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KNOWLEDGE OF HAIR CARE
VOL.
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  • #シャンプー
  • #洗浄剤(界面活性剤)
  • #アミノ酸シャンプー

シャンプーに使われる洗浄成分(界面活性剤)の知識

シャンプーに使われている、「洗浄成分」について、皆さんご存知ですか?あまり気にしたことはないと思います。しかし、シャンプーにとって洗浄成分は、その商品の品質を決めるといって過言ではないのです。

シャンプーボトルの裏面をご覧下さい。全成分表があります。配合量順に成分が並んでいます。

洗浄成分の優れたシャンプーを選ぶ

シャンプーの中身(成分)は、水と洗浄成分でほとんどを構成しています。成分表を見ると色々入っているように見えますが、髪と頭皮への影響・仕上がりは、洗浄成分が大部分を決めているのです。

洗浄成分以外の成分は、毛髪を補修したり、保湿効果を高めたり、使用感を向上させたり、あくまで補佐的なものです。
つまり、洗浄成分を見極めることで、そのシャンプーの品質は分かります

良い洗浄成分を使っているシャンプーは、そのまま仕上がりの良さにつながります。逆に質の悪い洗浄成分のシャンプーを使えば、いくらトリートメントなどをしても、髪の毛や頭皮はいい状態にはならないのです。

ここが盲点でもあり、大事なところなのですが、コンディショナーやトリートメントではなく、シャンプーの時点で髪の仕上がりはほぼ、決まっているのです。

シャンプーに使われる洗浄剤は、界面活性剤と言われるものです。界面活性剤は水分と油分などの混じり合わない物質同士の架け橋となり、溶け込んだ状態にする物質です。化粧品としては、乳化剤(水分と油分を混ぜ合わせクリームを作る)、洗浄剤(水では洗い流れない油性などの汚れを洗い流す)、また帯電防止効果などもあり、コンディショニング剤としてリンスにも使われます。 コンディショナーやトリートメントの効果の違いや役割とは

シャンプーに使われる
代表的な洗浄成分の種類

石油系・硫酸系 洗浄剤

ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなど、成分名に硫酸と入るもの。高級アルコールを原料とした洗浄剤で、石油系界面活性剤などとも言われます。洗浄力が強い、泡立ちがよい、原価が安い、などの特徴があります。汚れが多くてもよく泡立つなどの理由で、一般的なシャンプーはほぼ硫酸系洗浄剤が使用されています。
※高級アルコールの高級とはいい意味ではありません。成分表記の低級、中級、高級の分類上の表記です。

アミノ酸系 洗浄剤

アミノ酸から作られた洗浄成分。適度な洗浄力で髪と地肌の潤いを守りながら洗浄できます。洗い上がりは潤いと自然なツヤのあるしなやかな洗い上がりです。髪の毛はアミノ酸(たんぱく質)からできており、ダメージヘアをケアしながら洗えます。泡立ちの良いタイプや、しっとりした洗い上がりのもの、さっぱりふんわり仕上がるものまで数種類あります。
例:ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaなど。

ベタイン系 洗浄剤

両性界面活性剤という分類の洗浄成分です。洗浄力と泡立ちは控えめですが、髪への柔軟効果、帯電防止などのコンディショニング効果があります。洗い上がりをよくするために他の洗浄剤と併用されることの多い洗浄剤です。
例:コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Naなど。

グルコシド系 洗浄剤

非イオン性界面活性剤という分類の洗浄成分。グルコース(ブドウ糖)を原料とし、糖系の洗浄剤とも言われます。本来、非イオン性界面活性剤は泡立ちがなく、乳化剤として使用されますが、このグルコシド系洗浄剤は例外的によく泡立ちます。適度な洗浄力で、セラミドなどの肌の潤い成分を保ちながら皮脂汚れはしっかり落とします
例:デシルグルコシド、ラウリルグルコシドなど。

酸性石けん系 洗浄剤

石鹸の長所(泡立ちがいい・すすぎやすい)を残し、アルカリ性・硬水での石鹸カスの発生や泡立ち低下・強い脱脂力、などを改良した弱酸性の洗浄剤。適度な洗浄力ですっきりと洗えます。泡立ちはやや控えめ。名前に石鹸とつきますが、作り方など、根本的には石鹸とは違います。
例:ラウレス-○カルボン酸Na(ラウレス-○酢酸Na) ※○には数字が入ります。

たんぱく質系 洗浄剤

シルクやコラーゲンなどのタンパク質からできた洗浄成分。控えめな洗浄力と泡立ちではありますが、髪も大部分がタンパク質でできており、髪をダメージケアしながら洗える洗浄剤です。トリートメントのような洗浄成分で、コラーゲンPPT洗浄剤はやわらかくしっとりした洗い上がりに、シルクPPT洗浄剤はさらっとハリコシのある洗い上がりになります。高価ではありますが、それだけの価値のある洗浄剤です。
例:ココイル加水分解コラーゲンNa、ラウロイルシルクアミノ酸Na、ラウロイル加水分解シルクNaなど

洗浄成分を見ればそのシャンプーの本気度が分かる

シャンプーは洗浄剤に何を使うか、どれを組み合わせるかで、性質や品質が大きく変わります。ヘアケア専門店のヘアハピでは、アミノ酸系やタンパク質系の洗浄成分にこだわってシャンプーを集めています。数は少ないですが、本当に使う人のことを考えている開発者やメーカーを応援していきます。

私ネコ助手も長年アミノ酸シャンプーを使用し、元のぼそぼそした毛並みがふんわりツヤツヤの毛並みに変わりました(^_^)v 質の悪い洗浄剤は髪と地肌に負担をかけていたんだなと実感しています。
シャンプーを選ぶ際は、成分(特に洗浄剤)をしっかりチェックして、皆さんもツヤツヤの毛並みを手に入れてください♪

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