グリセリンには濃度84~87%のものと、粘度の高い濃度95%以上のものがあり、後者を濃グリセリンと呼びます。
ただし濃グリセリンとは医薬部外品の薬用化粧品に配合されるときの表示名で、普通の化粧品に配合される時はどちらも「グリセリン」と表示されます。
グリセリンは保湿剤として最も長い歴史があり、吸湿性の高い保湿剤として現在でも多くの化粧品に使用されています。
グリセリンにはヤシ油やパーム油を原料とした植物由来グリセリンと、石油を原料とする合成グリセリンとがあります。化粧品の分野では植物由来グリセリンの使用が多くなっています。