらないようにすることです。
余計な刺激で皮膚を傷めたくないので、タオルやアイマスクをのせるときは、そっとやさしくのせるようにしてください。
なお、温めるときにアイクリームやオイルを目の周りに塗っておくと、保湿もできて一石二鳥です。
紫外線対策をすることは、目の周りだけでなく、お肌全体にとっても良いことです。
目の周りの皮膚は特に薄いため、ダメージを受けやすいところです。日焼け止めを使うだけでなく、
などの対策をしていきましょう。
短時間の外出でも紫外線は降り注いできます。
ほんのちょっと出かけるだけだからと油断せず、紫外線対策を徹底することで目尻のしわをこれ以上増やさないようにすることができるでしょう。
年齢とともに肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少するのは仕方のないことですが、その衰えを少しでも緩やかなものにしていきたいところです。
すこやかな肌を作るためにも、良質な睡眠は欠かせません。良質な睡眠とは長時間寝ることではなく、ぐっすりと深く眠ることです。
寝入りばなの数時間に成長ホルモンが多く分泌されることがわかっていますので、新陳代謝をスムーズにし、若々しい肌を保つためには、特に睡眠の最初が大切です。
ストンと眠りに落ちることができるよう、寝る前の時間をリラックスして過ごしましょう。
などの工夫をしてみてください。
特に、入浴は大切です。ぬるめのお湯に10~15分ほど浸かることで、深部体温(体の中の体温)が上がります。この深部体温が下がっていく過程で、自然な眠気がやってきます。
寝る直前にお風呂に入ると逆に目が冴えてしまいますので、就寝の1~2時間前に入るのがおすすめです。
花粉症やアレルギー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎があると、季節の変わり目や体調が悪い時などに肌がかゆくなりがちです。空気が乾燥する季節もかゆくなりますね。
そんなときは、目をこすらずに次のことを試してみてください。
肌を冷やすことでかゆみを抑えることができます。
眼精疲労を予防するために、1時間に1回は目を休ませる時間を作りましょう。
1日中デスクワークをしている人は特に注意して、パソコンから離れる時間を作ります。
パソコンから離れているときにスマホを見たら意味がありません。
目をつぶったり、遠くを見たりして、目を休ませてあげてください。
毎日のスキンケアもとても大切です。数日で劇的な効果が出るわけではないので、つい手を抜きがちですが、毎日の積み重ねによってしわを予防できます。
乾燥が気になるときはいつもの化粧水と乳液だけでは足りないので、アイクリームを使いましょう。
アイクリームは目の周りに塗っても刺激がないように配慮された成分で作られていること、適度な油分や保湿成分を補えるようになっていることから、目の周りの保湿には欠かせないアイテムです。
アイクリームは基礎化粧品の中でも高価なアイテムなので、本当に効くものを選びたいところです。
など、しわの改善に効果が認められている成分が配合されているものを選びましょう。
また、乾燥小じわを防ぐために、ヒアルロン酸やコラーゲンなどどのような保湿成分が含まれているのかも確認してください。
入浴後や洗顔後は肌の水分がどんどん失われていきます。顔を拭いたら、できるだけ早くスキンケアをして目の周りに潤いを与えてあげましょう。
また、スキンケアの仕方にも気をつけましょう。せっかく役に立つアイテムを使っても、目の周りのお肌を乱暴に扱ってしまっては意味がありません。
アイメイクを落とすときには専用のポイントリムーバーを使い、コットンや綿棒でやさしくオフしていきます。
目の周りに刺激を与えないようにすることで、乾燥を防ぐことができるでしょう。
目の周りの筋肉、眼輪筋(がんりんきん)をほぐすマッサージで、目の疲れをとっていきましょう。
まず、握り拳を作って、人差し指をカギ状に曲げます。第一関節と第二関節の間の平な部分を使ってマッサージをしていきます。
その平らな部分を目尻のしわの部分にあて、軽く引き上げるようなイメージで眼輪筋をぐーっと押していきます。力を入れすぎないように気をつけましょう。
そして、眼輪筋を押したまま、まぶたを10回開閉します。
目の疲れを感じたら、ぜひやってみてください。
ツボ押しもしわの改善に有効です。ツボは、あまり痛くない程度にゆっくり3秒押して離す、を繰り返してください。
目の周りには眼精疲労をやわらげ、血行をよくしてしわ予防にも役立つツボがたくさんあります。
ツボの位置を覚えていなくても、アイクリームを塗るついでに、気持ちが良いくらいの圧で軽くマッサージするようにツボを押してみると良いでしょう。
目尻の外側のくぼみにあります。目尻から1cmほど外側にいったところを触ってみると、少しくぼんだ場所がありますので、中指か薬指の腹で押しましょう。
太陽のツボはこめかみのくぼみにあります。眉尻と目尻を結んだ延長線上をたどっていくと、少しくぼんだところがあるはずです。
太陽は眼精疲労に良いツボです。目の疲れを取るとともに、しわを予防するため、人差し指を曲げて第二関節をこのツボに当てます。
そして、ツボを押しながら上に引き上げるようにすると、筋肉にもアプローチしてくれるので、一石二鳥です。
目尻の下のくぼみ、骨のきわにあります。まっすぐ前を向いたときの黒目の中心と目尻の間くらいにあります。
目尻のしわの直接的な改善法ではありませんが、老けた目元にならないよう、メイクにもひと工夫してみます。
肌が乾燥すると、小じわが目立ちます。目元もくすんで見えるので、メイク前の保湿を徹底しましょう。
午後になっても目の周りが乾燥しないよう、朝のスキンケアにもアイクリームをプラスしてください。
ファンデーションよりも一段明るめの色のコンシーラーで、目元に明るさをプラスします。
手で塗っても良いですが、コンシーラー用のブラシを使うと密着度が増します。
目尻までしっかりと塗れますよ。
コンシーラーで目元を明るくしたら、ファンデーションはあまり塗らないようにします。
つい、カバー力のあるファンデーションを重ねたくなりますが、パフに残ったファンデを塗るくらいでちょうど良いです。
ツヤ感の出るフェイスパウダーをふんわりと乗せれば、明るくしわの目立たない目元の出来上がりです。
スキンケアやメイクで対応できるしわには限度があります。浅いしわなら目立たなくすることは可能ですし、毎日のスキンケアを丁寧にすることでしわが深くなることもある程度は予防できるでしょう。
しかし、すでにしわが深くなってしまった場合には、改善が難しいことがあります。その場合には、
など、美容クリニックで施術を受けるという選択肢もあります。
なお、効果を持続させるためには継続して施術を受ける必要があるものもあります。
保険もきかないので、料金と施術内容をよく比較して、納得のいくクリニックを選ぶことが大切です。
目の周りの皮膚は非常に薄いうえに皮脂も少ないため、乾燥しやすく、ただでさえしわができやすい場所です。
加齢だけでなく、紫外線のダメージや目をこするクセ、眼精疲労などによってしわができてしまいます。
目尻のしわをなくすには、目の周りの血行をよくして眼精疲労を改善することや、アイクリームを使った保湿が有効です。
今回は簡単なマッサージや血行をよくするツボなどもあわせてご紹介しました。目尻のしわをこれ以上作らないためには毎日のケアがとても大切です。早速今日からやってみてください♪