- #脂性肌
過剰に皮脂が分泌されてしまう脂性肌は、顔がテカる、メイクが崩れやすいなどのお悩みを抱えていますよね。
ベタつきをなくし、スッキリとしながらも潤う肌にするには、クレンジングから見直すことが必要です。
脂性肌の正しいクレンジング方法やおすすめアイテムをご紹介します。
普段あなたはこのようなクレンジングをしていませんか?脂性肌の人がやってしまいがちな誤ったクレンジング方法について解説します。
クレンジングには適量があります。少しくらい多いのは問題ありませんが、少ないのは良くありません。
量が少ないとどうしても肌と指との摩擦が生じ、肌を強くこする原因となります。肌をこすることはしわやたるみだけでなく、ニキビ、肌の乾燥などあらゆるトラブルの元となります。
高価なクレンジングですと、たくさん使うのはもったいない少しずつ使おうと思ってしまう人がいますが、適量は守りましょう。
メイクをしっかり落としたいと思い延々と肌をこすっていませんか?
クレンジングの時に肌をゴシゴシとこするのはもちろん、長時間クレンジングをし続けることもお肌には良くありません。
クレンジングをのせている時間が長ければ長いほど、それは肌への負担となります。
長くこすればメイクがたくさん落ちるわけではないので、適度な時間を守ることが大切です。
中には、ダブル洗顔不要と書かれているクレンジングもあるかと思います。その場合、基本的にはクレンジング後の洗顔は必要ありません。
それなのに、皮脂をしっかり落とそうとクレンジング後に洗顔してしまう人がいます。
これでは皮脂を落としすぎてしまい、かえって乾燥など肌トラブルの元になります。
クレンジングを流すときに、シャワーを直接洗い流していませんか?
シャワーの水圧は思ったよりも強く、皮膚がとても薄い顔に直接当てるのは刺激になってしまいます。
しかも体温よりも高い40度ほどのシャワーを長時間顔に当てることは、必要な皮脂まで洗い流してしまううえに、シミやシワの原因にもなってしまいます。
では、どうすれば肌への負担を少なく、すっきりとメイクを落とすことができるのでしょうか。
ここでは、脂性肌に適した正しいクレンジングの方法について解説します。
クレンジングは適量を守りましょう。適量がどのぐらいなのかは、使い方の表示に書いてあるはずです。
適量を守ることで肌に負担をかけず、効率よくメイクを落とすことができます。
もし、具体的な量が書いておらず「適量」とだけ書いてある場合には以下の量を目安としてください。
手で顔になじませたときに、肌が動かないくらいの量が適当です。
クレンジングのなじませ方にも順序があります。特にオイリーなTゾーン(おでこ、鼻、小鼻の周り)に先になじませます。
それからUゾーン(頬、あごまわり)になじませていきましょう。
この時大切なのは、決して肌をゴシゴシとこすらないことです。指にあまり圧を入れず、やさしくくるくるとなじませていきます。
手のひら全体でゴシゴシとやってしまうとつい力が入りすぎてしまいますので、薬指と中指を使うのがおすすめです。
クレンジングをなじませる作業は、1分以内に完了しましょう。
長くのせていればメイクがより落ちるというわけではありません。肌に乗っている時間が長いほど負担が大きくなりますので、手早く済ませます。
Tゾーン10~20秒、Uゾーン10~20秒、残りは口の周りや小鼻の周りなど細かいところは丁寧になじませます。
一度、時間を計ってみることをおすすめします。1分というのは意外と長い時間なので、これだけあれば充分クレンジングをなじませることができるでしょう。
これらのクレンジングは水に溶けないため、なじませた後にいきなり流すのではなく、乳化させてから流すのがスッキリ落とすポイントです。
乳化とは、本来混ざり合わない油と水が混ざり合って、白く濁ることをいいます。
乳化させることで、肌をこすらずにクレンジングを落とすことができますし、浮かせたメイクもしっかりと洗い流せるようになるので、肌への負担も減らせます。
ぬるま湯ですすぐ前に、少量の水を手に取って、クレンジングをなじませて肌に乗せくるくるとなじませます。
だんだん白くなってくると思いますが、それが乳化の合図です。
洗い上がりもすっきりしますので、クレンジングを落とす前のひと手間として必ず乳化させてから流しましょう。
最後に洗い流すときには、体温よりも低いぬるま湯を使って洗い流しましょう。
