悩んでいる人は多いのにこれまで明快な答えのなかった頭皮のベタつき
最近、非常によくいただく質問に「頭皮のベタつき」、があります。
確かに、頭皮のベタつく原因の明快な答え、を私も見たことがありません。シャンプーが合っていないからとか、体質だとか、食生活の問題だ・・・などいまいち抽象的な答えが多かったように思います。
ここでは私が持つヘアケアの知識を総動員して、べたつきの原因となりうる要因を具体的に、明快にまとめてみたいと思います。
私が考えるベタつきの原因は数種類に絞られる
これまで色々なシャンプーを使い、私自身油っぽいのにかさつく、炎症があるなどのやっかいな肌質をしているのですが、その中で見えてきた答えがあります。
この数種類の原因を1つ1つ解決していけば大多数の方はベタつきから解放されるのではないかと、ある程度の自信が持てるところまで考えがまとまりました。それでは早速原因と解決方法をまとめていきます。
洗浄力が汚れに負けているケース
アミノ酸系などの洗浄剤でも、汚れは十分落ちます。よくアミノ酸系などだと汚れ落ちが悪い、という意見を聞きますが、それは間違いです。
ましてアミノ酸系の洗浄剤配合のシャンプーと言っても洗浄剤の配合量はそれぞれシャンプーごとに違うのです。
当然配合量が多くなれば洗浄力は高くなり、泡立ちも良くなります。この配合量や洗浄成分の組み合わせを見ずに洗浄力を判断するのは実はナンセンスなことなのです。
ここで少し言いにくいことなのですが、配合量を量る目安として、そのシャンプーの値段、が上げられます。安価なものから高価なものまであらゆるシャンプーを使ってきた私の経験では、同じ洗浄剤使用のシャンプーでも安価なものほど泡立ちが悪い、つまり洗浄剤の量が少ない傾向にあることが分かってきました。
結論としては、洗浄剤の種類や使用量により、汚れを落とすだけの洗浄力がないのにそのまますすぎ、タオルドライ→ブロー、とすると、髪や頭皮に皮脂や油汚れなどが残り、べたべたやニオイの原因になってしまうのです。またこのパターンでの特徴は髪にも汚れが残るため、良質シャンプーのはずなのに髪もゴワゴワ、艶のない汚らしい印象になることです。
解決方法は単純です。同じシャンプーで良いので、「シャンプー剤の使用量を増やす」、これだけで改善します。
過度に洗浄しすぎのパターン
シャンプーしても頭皮がすぐにベタついてくる、こうなるとまず一般の方々がとる行動は、洗浄力の高そうな「サッパリ爽快!」「毛穴の汚れもごっそり落とす!」などと謳われたシャンプーを使うことです。
これらはたいてい硫酸系などの強い洗浄剤で油を根こそぎ落とし、またメントールといった汚れ落ちとは関係なく、肌に清涼感を与えるだけの成分が配合されています。
これで改善すれば良いのでしょうが、ほとんど改善はしないでしょう。むしろ私が考える理屈からすると症状は悪化するはずです。
頭皮を含め人の皮膚にはNMF(アミノ酸など)、細胞間脂質(セラミドなど)、皮脂(天然のクリーム)、などを生み出す力があり、自らの肌を乾燥や刺激から守っています。これを最近ではよく「バリア機能」と表現します。
実は硫酸系などの過度に洗浄力の強い洗浄剤は、これらのNMF、脂質、皮脂を過剰に根こそぎ落としてしまうのです。肌は丸裸の状態になり、乾燥し、外部からの刺激に弱い状態になってしまいます。
その結果、乾燥し粉を吹いたり、かゆみが出たり、ひどいときには皮膚炎にもつながるでしょう。
ここからは私の経験からくる推測ですが、こうなると肌は外部の刺激などから守るために皮脂を過剰に分泌します。これは顔でも同じことが言え、皮脂腺の多いTゾーンはベタつき、頬などの皮脂腺の少ない箇所は乾燥するという混合肌が起こります。このような経験がある方も多いのではないでしょうか?
解決方法はこれもある意味単純です。アミノ酸系などのバリア機能を壊さずに洗浄できる良質シャンプーを使い、2度洗いや泡パックでやさしく油汚れを落とします。
アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎といった皮膚病のケース
頭皮が油っぽくなったり、フケがよく出たり、かゆみや乾燥、ニオイが気になる場合に、上記のような皮膚病にかかっていることがあります。
この状態になると、シャンプーだけで完治させることは難しくなります。良質シャンプーを使うことは大前提ですが、皮膚科を受診し、薬を使うことが必要です。また、食生活や適度な運動、ストレス発散など、生活習慣の改善も完治するために有効になります。
頭皮のベタつきなどは上記のような皮膚病の前段階とも言えますから軽視はせず、シャンプーの成分を確認し、ご自分の肌質とも相談しながら良質シャンプーを選択してください。














