0
ホームスキンケアの知識一覧 > 乾燥肌に適したボディソープとは?カサカサかゆみも改善できる!
KNOWLEDGE OF SKIN CARE
VOL.
60
  • #ボディケア
  • #成分の話
  • #乾燥肌

乾燥肌に適したボディソープとは?カサカサかゆみも改善できる!

肌の乾燥がひどくなると、粉を吹いた状態やかゆみが出ることもあるため非常に辛いものですよね。

お風呂上がりに保湿剤を塗っても、カサカサかゆみが改善されない方は、ボディソープの見直しをおすすめします。

今回は、乾燥肌に適したボディソープの洗浄成分や選び方、洗い方についてくわしく解説していきます。

「肌が乾燥する」とはどんな状態?

ほとんどの方が、肌の乾燥を経験したことがあると思います。肌がカサカサする、ぱさつくとは、実際にはどのような状態なのでしょうか?

角質層に水分が不足した状態

健康な皮膚と乾燥した皮膚のイラスト

乾燥肌とは、肌の一番上にある角質層の水分量が低下した肌状態のことです。

角質層には、皮脂腺から出る「皮脂」と「水分」が混ざりあり、皮脂膜という肌の保護膜が形成されています。
それが何らかの原因により、角質層から水分が奪われた状態が乾燥肌になります。

バリア機能が低下した状態

バリア機能が低下した皮膚ののイラスト

乾燥肌は、角質層表面のキメが乱れるため、外的刺激から肌を守るバリア機能が低下した状態になります。

バリア機能が低下すると、紫外線や摩擦などあらゆる外的環境の刺激を受けやすく、悪循環に陥ると言えます。

肌が乾燥する原因は?

乾燥した自分の腕に触れる人

肌が乾燥し、カサカサかゆみが出るのは、さまざまな要因が考えられます。
どのような原因があるのか見ていきましょう。

洗浄力が強すぎるボディソープによるもの

生まれつき乾燥肌の方もいますが、使用するボディソープの洗浄力や洗いすぎにより、必要な肌の皮脂や水分が奪われ、後天的に乾燥肌になる方は非常に多いです。

また、熱いお湯に長湯することでも、肌のうるおいが奪われるため注意しましょう。

空気の乾燥や湿度の低下によるもの

日本は四季があるため、夏は高温多湿、冬は低温乾燥と、肌が受ける環境は大きく変わってきます。

夏場は乾燥しなくても、冬場はカサカサになる方は、ボディソープの見直しや保湿剤を取り入れるなど対策が必要です。

加齢によるもの

30代半ばを過ぎると、水分量と比例して皮脂量も減少してきます。

特に女性は、更年期世代になると女性ホルモンの減少により、肌のうるおいは坂を転げ落ちるように急激に低下します。
ボディソープの見直しだけでなく、プラスαが必要な場合もあります。

今までボディローションを使用していたら、より高保湿のボディクリームなどに変えてみるなど工夫してみてください。

肌の乾燥は、ボディソープによるものだけでなく、季節や年齢も関係してきます。

ボディソープの種類と洗浄成分

バスタブの中で背中を洗う女性

ボディソープの洗浄成分には、洗浄力の高いものからマイルドなものまでさまざまな種類があります。

洗い上がりがさっぱりするからと、洗浄力が高いボディソープの使用が肌負担となり乾燥肌に傾く場合もあるため、手持ちのボディソープをチェックしてみてください。

乾燥肌が避けたい洗浄力が高めの成分

乾燥肌を改善するには、保湿剤を選ぶ前にまずボディソープが肌に合ったものかどうかをチェックすることが大切です。

乾燥肌が避けたい洗浄力が高めの成分から見てきましょう。

洗浄力が高いボディソープは、洗い上がりがさっぱりして、夏場の使用や思春期世代には使いやすいものです。しかし、乾燥肌には不向きな成分もあるんですよね。

  • 石けん

    さっぱりとした使用感が人気の石けんは、皮脂汚れが出やすいオイリー肌には使いやすいものです。
    しかし、乾燥肌には脱脂力が強いため、洗えば洗うほど乾燥肌に傾きやすくなります。
    固形石けんは、見た目ですぐにわかりますが、液体タイプの石けんもあります。
    液体タイプは、ラウリン酸、ミリスチン酸、などの「〇〇酸」や「水酸化K〇〇」と書かれています。

  • ラウレス硫酸Na

    いわゆる石油系などと呼ばれる洗浄成分です。洗浄力が高く、安価で泡立ちがいいため多くのボディソープの主流成分となっています。しかし洗浄力は高く、乾燥肌には注意が必要な成分です。

  • オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

    これも石油系などと呼ばれる洗浄成分で、洗浄力はラウレス硫酸Naと同じくらいの洗浄力を持ちます。

陰イオン性界面活性剤のなかでも石油系と呼ばれるものはプチプラでコスパが良いものも多く、ボディソープの主流成分となっています。
しかし当店では、肌の乾燥を防ぎ毎日お使いいただけるマイルドなものを提供するため、ヘアケア・スキンケアどちらも石油系・オレフィン系の洗浄成分は取り扱っていません。

乾燥肌に使いやすいマイルドな洗浄成分

マイルドな洗浄成分であるアミノ酸系洗浄成分は「グリシン」「グルタミン酸」「アラニン」とついたものがアミノ酸系洗浄成分になるので覚えておくといいですよ。
乾燥肌には、皮脂等を落としすぎないマイルドな洗浄成分がおすすめです。

アミノ酸系洗浄成分

  • ラウロイルメチルアラニンNa
  • ココイルグリシンK
  • ラウロイルグルタミン酸Na

などがアミノ酸系洗浄成分の成分名です。

ベタイン系は、ベビーソープや敏感肌向けにも使われているマイルドな洗浄成分です。すべてではありませんが、成分にベタインとついているからわかりやすいですね。

ベタイン系洗浄成分

  • コカミドプロピルベタイン
  • ラウラミドプロピルベタイン
  • ココアンホ酢酸Na

などがベタイン系洗浄成分です。

乾燥肌のボディソープ選び方

ボディソープの容器3つ

乾燥肌には洗浄成分だけでなく、何が配合されているかも大切です。

保湿成分を配合している

乾燥肌に欠かせないのが保湿成分。洗い流すボディソープでも保湿成分の有無によって、洗い上がりのしっとり感が変わってきます。

おすすめの保湿成分は以下です。

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • ホホバ種子油
  • スクワラン
  • シア脂

などです。

他にも保湿成分は色々あります。商品説明やボトル背面を見て、どんな保湿成分が使われているかチェックしましょう♪

肌荒れ予防有効成分を配合している

かゆみを伴ったり粉吹き状態になったりするような乾燥肌には、医薬部外品の肌荒れ予防有効成分や、肌をすこやかにする成分を配合したタイプも視野に入れましょう。

  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • グリチルリチン酸2K
  • アラントイン
  • アロエベラ液汁
  • カンゾウ根エキス

などです。

乾燥肌が避けたい成分

乾燥肌が避けたい成分として、殺菌成分が挙げられます。
肌のバリア機能が低下した乾燥肌には、刺激になる場合があります。

  • イソプロピルメチルフェノール(医薬部外品の有効成分)

殺菌成分は、ニキビの原因菌や体臭を抑える働きがあるため、背中ニキビや汗、皮脂で体がべたつきやすい人にはご使用いただけます。
しかし、カサカサかゆみがある方や乾燥肌の方は避けてくださいね。

乾燥肌を改善するには洗い方も重要

体を洗う女性

いくら肌にやさしいボディソープを使っても、ゴシゴシと肌を摩擦する洗い方や硬いタオルは厳禁です。
乾燥肌を改善するには洗い方もとても重要です。

柔らかいタオルを使用

乾燥肌には、絹や綿のボディタオルが推薦されることが多いですが、何度が使用するうちにタオルの繊維が硬くなりごわごわしてきます。

タオルのごわごわが気になってきたら、柔らかいナイロンタオルでしっかり泡立て、タオルと肌の間に泡のクッションを挟んで洗うと摩擦が避けられます。

肌触りが柔らかなナイロンタオルだと、繊維が硬くなりにくく長期間使用しやすいです。

最もやさしいのは手で洗うこと

乾燥がひどいときには、手で洗うのが最もやさしくおすすめです。

ボディソープを軽く手で泡立てて、やさしくなでるように洗ってみてください。
手洗いでも意外に汚れは落ちるので、乾燥にお悩みの方は実践してみましょう。

私ネコ助手は、いつも手洗いしております。

まとめ

乾燥肌のカサカサかゆみを改善するには、ボディソープの洗浄成分や保湿成分をチェックし、マイルドなボディソープを選ぶことをおすすめします。

荒れた角質層を刺激しないように、泡のクッションや手で洗うなど工夫してみると、カサカサかゆみの改善に繋がります。

ご自分の乾燥肌に適したボディソープを見つけて、乾燥肌特有のカサカサかゆみを改善し、しっとりすべすべ肌を手に入れましょう♪

LET’S SHARE OR BOOKMARK HERE!