シャワーの温度(40度~42度)では少々熱すぎます。せっかく丁寧にクレンジングをなじませ、乳化までしてきたのに、ここで熱いお湯を使うとこれまでの苦労が水の泡。必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
シャワーを直接顔に当てるのではなく、手でぬるま湯をすくい丁寧に洗い流します。
熱いお湯と同様に、冷たい水もおすすめできません。冷たい水では油分が残りやすくなってしまうため、32度~34度くらいの人肌程度のぬるま湯がおすすめです。
ここまで丁寧に落としてきた工程が無駄にならないように、最後までお肌を優しく扱います。
ゴワゴワしていない、感触の柔らかいタオルを使い、吸い取るようにして水分を拭き取ります。決してゴシゴシとこすってはいけません。
一般的な布のタオルよりも、肌に優しい使い捨てのフェイシャルタオルがおすすめです。
クレンジングは本来メイクの汚れを落とすものなので、メイクをした日の夜だけで良いのですが、皮脂が特に多く出ているときには朝もクレンジングをすることでお肌がすっきりします。
ただし、やりすぎると皮脂をとりすぎてしまいますので、毎日ではなくお肌のべたつきが特に気になる朝だけにしておきましょう。
もしくは、Tゾーンや鼻の黒ずみだけなど、部分的にクレンジングを行うのも効果的です。
ここからは、脂性肌向きのクレンジングの選び方について解説します。
メイクや皮脂の汚れはしっかりと落としてさっぱりさせつつ、肌に必要な潤いをキープできるかどうかがポイントです。
クレンジングには様々な種類があり、洗浄力の強い順に、
などがあります。
※一般的な目安。メーカーによって違いあり。
脂性肌にオススメなのは
です。
自然肌向きのクレンジングとして最も使われるのはオイルタイプです。洗浄力が高く、メイクも肌の汚れもしっかりと落としてくれます。
ただし、洗浄力が強い分、必要な皮脂まで洗い流してしまう場合があるため、ホホバオイルやアルガンオイルなど肌にやさしい植物オイルがベースとなっているものがおすすめです。
クレンジングバームはオイルを固めて作ったものなので手にとると体温で溶けてすーっと肌になじむようになります。洗い上がりはしっとりしていますがベタつかないのが特徴です。
ジェルタイプは、オイルタイプほどの洗浄力は無いですが、洗い上がりがさっぱりしていて使い勝手の良いクレンジングです。油分が入っていない、まつエクOKのクレンジングジェルもありますが、オイルフリータイプは洗浄力があまり強くありません。
クリームタイプは洗浄力があってメイクはよく落ちるのですが、保湿力が高いので使用後の肌はしっとりしています。脂性肌の人はべたつきが気になるかもしれません。クリームを拭き取るタイプよりは肌への摩擦が少ない洗い流すタイプの方がおすすめです。
リキッドタイプは水やアルコールがベースになっており、オイルの成分がほとんど含まれておりません。ですので濡れた手でも使える商品が多いです。洗い上がりがさっぱりしているので、脂性肌の人でも気持ちよく使えます。
それぞれの違いをよく理解し、自分の肌質にあったものを選ぶことが大切です。
脂性肌だからといって必要な皮脂まで落としてしまうと、今度は乾燥肌またはインナードライ肌になってしまう可能性があります。
ですので、余分な皮脂だけを落とし、必要な皮脂は落とさない、潤いをしっかりキープできるクレンジングを選びましょう。
どのような保湿成分が含まれているのかも確認したいところです。
など、肌の潤いをキープできる美容成分が入っているものがお勧めです。
うるおい不足になると、肌を守るために余計に皮脂が分泌されてしまいます。脂性肌を改善したいならばしっかり保湿することが大切なのです。
脂性肌で皮脂の量が多いからといって、必ずしも肌が丈夫だとは限りません。敏感肌で自然肌の人もいると思います。
皮脂が多いほど肌トラブルも起きやすくなるので、なるべく肌への刺激が少ない成分で作られたクレンジングを選ぶのも重要なポイントです。
などは肌に刺激を与える場合があります。このような成分が入ったものはなるべく避けましょう。
またアレルギーテスト済み、パッチテスト済みなど、お肌に優しいかどうかテストが済んでいる商品も安心して使えるでしょう。
すべての人にトラブルが起きないわけではありませんが、少しでもその可能性は減らせるはずです。
皮脂が多いとにきびなどの肌トラブルも多く見られるでしょう。メイクの落ちも大切ですが、肌荒れを起こさないこともクレンジング選びの重要なポイントです。
