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2016.02.06
#ニュース
薄毛関連ニュースとしてかなりビッグなニュースが飛び込んできました。東京医科歯科大学が2月5日、加齢による薄毛・脱毛の仕組みを明らかにしたと発表したのです。
これは西村栄美教授(幹細胞医学)らの研究グループにによる成果で、5日付の米科学誌サイエンスに掲載されました。
この発表の内容をなるべくわかりやすくお伝えしたいと思います。
薄毛にはいくつかの原因、理由がありますが、今回分かったことは「加齢、老化による薄毛脱毛白髪」です。男性に多い男性ホルモンが原因となるAGA(男性型脱毛症)ではありません。また老化が原因ですからこれは男女ともに当てはまる薄毛原因となります。
髪の毛は毛穴にある毛包で作られます。毛包にある毛包幹細胞が分裂を繰り返し、毛になる細胞へと変わります。これが老化によりうまく自己複製できなくなり、毛ではなく皮膚となってしまい、最後はフケやアカとなって剥がれ落ちてしまうということです。毛は細くなり、毛穴も小さくなって、最終的には消えてしまいます。
この毛包幹細胞がうまく自己複製できなくなる主な原因が「17型コラーゲン」と呼ばれるコラーゲンの減少にあることがマウス実験により判明したのです。遺伝子操作によりコラーゲンが多く作られるように操作されたマウスでは、毛包の縮小などの老化が抑えられました。
また、この17型コラーゲンの減少を抑えることで、髪を黒くする細胞の働きを維持する効果もあることが分かりました。
ではサプリメントや食品からコラーゲンを摂取することで脱毛を抑えられるのでしょうか。残念ながらコラーゲンを摂取しても17型コラーゲンが増えることはなく、薄毛や白髪の防止効果はないとのことです。また現時点では治療薬も無いということです。つまり残念ではありますが、現時点ではなにもできることはないということになります。
西村教授は、コラーゲンの減少を抑え、脱毛を防止する治療薬を10年以内には実用化したいと話しています。がんの放射線治療で起こる脱毛にも有効な可能性があるとのことです。
まだ先の話ではありますが、10年後には加齢により髪が細くなりハリコシが失われるといった悩みから解放されるのかもしれません。また若白髪の悩みも解消されるのかもしれませんね。1歩1歩ではありますが、確実に進歩していく最新技術に今後も期待したいと思います。