べたつきがちな肌に、油分の多いオイルクレンジングやクリームタイプのクレンジングを使うとニキビが増えるのではないかと心配な方は、ノンコメドジェニックテスト済みの商品を選ぶと安心です。
コメドとはニキビの初期症状であり、皮脂で毛穴が詰まった状態を指す言葉です。
ノンコメドジェニックテスト済みとはこのコメド状態を起こしにくい商品であることが確認されているものです。
ニキビのもとができにくいことがわかっていますので、ニキビができやすい人におすすめです。
ここまでは洗浄力の強さや成分でオススメのクレンジングをご紹介してきましたが、毎日使うものなので、自分が使いやすいと思うテクスチャーのものを選ぶこともとても大切なポイントです。
オイルクレンジングはなめらかで肌に伸ばしやすく、洗浄力も高いものです。しかし、オイル特有のべたつき感が苦手な人もいるでしょう。
その場合は、さっぱりしたリキッドタイプやジェルタイプがおすすめです。
洗い上がりがしっとりしている方が好みの場合は、クリームタイプ、多少洗浄力は低くなりますが肌に優しいミルクタイプも良いでしょう。
使用感は人それぞれなので、いくつか使ってみて好みのものを見つけてみてください。
クレンジングは、ドラッグストアで買える1000円程度のものからデパコスの数千円のものまで価格帯は様々です。
化粧品にかけられるお金も人それぞれです。どんなに良い商品でもあまりに高価なものですと続けることができません。
自分の肌に合ったものを使い肌質を改善していくには少なくとも数ヶ月できれば半年から1年の期間が必要です。
そのくらいの長い期間、無理なく続けていける価格帯のクレンジングを選びましょう。
脂性肌を改善し、ベタつきのない適度な潤いをキープできる肌を作るためには、クレンジング後のスキンケアがとても大切です。
どのようにすれば良いか、その方法について解説します。
ダブル洗顔不要のクレンジングなら洗顔は不要ですが、そうでない一般的なクレンジングは洗顔しなくてはなりません。
クレンジングはメイクの汚れを落とすものとはいっても、皮脂や肌の汚れも一緒に落ちています。ですので、あまり洗浄力の強い洗顔料を使うと、皮脂を落としすぎてしまう恐れがあります。
脂性肌の人は、洗浄力の強い洗顔料を使っていると思います。普段の洗顔であればそれでもよいのですが、クレンジングの後に使うなら、洗浄力が穏やかなものを選びましょう。
朝と夜で洗顔料は変えても良いかもしれません。
脂性肌の人は、洗顔した直後からべたつきを感じることが多いと思います。ですので、保湿はしつつも、さらっとしていてさっぱりとしたテクスチャーの化粧水をおすすめします。
ビタミンCや植物エキスが入っているもので、肌をみずみずしく整えながらさっぱりと仕上げます。
もしくは、しっとりタイプの化粧水で潤いを与えた後に、収れん化粧水を使って毛穴を引き締めます。そうすると皮脂の分泌が抑えられて、べたつきを感じないでしょう。
少々手間はかかりますが、収れん化粧水をを使うとメイクも崩れにくくなるので、朝のお手入れにおすすめの方法です。
脂性肌でも化粧水の後に乳液やクリームが必要です。水分を油分でしっかり閉じ込めないと水分が蒸発してしまい、かえってべたつきの原因になります。
脂性肌の人はもともと油分が多いこともあり、保湿しなくても良いのではないかと思われがちですが、そうではありません。適切に保湿をしないと肌は乾燥し、余計に皮脂が出る原因となります。
ただしあまりしっとりしたタイプの乳液やクリームですと、油分が多すぎてオイリー感が増してしまいますし、使用感も良くないでしょう。
ですので、あまりしっとりしたタイプではなく、油分が少なめのさっぱりした乳液を塗るようにしてください。
特に、朝のメイク前は塗り方が重要です。
化粧水と乳液を間髪入れずに塗ってしまうと、浸透が悪く、メイクがよれる原因となります。
浸透を良くするためには、化粧水を塗ってから数分置いて肌になじませます。その後、ティッシュで余分な水分を拭き取り、乳液を薄く塗ります。
そして最後にハンドプレスをしてしっかりとなじませます。このひと手間をかけることで、浸透が格段に良くなるはずです。
クレンジングで脂性肌を整えていくのは、時間がかかります。毎日のことなので、ちょっとしたことに気をつけるだけでも、少しずつ改善していけるでしょう。
ケアのポイントについても解説します。
肌のベタつきが気になって、日中、何度もあぶらとり紙を使っていませんか?
あぶらとり紙を使いすぎると、肌をこする原因にもなりますし、皮脂を取りすぎてしまい、かえって皮脂の分泌を促してしまう場合があります。
1日に1~2回使うのはかまわないですが、何度も使わないようにしましょう。
また、使う際には肌をこすらないように、優しく肌に当てるようにしてください。
肌への摩擦が心配な場合は、あぶらとり紙ではなく、ティッシュで押さえる程度にすると良いでしょう。
お肌の状態は生活習慣とも密接な関わりがあります。
などは、お肌の状態を悪くしてしまいます。
特に、油物や糖質の多いものは皮脂を増やす原因となりますので、とりすぎには気をつけたいところです。
栄養バランスの良い食事を心がけ、質の高い睡眠をたっぷり取ることも、健やかなお肌づくりには欠かせません。
脂性肌のクレンジングに関して、皆さんがよく疑問に思われることとその回答をまとめました。
Q 脂性肌でもクレンジングは必要ですか?
A 必要です。1日メイクをのせていた肌は、汗や皮脂の汚れとメイクが混ざり合っていますので、洗顔料だけではその汚れをきちんと毛穴の奥まで落とすことができません。
ですので、洗浄力の高いクレンジングで余分な皮脂もしっかり落とすことがとても大切です。
洗顔料だけで洗い、メイクの汚れが残っていると、それが毛穴の広がりや詰まり、黒ずみ、にきびなどの肌トラブルの原因となります。
その日の汚れはその日のうちに、帰宅したらクレンジングでメイクをすぐに落としましょう。
Q クレンジングは乳化させないとダメですか?
A クレンジングには油分が入っているので、本来水とは混ざり合わないものです。ですので、洗い流す前にしっかり乳化させないと、汚れを流し切れない可能性があります。
乳化をさせることで汚れが浮き上がり、毛穴の奥のメイク汚れまでしっかり落とせるようになります。
少し手間かもしれませんが丁寧に乳化させてから洗い流しましょう。
Q クレンジングの後は洗顔しないとダメですか?
A クレンジングは、メイクの汚れを浮かせて落とすためのものです。乳化をさせても、ぬるま湯で洗い流しただけではクレンジングのオイル分が肌に残る可能性があります。
ダブル洗顔不要となっているものはクレンジングのみでOKですが、そうでないものは洗顔することを前提としています。
汚れが肌に残っているとトラブルの原因になりますので、クレンジング後はきちんと洗顔もしましょう。
Q クレンジングと洗顔はどちらが大切ですか?
A クレンジングと洗顔は、それぞれ役割が違います。クレンジングはメイクを落とすもの、洗顔は汗や余分な皮脂、ほこり、古い角質、クレンジングの汚れなどを落とすものです。
役割が違うのでどちらも大切です。
メイクを落とした後に洗顔をするのが面倒な場合は、ダブル洗顔不要のクレンジングを使うと良いでしょう。
脂性肌の人は、過剰に分泌された皮脂をしっかり落とせる、洗浄力の高いクレンジングを使いましょう。
洗浄力の高さですとオイルタイプがおすすめですが、スッキリ洗い上げるジェルタイプやなめらかなバームタイプもおすすめです。
油分の多いクレンジングは、しっかりと乳化させてから洗い流すのがポイントです。ほんのひと手間かけることで、クレンジングが落ちやすくなり、肌への負担も少なくなるでしょう。
べたつきは落としつつ潤いは残し、過剰な皮脂分泌を抑えていきましょう!